卵と私の日常サタン事

認めたくないけど…
金銭に余裕がある時は
ストレスも比例してたまって…
貧しい時は…何だかんだ楽しいwww

年末に念仏を唱えろ!

2023-11-28 09:04:10 | 日記


ジングルベー
ジングルベー
鈴っが鳴っる♪


ヴィダルサスーン
ヴィダルサスーン
ジャスタ・スカイ・ザ・ウェイ♪


さ…という事で…
(↑どーゆーこと?)


アタシ…
初めてパーマあてた時
クリンクリンになって
仏像みたいになって
あだ名が…
【大仏様】だったから…




怒った事があまり無いんです。
(↑理屈と仕組みがわかりません)

だけど…
最近ちょっとだけ
イラっとした事があって…
だから…
【ちょラちょラ…】
ぐらいですけどね…
(↑勝手に言葉を作るな!)



街にはもう
クリスマスソングが
流れていますよね♪

クリスマスソングって
まあ…
華やかじゃないですか?





あの…

【きよしこの夜】

『あ…余談ですが…
きよしこ の夜
だと…子供の頃
ずっと思ってました』

ですら…


♪~きーよしー♪
(えっびっばーで!)
こっの夜
(ほーりーほりーないっ!)〜♪


みたいな?

アップテンポで流している
ん…ですが…

近所の…
服とかも売ってる
大きめのスーパーに
行きましてね…

何故かスーパーに入った
その瞬間から…

気分が…
ズーンと
落ち込んじゃったんです。





落ち込んだというか…
その場に合った顔って
あるじゃないですか?

まさか…
人の葬式に出掛けて行って


『ちゃ〜っす♪
ごっ愁傷さまでぃ~す!
焼香ていっ!
テイッ…テイッ…テイッ!』




とかやる訳には
いかないじゃないですか?

神妙な面持ちというか…
ニヒルな顔を
せざるを得ないというか…




最初はね…
アタシは…何故にこんなにも
落ち込んでいるのだろう?

彼女にフラれたからかな?

あ…そもそも彼女がいなかった!

財布を落としたからかな?

あ…そもそも財布なんて持ってない!

あ…そもそも落とすお金がない!

そりゃ…落ち込むわっ!


いや…違う違う!

スーパーの店内も
どことなく暗いんですよ!

んで…
耳を澄ませて
よく聴いたら…
店内BGMが…


♪~しっとり〜

〜まったり〜

眠れ〜眠れ〜♪


的な…まるで…
ほぼほぼ暗闇な
カウンターしかない
都会の片隅にあるバーで
ギムレット🍸を呑みながら
ピスタチオをツマミに
マスターと愛について
語り合ってる…

そんな空気のBGMですよ!


スーパーでですよっ?


なんかどっかで
聞いた事ある声だなぁと
思っていたら…



【マーヴィンゲイ】


ですよ!

そんで…
もっとよくよく聴いてみたら…


『カモン…

オゥカモン…

ホニャラ〜ラ…

クリスマ〜ス♪』











クリスマスソングやった~?!



ええ加減にせぇよ!

場所をわきまえろっ!



確かにクリスマスの歌だが…


マーヴィンゲイの
クリスマスソングは
六本木のバーで
彼女と二人きりの時に
肩を抱きしめながらの曲だっ!





ただでさえ

イライラしてるってのに…

スーパーで

眉間にシワが寄る様な

クリスマスソングを

聴かせるなっつ〜の!





えっ?

何故そんなに

イライラしてるのかって…?



【師走】

師匠も走り回る忙しい月。



いや…そもそも

まだ師走ではありませんよ?

わかってるよくわかってる!

でもね…

【年末調整】ってのは

実際に年末になってからやっても

間に合わないんですっよっ!

てか…

そもそも…

そもそもそもそも…


なんでなん?


5月の仕事を…

最悪…6月に上げても

まぁ…多少バタつくが…

問題なく処理できるやん?

なのに…

だのに…

なして12月の仕事は


『年内までに仕上げて下さい』


なん?

しかも…

本当にギリの

12月31日じゃ

アカンやん?


『せめてクリスマス後までに…』


不利よ!

ただでさえ

師走的な他の忙しさも

あるってのに…

なして…

締め切りの猶予が短いのっ?

結果…

それをこなす為には…

11月の仕事から

調整せなアカンのよっ!


┌──────┐
│うわ締切だ!│
│全員逃げろ!│
└──────┘
ヽ(^ω^)ノ三三    締
  (  へ )三三   ┗切┓三
  く 三三       ┏ ┗  三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


そら…イライラもすらぁ!

そのイライラを解消しようと…

チョコレート買いに

スーパーに行ったら…

銃で自分の頭を

スイカみたいにふっ飛ばした

【マーヴィンゲイ】の

クリスマスソング?


スーパーの店内で

安いシェリー酒

浴びるように

飲んだろかっ!







久しぶりに

【マーヴィンゲイ】

聴いたろかな…





ゲ〓たまこ〓オ

読むな!

