多摩爺の「大人のおやつ(その24)」
抹茶ババロア 紀の善(東京都新宿区)
千鳥ヶ淵でお花見した後に、ちょいとお茶でもってことで立ち寄ったのは、
神楽坂にある甘味処の・・・ 「紀の善」
混んでたら帰るつもりだったんだけど、そうでもなかったもんだから、
同店の名物「抹茶ババロア」をいただくことにした。
ところで・・・ ババロアとはなんだろう?
ババシャツじゃないことぐらいは・・・ 私でも分るが、
じゃぁ具体的に、なんなのかと問われると・・・ その解に窮してしまう。
さらにババロアと良く似ている、ゼリーやムースとの違いも分らないし、
女房に至っては、パンナコッタみたいなもんじゃないのと言うが、
そもそもパンナコッタがなんなのか・・・ それすら分っていない。
なにはともあれ、その場は美味しくいただくことにして、帰宅後調べてみたら、
ババロアとゼリーやムース、パンナコッタは、兄弟や従弟のような近い関係のようで、
その区分に大きな違いがないというから・・・ ややこしい。
まずはババロアだが、卵、牛乳、砂糖などで作ったカスタードソースに、
ゼラチンと泡立てた生クリームを合わせて、冷やし固めたフランス菓子のことだとあった。
そして、ババロアとゼリーとの違いは、乳製品が使われているか否か、
ババロアとムースとの違いは、ゼラチンが使われてるか否か、
ババロアとパンナコッタとの違いは、生クリームを泡立てるか否かとあるものの、
その境界線は曖昧で・・・ 区別しづらいのが現実だというから、なんのこっちゃである。
ゼリーとの違いぐらいは、パッと見でなんとなく分りそうな気がしないでもないが、
ムースだと思ったら、ババロアだったり、パンナコッタだったりしてるかもしれないし、
その逆もあったりするから・・・ なにを食ってるかは、メニューを信じるしかないようである。
能書きはそれぐらいにして、抹茶が練り込まれているという、
「紀の善」で人気の「抹茶ババロア」をいただいたが・・・ これが驚くほど美味い。
抹茶だからといって・・・ 茶化すつもりはないが、
餡子(粒あん)が添えられてなくて、生クリームがかかってなく、抹茶色じゃなくて、
さらに「紀の善」が甘味処じゃなくて、もしも居酒屋だったとしたら、
「冷や奴(やっこ)」と勘違いしていたかもしれない。
食レポは得意じゃないので、なんて言ったらいいんだろう・・・ 表現に困ってしまうが、
添えられてる餡子と一緒に食べるから、食感的には間違いなく甘味だが、
ババロア自体の甘味は、それほど強くなく・・・ 抹茶特有の、苦み走った大人の味でもある。
そして、口触りはプリンのように・・・ プルンプルンじゃなくて、
どちらかと言えば、お豆腐に近い・・・ しっとり感だから、
やっぱり、「冷や奴(やっこ)」もどきだと思う。
申し訳ないが・・・ けっしてイチャモンをつけてるわけではない。
ハッキリ言えるのは、生まれてこの方68年弱、さまざまな食べ物を口にしてきたが、
記憶が確かなら、ババロアを食ったのは、今回が初めてだと思う。
こんなに美味いものを食ったことがなかったなんて、
時代背景とともに生い立ちを遡れば・・・ 家庭事情というか、懐事情に行き着くんだが、
68年弱の人生という視点で捉えれば、
知らないってことを、損得で比較することは難しいし、けっして恥ずかしいことではない。
例えるなら、小学校4年生の夏、寝台特急のビュッフェで、
生まれて初めてステーキを食ったときと、ほぼ同じぐらいの衝撃に匹敵するかもしれない。
とはいえ・・・ この歳になると、出会いだけは大切にしたいと思うもんだから、
ちょっとだけ大げさになってしまうが、
ババロアとの素晴らしい出会いがあったことだけは・・・ 記しておかねばならないだろう。
人気の「抹茶ババロア(税込み961円)」は、パッと見は抹茶のような色をした冷や奴
食べてみたら実に美味だが、これで約1000円だから・・・ ちょっと高いかもしれない?
紀の善 東京都新宿区神楽坂1-12
JR飯田橋駅を背にして、神楽坂を上り始めたらすぐ右にあって、隣が不二家だから分かり易い。
私も高いと思いましたが、それで納得するのが東京なんでしょうか?
地方なら650円前後に+税ぐらいかもしれませんね。
で、四角に切ってあるから、さらに豆腐系に?
くちこが食べるババロアって、イメージ的に丸いです。
最初に食べたのは中学校時代、ピアノの先生のお宅の食堂でした。
先生の手作りで、お抹茶と一緒でした。
気軽に、気分で?レッスン中にそのようなことがある、由緒正しい?高貴なお宅(古い洋館)だったんです。
一番印象に残っているのは、何と言っても、トイレに床の間があったことでしたから。