東京に母を迎える年が始まった｡

多摩爺の「時のつれづれ（睦月の５１）」
東京に母を迎える年が始まった。

謹賀新年　新しい年が始まった。
水不足にならないかと心配するには、まだちょっと早いが、
気分的には２～３ヶ月ぐらい雨を見てない東京は・・・　カラッカラの新年を迎えた。

今年は２０２５年だから、２１世紀に入ってから随分経ったような気がするが、
陸上競技場に例えれば、まだ第１コーナーを回りかけたばかりで、
時が経つのは早いように見えても、２１世紀のフィニッシュラインは遙か先にあって、
分かっちゃいるが・・・　最後まで走りきることはできない。

それにつけても、４０代の半ばまでは和暦オンリーで、西暦はほとんど使ってなかったのに、
コンピューターが誤作動するのではと心配された、Ｙ２Ｋ（２０００年）問題を境に、
お役所仕事を除けば、暦について喋ったり記すときは、ほとんど西暦に切り替わっているんだから、
切り替えの素早さというか、適応力の見事さには驚くが・・・　ホントに分かり易い国民性だと思う。

さらに今年は、先の大戦に敗れ、無条件降伏をしてから８０年目という節目の年に当たり、
節目ということに着目すれば、阪神淡路大震災から３０年を数え、
私がこの世に生を受けた昭和に拘れば、１００年目だから・・・　これはこれで、感慨深くもある。

一年の計は元旦にありとはいっても、この歳になると特別な目標があるわけでもないが、
今年一番の大きなイベントは、たぶんゴールデンウィーク明けになると思うが、
父が逝ってから約５年、頑なに一人暮らしを続けてきた、９５歳になる母を迎えに帰郷し、
実家の片付けとともに、東京で母の余生に付き合う（寄り添うかな？）生活が始まることだろう。

昨年あたりから、怒りっぽくなっているのが、なに気に気になっていた。
母は年相応の老化だといって、頑として私や妹の言うことに耳を傾けてくれないが、
思うに・・・　どうでも良いような日常の会話が減っていて、
コミュニケーションが不足しているからなんだと思う。

隣近所に方々からは、良くしてもらってるとは云うものの、
怒りっぽくなっていることが・・・　認知症の始まりかとも思えるし、
些細なことからトラブルにもなりかねないので、私はけっこう焦っているんだが、
母の機嫌を損ねないように、手遅れにならないタイミングで、東京に迎えようと思っている。

施設に入ってもらうことも、選択肢としてあるにはあったが、
気持ちよく同居に同意してくれた女房には・・・　感謝、感謝、大感謝であり、
これからは機嫌を損ねることがないよう、女房の余生にも気遣いせねばならなくなったが、
まっ・・・　こればっかりは、我慢というほどのことでもないだろう。

父は９１歳になる年の春に亡くなったので、母にはもっともっと長生きして欲しい。
あと５年、１０年というのは、欲張り過ぎるかもしれないが、
できることなら１００歳になるまでは、年相応にバイタル値が正常であってほしいし、
３月２４日が誕生日の母を連れて、１００歳の記念に花見ができればと淡い期待も持っている。

おそらく・・・　暑くなってきた頃からは、
いままでになく、愚痴が増えてくるかもしれないが、
気分転換も兼ねた拙いブログに、お付き合いしていただければありがたい。

また、たぶん無理だと思うが、今年こそは憧れの小説家・葉室麟さんや、山本一力さんのように、
優しい比喩を駆使して、行間にさまざまな思いを巡らせることができるような、
穏やかで、なに気に脳裏に残る・・・　ちょっと気になる文章が書けるよう頑張れればと思う。

明けましておめでとうございます。
今年もヨロシクお願い申し上げます。（多摩爺）

見慣れてる朝焼けの光景だが、２０２５年１月１日、日出（い）ずる国が元朝を迎えた。
カーテンを開けて、北側の部屋の結露を拭いて、いつもと何も変わらない朝がすでに始まっている。
さて、今年も元気で頑張ることができれば・・・　それだけで充分かも？