2023-11-27 08:08:34 | 日記


立て看板に…


【ここに小便するな!】


と…書かれていたら
そこにめがけて
小便をする!


人間というものは…
ダメ!と言われた事を…
やりたくなってしまう
そんな生き物である!


これより下の文章は…
関係者以外門外不出の
機密文書である!


絶対に…押すなよ!


あ…間違った…


絶対に読むなよ!






【WARNING!】





【DANGER!】












あっ!こらあんた!
ここはなぁ…読んだらあかん。
何してんねん…お前じゃお前アホ。
そう!今これを読んどるやろ?
おまはんのことやがな。
そうじゃお前じゃ。
何をしとんねん?
タイトルに…


【読むなー!】


って書いとるやろ。
日本語読まれへんのかいな?
いや…
これ読んどるっちゅうことはや…
文字読めるっちゅう事やわな。
ははぁん…
ほなアレやなお前…
小便すなって看板にわざと
小便とかするタイプなんちゃうん?
えっ?
その話なら…さっき聞いたって?
…知らんがなっ!そんなもん…
いや…ちゃうがなっ!
読むな!言うてんねん!
人間すなおにならな
あきまへんでほんま…


ほんで…最近は…どうでっか?
もうかりまっか?
景気悪いよってに…


あっ!あかんっ!
読むな言うてんのに!
あんなぁ…
ここはなぁ…
しょーもない事しか
書いてないねんさかい!
いやホンマやで…
時間の無駄やねんでぇ!
暇なんか?お!ワレ…
ほんまにナメとんのう?
ええかワレこれだけ聞き!
悪い事は言わん!
読まんとき!
なぁって…なぁ…
ボケとんかいな!
なんや?
えらい静かになって…?
やっとわかったんかいな…







まだ読んどるやないかっ!

何してんねんっ!
あのな…わしはな…
おどれの為に…
言うとんのやで?
頼むで…後生やさかい…

嘘やん…

まだ…読んではるなぁ…
何でや?ええ?何で
わざわざ親切にやで…
【読むな!】
言うてるもんを
こんなに読まなあかんねん?

さてはワレ…新手の詐欺やな?
なんや…読む読む詐欺か?
なんぼ振り込んだら
読むのやめてくれんねん?

ワシの言葉には…
何の説得力も…
あらへんのでっか?
情っけないのう…
悔しいのう…
暫らく断ってた…
酒でも呑まな…
やりきれんのう!
どうじゃ
あんたはんも一緒に
一杯飲まへんか?
ええねん…ええねん…
今夜はわしのおごりや!
おう…女将!酒や酒や!
店中の酒…持ってこんか〜い!







…って…ドアホっ!

危ないところやで…
見知らぬあんたに
酒…奢るとこやったで!
もうええって!
しんどいわ!
何やねんその顔?
もう飽きたって顔して?
疲れ果てとるがな…
長いってなんや?
おんどれが…
読み続けとるからちゃうんかいっ!
ワシ何も好きで
ノリツッコミしてへんねん!
これ読んで欲しくないからや!
なぁ?なぁって?

困ったなぁ…
ほんまの事…
言うてまおかな?
どないしょう…
ええい!
しゃーないなぁ!
言うで…言うたるで!
後悔すんなよ…!
これ最後まで読むやろ…
そんでな…
その晩…寝るやろ?
したらなぁ…
その翌朝はもう…
起きられへんねん…
えっ?
熟睡してまうのかって?
ドアホ!
その次の日も…
またその次の日も…
ずうっとや!
そうじゃ!

死んでしまうんじゃあ…

ほんまやでー!
ごっつ怖いやろー!
おーこわぁ…
さぶぅー
さぶいぼ…見てコレ!
おっ?
ワレ…ワレ…嘘やろ?
こら!
なにを笑ろとんねん?
ははぁ…
思ったとおりやわ…
もしかして…ワレ?
信じてへんな?
やっぱりなぁ!
腹立つわ〜!
…わかった!
あれやろ…好奇心か? 
怖いもの見たさ
っちゅうやっちゃな?な…
もう知らんで…
呪いでポックリ逝きなはれ!
わしゃ警告は
しましたよってに勝手にし…




はっ!…待て…よ!

読んだ人は死ぬけど…
それは…まあ…ええ!
知らんがな!

すると警察が来るわなぁ…
ほいで鑑識が来よるわなぁ…
その場合
間違いなく不審な死に方やから
刑事が調べるわなぁ…
遺書の類は無いものかと…
ほならとうぜん
この文章を発見するわなぁ…
ほんだら
この文章書いたボケはどこや言うて
サーバー調べられて
プロバイダ特定されて
ワシのとこに
刑事がわんさかくるわなぁ…
まぁ逮捕されるわなぁ…
そら殺人やさかい!
刑務所に入るわなぁ…
囚人ってぇもんは
たいていが筋肉モリモリの
ゲイやわなぁ…
夜中に押し倒されてやなあ…
あんなことや…
こんなことを…

…あかん…

具体的に妄想してもたでぇ… 
何でやねん…!
何で?
オドレの墓が掘られて…
わしはオカマ掘られな
あかんのんじゃ?ボケー!
誰が巧いこと言え
いうたんじゃ…アホー!
ホンマ…たまらんわ…
おう?
懲りずにまだ読んどるやないか…
わかってんのかいな?
最後まで読んだら死ぬんやで。
いやホンマに…






いや待てよ!

