何があったか覚えてないの…
ただ…
右手にハンマーを
握りしめていた。
朝の光が
とても眩しくて…
横たわった男を
照らしていたわ。
欲望という名の舟で
カルマの海を往く
自我崩壊する夢を
見ただけなのかも知れない…
床の血痕を拭いつつ
子供の頃の
思い出を回想する。
横たわった男の顔は
ぐちゃぐちゃに潰れ
歪んでいたけれど…
それに比べて
なんて静かな
朝の訪れなのでしょう。
支配欲…征服欲すら
愛と呼ぶのなら
理性が崩壊した私の
これが真の愛情表現…
夢を見ただけ…
ただ…夢を見ただけ…
征服欲の湖の水が満ちて
流れて落ちるは破滅の滝!
私の涙は誰の為?
愛する人は
我が手中にあるのに…
秩序が崩壊した
そんな夢を見ただけ…
胸の中に
深く轟く声が聞こえる
血が沸き立つような声が…
混沌としたカルマの
ブラフマン的大宇宙!
煩悩の舟で業の海を往く!
自我崩壊した私の恋…
チェーンソーに
ガソリンを注ぎ
スターターロープを
一気に引く!
誰か私を止めてくれないかしら?
骨まで響く
チェンソーの振動で
全身に感じる恍惚…
ああ駄目…
ボイラーに
燃料のコークスをくべて…
ああもう我慢ができない!
滴る生き血…
私はとても餓えているわ…
愛しい貴方を食べたい!
ドリルのスイッチをオンする
この手が震えているのは…
怖いからじゃないの…
お願いだから…
誰か私を止めてくれないかしら?
闇夜に唸る
貴方を解体する
機械の轟音で
鳥肌が立つのよ
身体中に…!
ああ駄目…
待ちきれなくて
炎にガソリンを注ぐ…!
ああもう我慢ができない!
腕や目玉や脳まで全部…
愛しい貴方を
食べたい!
誰でもいいの!
今ならまだ
間に合うかも知れない!
誰か私を止めてくれないかしら?
誰でもいいから…
頸動脈をマグマが滾っているの。
美味しいわ身震いする程に
美味しいわ身悶えする程に
誰でもいいから…
側頭脈が波打っているわ!
頸動脈をマグマが走っているの!
美味しいわ身震いする程に
美味しいわ身悶えする程に
側頭脈が火を吹くくらいに…
頸静脈をマグマが滾っているの!
美味しいわ身震いする程に…
美味しいわ身悶えする程に!
最後に骨まで愛して
粉にして飲んだわ…!
純〓たまこ〓愛
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