数ヶ月前…
マックでイチゴを
モシャモシャ食っている
おっさんを見た!
どうも中年男が
一人でイチゴを
食べている図というのは
絵にならないこと甚だしい。
てか、なぜマックで喰らうのか?
これが多少なりとも
若くてハンサムな男なら…
「春の陽射しの下で
食べるイチゴは…
まるで君のような
甘酸っぱい
香りがしました…」
「な~に言ってんだか♪」
などと…
多少のバカップルでも
絵になりそうな
気がするのだがwww
やはりフルーツを食べて
絵になるのは女性の方だろう♪
かといって
どんな女性が
どんな果物を食べても
絵になるわけではない!
適材適所というものがある!
たとえばイチゴなら…
小学生3年生くらいの
元気な女の子だろうwww
おやつに食べるのが一番だ♪
そこはやはり…牛乳と砂糖か?
練乳はイケマセンよ…練乳は!
セレブですからね練乳はっ!
ちょっとセレブな家の
お嬢様は
イチゴに飽きて…
途中で残してしまうからっ!
あのピンクになった牛乳を
最後に飲み干し
口元に
ピンクのヒゲが現われる!
それこそが…萌え♪
良いですね!
で…これがもう少し成長して
中学2年生の頃になると
これはもう…
誰が何といっても
スイカである♪
夏の夕暮れ
浴衣を着て
縁側に座り
スイカにかぶりつく
下町の娘www
タネを庭先に
ぷぷっと
飛ばしたりするのも
実に絵になります♪
ナイスですね!
そして…
この娘がさらに成長して…
高校2年だなぁ♪
結核にかかってしまう!(なぬ?)
療養先は軽井沢にあるしゃれた洋館。
そうなると…
ここはやはり
マスクメロンで
なくてはならない♪
令嬢は窓際のベッドで
外の風景などをながめながら
銀のスプーンで
メロンを口まで運ぶのだ…
ああ…
あくまで可憐に上品に…
決して手の甲で
口元を
ぬぐったりしてはいけませんよ!
ここはやはり
高級品の
やわらかい
ティッシュペーパー
でなければ…
鼻セレブw
更に…
皮が薄っ~くなるまで
食べてはいけません!
なんせ…セレブなのだから♪
…って…
ついさっきまで
下町娘だったはずだが?
などと言わないようにwww
人生、一歩先には
何があるかわからないのだ!
父親の経営する
小さな町工場が
当時の高景気で
大儲けして
急激に成長したのだろう。
この程度の人生逆転劇は
よくあることであるwww
そしてなんとか結核も完治し
和服の似合う
日本髪の美人に成長していく。
この年…
栞(シオリ)27歳…
(名前ついちゃった)
秋のことである。
ちょうどその頃…
慣れない株相場に
手を出して会社は倒産
父親は借金取りに追われて
行方不明という状況になっている。
いたいけな少女だったこの女性も
借金返済の為に遊郭に身売りし
今や粋なパトロンに囲われて
愛猫と暮らす毎日だ。
すっかり色っぽい女になっている。
こうなると
似合うのは梨である♪
切った梨を和風の食器に盛り
爪楊枝などを刺しておけば完璧だ。
実に絵になる。
しかし
そういう時期は長くは続かない。
さらに年を取って
中年にさしかかると
今度はミカンだ!
若いころは頻繁に訪れた旦那様も
今は若い子に夢中で
とんとご無沙汰である。
こうなると毎日が
悠々自適
こたつで
ミカンを食べながら
テレビの
ワイドショーなどを
見ているのが
よく似合うwww
ケツをちょいと持ち上げて
ぶぴー
とやらかすのも一興www
そしてさらに年を取って…
おばあさんになってしまうと
何といっても
柿であるwww
しかしそれは…
買ってきた柿ではない。
庭に植えられた柿の木になった…
小さいが…
とても甘い果実♪
この柿の木は
彼女と共に
この家で育ってきたのだ!
使い込んだ果物ナイフで
彼女は柿の皮をむく。
あの旦那様も
今は他界したが…
この家を
彼女に残してくれた。
あと何回
あたしは…
この柿を食べられるだろうか?
わたしが
この世を去ったあとも…
この柿の木は毎年…
実をつけ続けるのだろうか?
そんなことを考えながら…
彼女は夕陽に照り映える
柿の木を見つめるのだった。
しかし現実は…甘くなかった。
彼女がこの世を去ったあと…
およそ風流などとは縁のない
土地区画整理事業によって
この家は
ガソリンスタンドとなり…
柿の木は無惨にも
切り倒されてしまったのだ!
ガソリンスタンドだけに…
柿(火気)厳禁です♪
なんつってwww
たまっちです♪
果〓たまこ〓物