そうやそうやがな!
ああ…何や…
簡単な事やがな!

はは…つまりやなぁ
この文章…
最後まで読まなんだら
死なへんねや!

ははは…

ほなこれ
途中で書くのやめたら…
ええんちゃ……………





阻〓たまこ〓止

シン・エヴァ 〜沌〜

2023-11-26 10:04:55 | 日記

(ケース1)【碇シンジの場合】




あれは銃声だったのかな?
乾いた音…そして衝撃。
衝撃…


 それは
 どこまでも永遠に続き


ボクは撃たれたのか?
…だったら死んでる…
まさか…死んだのか?


 その道は
 どこまでも白く


いや…待てよ…
そもそも…
銃で撃たれたこと
なんてないから
わからないや。
記憶…


 時折
 闇に消えてしまいそうな


そうだ記憶…
記憶が…ないや…
どこからだろう?


 ジリリリリ…


ボクの名前…
わからない…


 白い
 ただ白い
 その道は


ここがどこだか…
わからない…
というより…
真っ暗だな…


 ジリリリリ…


あるいは
まだ意識を
取り戻していないのかも…
でも…
こうやって考えてる。


とはいえ…
手足の感覚もないし
なにより
実感というものがない。
【生きてる実感】
まいったな…
でも
今までもこれといって
生きてる実感なんて
感じたことは
なかった…

 ただ
 永遠に続く
 寂しい道…

そもそも実感ってなんだ?
形があるものなら
触ることが出来るけど…
【生きてる】って概念を
どうやって実感しろって
言うんだ?

 ジリリリリ…

愛だってそうだ。
自分では
愛されているって
思っていても
実際は
そうじゃないって場合も…

なんだか…
すごく…
眠たくなってきたな…

 白い
 ただ白い
 寂しい道
 それは
 どこまでも

寝ようか…
いや…あるいは
まだ寝てるのか?
どっちでもいいか…
もう何も…
考えないようにしよう…

 ジリリリリ…

やれやれ…
ずっと…
目覚ましが鳴ってる。
誰かとめてくれよ…
まったく…





(ケース2)【綾波レイの場合】



綾波レイは
その場から動けなくなった。
大勢がざわめくこの場所で。


 時間が


止まったような錯覚に陥る。
音の全てが
頭に突き刺さり
心臓は破裂しそうなほど
鼓動を打っている。

もはや
立っていることすらできなかった。
頭が平衡感覚すら保てない。
視線が痛い。
呼吸は荒くなり
深呼吸ができなかった。
こんなに人がいるのに
助けを求めることができない…

いや…いるからこそ。


 こわい…


何が怖いのか?
涙が止まらない。
その場に頭を抱えてうずくまる。
近くの壁に
身体をもたれかける。


 どうして?


恐怖で
頭の中は混乱を極める。
呼吸はだんだん浅くなって
吐き出すことはできても
吸うということが
できなくなる。


 意識が遠のく…


なぜ
記憶なんてものが
あるのだろう?
生きることと
記憶ということは
ほぼ同じ意味で…
そんなことは
もちろん知っている。
時間は記憶が生成している。
そんなことも知っている。


 でも…なぜ?


記憶なんてものが必要なのだろう。
なぜそうした構造のなかでしか
私達は生きられないのだろう。
こんな問いに
答えがないことも知っている。
だけど問いかけてしまう。

綾波レイの
古い記憶が…
生々しく蘇ってくる。

綾波レイは
声を出さずに泣いた…



【碇シンジの感覚】



飛び降り自殺を
目撃した友人の話を
思い出していた。
飛び降りていく人間は
黒い棒に手足がはえた
そんなふうだって言ってたな。

ビルが無数に並ぶ街。
いつの間にかそこにいて
街を出ようとしたけれど
何処へ行けばいいのか
分からなくなって…
通りがかりの奴と
喧嘩になってしまう。

闇雲に殴りつけ
鼻息を荒くして
そして相手を殺してしまうと
我にかえって…
自分の馬鹿さ加減に
笑った。




何故殺した?



わからないよ!




何故殺した?



ほっておいてくれ…



部屋に帰り
ベッドに
腹這いになりながら
手を伸ばし
消え去ってしまった
彼女の温もりを
探すことから
始めてみた。

目覚めてから彼は
一度も呼吸を感じなかった。
これが死かと思う感覚は
やがて
現実というものに
激しく突き刺さり
何が始まりで
何が終わりなのか
すっかり
解らなくなっていた。




【綾波レイの涙】



綾波レイは
声を出さずに泣いた。

それは彼女の癖であり
ささやかな防衛手段でもあった。

綾波レイの右肩には
火傷の痕があったが
それは母親が
火を消した直後のガスコンロに
押し付けた為に
出来たモノであったし
身体の随所にある痣は
折檻によるものであった。

綾波レイは…決して
恵まれた家庭環境で
育てられたとはいえなかった。

父親は事故でなくなっており
実の母…
ユイの手によって育てられた。
父親のゲンドウは
近所の木工所で工員として
働いていたが
残業中ひとりで
機械を操作していた為に
ボタン操作を誤り
直径2mもの鋸に
巻き込まれて
まっぷたつになってしまった。

ちょうど
夜食を届けに来ていた
ユイの眼前で起きた
惨劇であったが
当時三歳のレイは
肉片と化したゲンドウに
縋りつき慟哭する
ユイの眼中に
はっきりとした
狂気を感じ取っていた。

しかしユイは
もともと寡黙な
女であった為に
毅然とした態度を
演じる事が出来た。

その代わり
彼女の心に鬱積した
ストレスの捌け口は
レイであった。

決してユイは
レイを…我が子を…
愛していない訳ではなかった。

ただ余りにも強い
哀惜の念が
悪疫の様に彼女を苛み
内なる狂気を引き起こす
誘引となっていた。

ユイは
レイを折檻した後は
必ずといっていいほど
…泣いた。

レイを抱きしめ
愚痴をこぼす。
そしていつしか
…眠りにつく。

その横で
綾波レイも丸くなって眠る。
しかし…
布団で寝れる訳ではない。
黴臭い畳の上で
小さく震えながら眠るのだ。

しかしそれは
まだマシだった。
ユイの機嫌が悪い時には
レイは…
氷の様に冷たい
台所の板の間に
追いやられた。

別に母親ユイが
監視している訳ではなかったが
母に服従する事で
それ以上の
酷い仕置きを
受けない様にという
幼い少女…
綾波レイの
それは…
自己防衛でもあった。

折檻の痕の
どす黒く変色した痣が
じくじくと疼いたが
餌を食いながら
綾波レイは
めったに感じる事の無い感情が
湧き上がっている事に
驚嘆していた。

しかし…
弱冠五歳の
綾波レイにとって
それが

 『幸福』

であるという
感情だと理解するのは
不可能であった。

…三日ぶりの…エサだった。



【シンジと綾波の潜在意識】



静寂。

夢にうなされ
目を覚ますたびに
天上の闇の中に
浮かび上がる
恐怖という潜在意識が
ありとあらゆる不幸が
目の前で両手を広げていた。

綾波レイは
碇シンジの腕の中で
小さく包まり
びっしょり汗に濡れていた。

「平気かい」

「幸せかい」

「怖くはないかい」

そんな台詞を
口にすればするほど
愛は醒めてゆく。

彼女のせいじゃない。
いったいボクは
何を探していたのか?
愛のほかに
何のための言葉を
探し出すというのか?

綾波は目を覚まし
こう言った。

「優しさすら
痛みになることも
知っているの…?」

その言葉が
とても冷たく聞こえたのは
碇シンジ自身が
怯えていたせいだろう。

「ひとつだけ
教えてくれるか?
綾波…
今…君は…幸せかい?」

綾波レイは
碇シンジに
たくさんの言葉で
少しだけ…話した。

「幸せなんて…
求めてたら…
きりがないわ…」




【綾波レイの離脱】



生きるということは
いつも繰り返し。
いつも同じ台詞。
いつも同じ作業。
考える必要などない。

だから私は
いともたやすく
そこから離れていける。

だから私は鍵をかける。
誰もいないこの部屋に…
今日も現実を閉じ込める。

世界の現実が
誰も傷つけないように。
溢れる悲しみで
自分が溺れないように。
私を取り巻くものが遠くなる。


 ああ またか


遠いところで私は思う。
自分から世界が遠ざかる。
私と現実との距離が
ふうっと離れていく。
中途半端に
現実と非現実との
界面を漂っている。

私はいつも
ちょっとだけ離れたところから
私自身の事を見ていた。
自分自身のことなのに
いつも他人事のように思えていた。

 笑って

 怒って

 泣いて

 驚いて

そうした感情を発しながら
同時に観察し分析していた。

 涙の理由

 怒りの原因

 喜びの対象

 驚愕の思念

観察と分析を前に
私の感情は
すうっと消えていく。
もろもろの感情が実際に
そこにあったのかさえ
解らなくなってしまう。
寂しくて不安で苦しいけれど
私は
それほど嫌じゃない。
代わりに私は
世界を知った。

現実の中で息をして
動いて生きている私がいる。
それからその様子を
ちょっとだけ上のほうに浮かんで
眺めている私がいる。
地上の私は泣いていて…
浮かんでいる私は
それでも…
地上に焦がれている。

こんなに私に触れたいのに
怖くて手を伸ばせないでいる。


では…あなたは何故
ここにいるの?


…ココに居てもいいの?



綾波レイは心を閉ざした。



【碇シンジの領域】



 本当の孤独を知る…
 漆黒の暗闇を視る…
 無音の恐怖を聴く…

 存在の否定。
 完全な孤立。

 喪失感
 虚無感

 絶望
 失望

 死

暗い闇に堕ちた!
そこは心の中だった!
深く暗い…
無意識という名の…
深海…

戦う敵がいなかった…
自分と闘おうにも
存在が無かった…
そこに在るのは…
無という概念。

誰かを信じる前に
自分を信じられない…
自分を欺く。

重要なのは
自分が今
どの領域にいるのか
ということ。

心を海に例えるのならば…
光射する表面部分が
碇シンジの意識だ。
光のあたらぬ闇の世界…
それが無意識。

そんな無意識の中にも
生きるモノがいる。
むしろ闇の中にこそ
多くの
未知なるモノが蠢いている。

意識内の生物を
【理性】とするならば…
無意識内には
【本能】が生息する。

ひとは自分が今
どの領域にいるかで
世界が違って視える。

ひとつだけ
確実に言える事は
碇シンジの状態は今
【心の深海】に在るという事。

親友の渚カヲルが…

 死んだ。

悲しい…

しかし
無意識の闇の中から…
悪魔がささやく…

『良かったじゃないか!』

碇シンジは驚嘆する!
その声が
碇シンジ自身の
ものだったからだ。
悪魔などではなく
自分の本能。

「何を言っているんだ?」

刹那
理性が働き…罪悪感を生む。
しかし
それは届く事はない…
まるで深海には光が
射し込まぬかのように。

『お前は
安心したはずだ!
これで
綾波レイは…
自分のモノだと…』

「違う!
カヲル君の死を悔やみ
涙した。
これは…真実の涙だ!」

『真実は
もっと単純だ。
今…涙を流している自分は
他者の目に
どう映っているのだろうか?
美しい友情だ!
さぞかし…
自分の姿は
美しく映っている
ことだろうと…』

「嘘だ!」

光在る処には闇もまた在り。
その光が
眩しく暖かなもので
あればあるほど…
産まれ出でる闇は
重く冷たいものになる。

「嘘だ!
嘘だ…嘘だ…偽りだ!
悲しみを紛らわす為の
虚構の感情に過ぎない!」

『では…
その感情の産みの親が
碇シンジ自身であるという
事実からは
目を背けるのか?』

「自分を責めることが
悲しみから逃れる
唯一の手段…」

『現に今もこうやって
罪の意識に苛まれている自分が
さぞかし美しく見られている
だろうと思っている…
自分自身を
否定することさえ
できずにいるのではないのか?』

「ボクは…何故ここにいるんだ?」

『悲しみの
【痛み】から逃れ
安らぎを求めたから…』

「逃げちゃ駄目だ…
逃げちゃ駄目だ…
逃げちゃ駄目だ…
逃げちゃ駄目なんだ!」

『どうして?』

「この場所が…心地良いから?」

『心を偽らず
本来の姿で居れるから…?』

深く暗い…
無意識という名の…
深海…
欲望のカオス

戦う敵がいなかった…
自分と闘おうにも
存在が無かった…
そこに在るのは…
無という概念

自由?
万物から解き放たれた…
究極の自由
だとでもいうのか…

「ただ…逃げたかった!
何から?
自由になりたかった!
自由なんてなかった…
みんな気付いていなかった…
ボクたちは皆…
檻の中に居ることを!
家庭という檻の中
学校という檻の中
社会という檻の中
生活という檻の中
ひとつの檻から
抜け出せたとしても
人間という檻から
逃げることなんて
できないんだ!

だからみんな…

死んでしまえばいいのに…」



碇シンジは…心を閉ざした。




(ケース3)【渚カヲルの場合】



歌は良いね!
歌は心を安らかにしてくれる。

安らかな感覚はやがて
現実というものに
嘔吐しながら…
激しく突き刺さり…
腹這いの身体が
半分に折れ曲がるような
苦痛の中…
太陽の虚像は頭を混乱させ
ビルの残影は
幾度も重なり合い
埃のような自分を
見失いそうになる。

渚カヲルの翳した手に
死がのしかかり
生きるという虚しさに
涙がこぼれ
厳かに街の生贄が捧げられ
太陽が沈んでゆく。

渚カヲルは
いつの間にか
その街にいて…

ビルの谷間を歩いていた。

夕日の逆光ですべてが
全てのものが
シルエットとなっていた。
両側のビルの上には
いつからか
無数の人影が立っていて…

飛び降り自殺を
目撃した友人の話を
彼は思い出していた。
飛び降りていく人間は
黒い棒に手足がはえた
そんなふうだって言ってたな。

バラバラバラと…
まるで
ゲリラ豪雨のような
音と共に…

すべてのビルから
その無数の人影が
一斉に飛び降り始めた。

渚カヲルは
その道の真ん中を

白い
白い
どこまでも続く
時折
闇に消えてしまいそうな
朽ち果てた
バス停がある
その道を
永遠に続く
その道を

…歩いていった。



【使徒…綾波レイ】



綾波レイは使徒だった。

ただ…
父親から地上に堕とされた
堕天使だった。

人類…
リリンは何をしてきた?

偽善…破壊…嫉妬…強欲…

すでに充分に考えてあった。
神が…自分を
殺しに来たのでなければ
無理矢理…
天に連れ戻され
父と同じ道を
歩まされるだろう。

事の成り行きを
不安げに見守る
リリンの顔を見回し
彼等に不安を与えている
自分を恥じた。

なぜ彼らを憎めよう?
かくも弱い生き物を…
自分の価値基準でしか
判断できず
愚かな事をして
自らの首を絞めるリリンを…


 溜息を吐いた。


やがて雲が切れ
月明かりが差し込んできた。
かつては
か弱く慈悲深かった光は
この街を覆い隠すことなど
もうウンザリだと
拒んだかのように
月明かりは
建物の醜さを照らし出した。
そして…
リリンの醜さも。


 その刹那…


綾波レイは突如として
答えを見出した。
正義を行う力があるなら
それを行使すべきだ。

未来のためにも…
リリンが持つ人間性のためにも…
そしてなにより
綾波レイ自身のために。

「私に権力を与えて下さるんですね?」

『今すぐにでも…』

それは…
ゲンドウ
すなわち…
神の声だった。

「では今すぐ!」

『よかろう』

「私が問題を解決します…
この星が抱える問題をっ!」

『どうする?
洪水でも引き起こすか?
効果のある方法だ』

「いえ…
それはリリンを
怯えさせるだけです。
それでは…
更正させる事は出来ない。
またすぐに忘れるだけです」

『お前は…どうしたい?レイ…』

「全員殺して…この星を焼く!」

『おい…何を言い出す?
…そこまでやる必要が…あ…』

「ある!」

『やれやれ…レイ…
早くお前を連れて帰ろう。
どうやら多くを
学び過ぎたようだ…』


 それは

 どこまでも永遠に続き

 その道は

 どこまでも白く


 時折

 闇に消えてしまいそうな

 朽ち果てた

 バス停があって


 白い

 ただ白い

 その道は

 永遠に続く

 寂しい道…



神が世界から去ったのか?

世界が神から去ったのか?

それは突き詰めようがなく…

それは質問する意味もなく…





 世界は全てを飲み込んで



     閉じた。







「気持ち…悪い…」





おわり。






【あとがき】

(ケース4)【たまこの場合】



えっぐ!

ヤバかったわ…
こいつはヤバい…
ヘンタイですな
我ながら…
エヴァというより…

『ぼくたちは…
綾波レイ
好き過ぎ芸人
ですっ!』

みたいな感じですね?

かなり苦労して
再現してみました。
エヴァ最終回の
あの空気感を…

ね(*´ω`*)

何が凄いって?
アスカが出てこないのが
凄いwww

普通…出すよね?www

最後に画像だけ
貼りましたけども…
せめてねw

しかも…
結構な時間を費やして
書き上げたんです。
えっ?
どれくらいかって?



10年くらい掛けて…

(↑おい〜やりすぎだぞ!)



二次創作パロに10年…?

バカよね〜(;´Д`)💦


こんなにも
魂を擦り減らす作業は
他に類を見ないですな!




魂のルフラ〜ン♪





#短編小説





問題〓たまこ〓無い

伊勢丹(いせたまん)狂気売り場で御座います!

2023-11-25 10:04:41 | 日記


私ね…病気のデパート…

いや…病気の109なんですよ!
(↑かっこ良く言うたっ!)

その中のひとつに
【ブランケット症候群】
があります。


【ブランケット症候群】
ブランケット症候群の定義は
「特定のアイテム
(いちばん多くみられるのが
毛布やぬいぐるみなど布系のもの)
を持つことで
精神的な安心感を保っている状態」
とされます。
漫画『スヌーピー』に登場する
いつでも青い毛布を引きずっている
男の子ライナスのようなイメージ
といえば分かりやすいでしょうか?
実際ブランケット症候群は
「ライナスの毛布」
「安心毛布」
とも呼ばれています。
また…
心理学の分野では
毛布やぬいぐるみなどの
「特定のアイテム」
のことを
「移行対象」
といいます。



↑通常なら
こういうのって
子供の頃に徐々に
治まっていくのですが…

なんせ…
【精神的な安定感】
を保てていない
109カリスマ店員の
私ですから…
大人になっても
【お気に入り】アイテム
を手放せないんです!

しかも…
歳を重ねるごとに
【お気に入り】
も…増える増える…




時々…
街中でパンパンなリュックを
背負ったヲタさんを見掛けませんか?

あれ…アタシです!
あんなに缶バッジ
つけてないけど…
アタシの場合ね…
もっとヒドい…

【登山用バックパック90L】


『えっ…災害の避難訓練ですか?』

みたいな?
ねっ?
病気でしょ?

コンビニに行くときも…
病院に行くときも…
交差点でも…
夢の中でも…
明けがたの街…
桜木町でも…

この荷物ですよ!


そもそも
財布とスマホだけ持って…
コンビニに行けないんですよ!




毎日毎日…
プロスキーヤー
三浦雄一郎さん
みたいなトレーニング
してるようなもんですよ(;´Д`)


の割に…
鍛え抜かれた身体でもなし…
こんなツラい事
無いですよ!


『だったら持たなきゃいいやん?』


そう思うでしょう?
…やってみましたよ!
財布とスマホだけ持って
病院に行きました!

んまぁ…
落ち着かないこと…
動物園のシロクマの如し!
でしたよ!

(↑ちょっと
何言ってるか分かんない)

とにかく…
荷物がないと
家に帰りたくて帰りたくて
仕方がないんですよね!

病院に辿り着くまでも
大変なんですよ!


『もし今…
家が燃えてたらどうしよう?』

とか…

『もし今…
家に泥棒が入ってたらどうしよう?』

やら…

『もし今…
床上浸水が起きてたらどうしよう?』

だの…

(↑どういう状況?)

そんな不安で集中力ゼロですよ!
どれだけ集中力ゼロだったかって?



結局…
いつもの荷物の中に…
保険証とお薬手帳入れてたから…
それごと忘れて…
また家にUターンですよっ!



じゃあ…いったい
何をそんなに
持ち歩いてんねん?



そうなりますよね?





まず…

財布とスマホ
スマホの充電コード
充電バッテリー
任天堂スイッチ
任天堂3DS
PSP

(↑あ〜怖い怖い…
何コレ…怖い話?
本当にあった怖い荷物の話?)

何ですか?

(ゲーム機一個でいいだろ?)

DSでしか
スイッチでしか
出来ないゲームが
あるでしょうがっ!

(うわ…
子供がまだ食ってる途中でしょうが
みたいにキレられたけど…?)

あと…
ゲームソフト
ゲーム用充電器

(↑充電切れないだろっ!
ゲーム機3つもありゃ!)

あと…



メスティン2合



アルコールストーブ



シュラフ



テント

(↑うお〜い!)

何だよっ?

(↑嘘は駄目だ!)

何がだよっ?

(↑本当に登山じゃねぇか!)

本当なのよ…これが!

(↑本当…なんかいっ!)


いや…わかってますよ!
わかってるよくわかってる!
歩いて5分のコンビニに
行くのに

【テントが必要ではないこと】

それぐらいわかってる!


でもそれが…
大人になって
こじらせた

【ブランケット症候群】

なんですよっ!



『まだ…荷物
増えてる途中でしょうがっ!』








モンハン〓たまこ〓行商人か?

紫の鍵

2023-11-24 21:08:04 | 日記


ゲンドー博士は
精神科の医者。

最近どうも患者が少ない。
なので…暇を持て余し
夕焼けの中を散歩していた。
真っ赤な夕焼け。
雲までも紅く染まっていた。

と…電柱に
頭を打ちつけている
男がいた。


ゴンゴンゴン


ゲンドー博士は
男の前にまわりこんで
観察した。


『ふむ…』


ゴンゴンゴン


充血した目…
怯えた態度…
不安な表情…

間違いありません。
カモ様…
いや…患者様です。


ゴンゴンゴ…


はっしと両手で
男の頭を受け止める。


『顔色が悪い…
具合はどうです?
私は医者です。
何か手助けが
出来るかもしれませんよ』


「えっ医者?
たたた…
助けけけて
…くくく下さい!
ぼぼぼく…く…く…
く…狂っているんです」


うん…たまには
散歩も必要ですね!
こんなところで
患者が釣れるんですから。


 診察室


落ち着かない彼に
椅子をすすめる。


『まあ…おかけ下さい。
で…どうして狂ったのですか?」


「知りませんよそんなこと」


男は…頭をかかえこむ。


『発狂するような事が
あったのでしょう?』


「狂いそうなほど…
気が狂っているのですよ!」


ううむ…てごわい!


『何か心当たりがあるはずです』


「原因ですか…?」


『ええ…』


「あっ!もしかしてアレかな…」


『そうそれです!
で…アレって何です?』


「配線ミス!
神経の配線…見てください!」


なるほど…
そういう患者でしたか…
ま…何てことはない
常日頃から診ている
普通のパターンの患者です。


『はは…
しかしねえ…
私は神経科ですから…
身体を切るわけには
いかんでしょう…』


「いや…
鼻を左にひねってみてください」


『君の鼻を?
ひねると…どうなるのかね?』


別に逆らうこともない。
私は彼の鼻をつまみ
軽くひねった。


わ!


カチッ!


鼻が九十度…回転した。


ポンッ


後頭部から首にかけて
ボンネットのように
頭が開いた。


「配線…合ってますか?」


彼はうしろを向いた。
首の骨に並んでコードの束。
赤…黄…紫…緑…青…黒…白…


『え?
あ…う…うん…合ってる…』


「コネクタが逆になってませんか?」


コネクタをつまみ外す。


うお!


光の線が…
赤…黄…紫…
光が天井を


ぶすぶすぶす


あながあく。


うあっとっとと…


光が壁を走り絵に当たり


ばちばち


額縁ごと絵が落ちた。
レーザー光線だ!
あわてて
コネクタを元に戻す。


「どうです?
光の色と
コードの色は
合ってましたか?」


『んあ?
むう…大丈夫だ!
しかし…
何故…身体の中に光が…?』


「何を言っているんです?
光がないと
夢を見れませんよ!」


『はは…は…なるほど!
夢は…ハイビジョンなのか?
ははひゃひゃ…!』


「そうか…!
配線じゃないとすると…?」


男は…自分で
鼻を逆方向にひねった。


「目玉かな…?」


スポンッ

コロコロコロ


『のわぁ!』


両目が飛び出し
机の上を転がった。
彼は手探りで
それを掴み…
机の角で


コンコン…パリンッ!


目玉が割れて
白身と黄身が流れ出た。


『うひゃ…うひゃひゃひゃ…』


「先生…
鮮度を見てください!
黄身が腐ってませんか?」


『いひゃ…大丈夫だよ…
うん美味そうだ…あひゃ…』


「そうですか…」


鼻を元に戻した。


カチッ


すると
時間が逆転しだして
黄身と白身は殻の中に
目玉は顔に戻った。


ぎゅるる


目玉が回転して私を見る。


『にゃーーーーー!』


「いて!目にゴミが入った!」


『にゃはっ…
しばらく掃除して
なかったからね…ごめんね』


「目でもないとすると…
やはり頭ですよ先生!」


彼は
ポケットから
紫の鍵を取り出すと
私に手渡した。


「頭の中に
虫がいるかもしれない。
いたら
赤いボタンを
押してください!」


そして前髪をかき上げると
髪の生え際に鍵穴がある。
おそるおそる
鍵を差し込む。
回す。


ピィーン!


頭がパカッと開き
同時に彼が
私のほうに
倒れかかってきた。
動かない。
脈もない。


ひゃあ!


し…し…し…死んでる?


むき出しの脳。
その隙間から…
虫がピョコッと顔を出す。
トンボのような目の
イモムシみたいな奴。
私は…そいつを
捕まえようとするが
脳の中を
すばしっこく逃げ回る。
ふと赤いボタンが目につく。
押してみる。


デンデンデンデッデ♪
デンデンデンデッデ♪


何の曲だ?
脳の中から聞こえる。


ぱーぱーぱらぱーぱぱっぱっぱ♪


やがて右脳の中から
紫と黒と緑をモチーフとした
ヒーローが現れた。

体長十センチ
そいつは虫と格闘を始めた。
殴って
叩きつけ
虫は口から火炎
乱闘の舞台となった脳は
踏み散らかされ
潰れて千切れて
私の顔に飛んでくる。




やがて人型の決戦兵器は
虫を倒して喰っている!
そして
エヴァ…違った…
人型の決戦兵器は
頭のフタに手をかけ


パタンッ


と閉めた。


しばらく沈黙…


今のは夢かと思い…
おそるおそる
もういちど頭を開けてみる。
すると体長十センチの
おっさんが…
人型の決戦兵器の
着ぐるみを脱いでいた。


「きゃー!
エッチスケッチワンタッチ!
ちょ…閉めてっ閉めてっ!
やぁだ…最低なんですけどっ!」


パタンッ


『ど…ど…ど…どうです?
虫は人型の決戦兵器が
やっつけてくれましたよ!
ひゃはは…ホキー!』


私は…
意識を取り戻した
彼に話しかけた。


「何のことです?
ん…ここはどこだ?
なんでこんなところに…?」


『忘れたんですか?
狂ってたあなたの
頭の中の使徒を
エヴァンゲリオンが
退治したのですよ?』


「さっきから
おかしなことばかり言う。
あなたの方こそ
狂っているのじゃ
ありませんか?」


『いや…私は…
あなたの頭の中を…』


と言って
彼の髪の毛をかき上げたが…


『鍵穴が…ない…?』


鼻を…ひねってみる。


「いててて…いて!
やめろ離せ!
ばか…いたい…帰る!」


彼は
怒って帰っていってしまった。


『はて…?』


さっぱりわけがわからない。
夢だったのか。
ううむ…
なんだか頭が痛い…
思わず頭をかきむしると
ひたいの辺りに
違和感がある。


鍵穴だ…!


ポケットの中に…
紫の鍵があった。







改過〓たまこ〓自新