こんにちは。サイバーおかんタナゴです!
さて、私(たち)が好きなサイバーパンク日本は昭和の下町の風景が残ってて、狭くてこ汚い飲み屋にネオン管やLEDがごちゃ混ぜにミックスされていて、ねじり鉢巻で愛想の無い親父の包丁を持つ右腕はサイボーグ義手みたいなやつですよね(断言)。
タナゴが大好きな世界観1000%!ネットフリックスで公開中のアニメ『オルタード・カーボン:リスリーブド』をご紹介。
原作はイギリスのSF作家リチャード・モーガンの『オルタード・カーボン』。
アニメ『オルタード・カーボン:リスリーブド』はネットフリックスで実写ドラマ化されている『オルタード・カーボン』のスピンオフ作品です。
ドラマ版もネットフリックスで公開中ですが、こちらのアニメ単品で楽しめます!
特にこのアニメ版がタナゴ的にドンピシャ世界観なのでぜひ観て欲しいのです!
この世界で覚えておくべき事は、精神は「スタック」という装置に保存され、それを「スリーブ」と呼ばれる肉体に入れる事で活動している。スタックさえあればスリーブを乗り換え永遠に生き続ける事が出来るという事です。(ただしお金が無いと新しいスリーブは買えない)
惑星ラティマーの支配者ヤクザ水本組内部抗争の話です。PVを観ていただいたら分かるかと思うのですが、めっちゃヤクザ映画っぽいです。そしてびっくりするほど頭の先から物語の終わりまでヤクザ映画でした!何か企んでいる関西弁(風)の次期二代目!命を狙われる彫り師少女。別のヤクザ組織タナセダに雇われて内部を探る主人公タケシ・コヴァッチ(名前も最高だなー)とCTAC(植民地戦術強襲部隊……星間警察みたいなの)の女……。
この極限までベタベタな設定、嘘っぽいけど魅力的な日本感。(少女を追う殺し屋はニンジャ)まさに私が大好きな世界なのですが、この『オルタード・カーボン:リスリーブド』は日本で製作されているのです。(原作とドラマ版は海外で作られています)
この『海外で培われたSF作品の間違った日本感』が好きな日本人がさらにブーストをかけて作った間違った日本は
まさに私が目指すべき世界観で激しく共感しました!
この作品の監督:中島丈さんと脚本:佐藤大さんが「ネトフリアニメ部」で「日本人が日本で作ったら普通はここまでベタにやらないぐらいの日本感をやりたかった」とおっしゃっていて、大事なのはそこなんだよ!と。
ブレードランナー以降からずっと続いている間違った日本感を大事に、日本で表す時に少しカッコよく描きなおしたりしがちな部分(ふんどしの表現とか)もあえてブーストをかけてやり過ぎるというソレが私が常に欲している、目指しているサイバー世界感そのものでした!
「ネトフリアニメ部」内で佐藤大さんが『オルタード・カーボン』を語るときに『ブレードランナー以降のある種の型とか見得』という言い方をされていて、その部分もとても共感できるものでした。私はその『型』の中でミニマムな部分にスポットを当てられた作品を見たときに人のリアルさを感じます。
今回の『オルタード・カーボン:リスリーブド』でも、どんな壮大な未来を舞台にしてもヤクザ組織は元気に御家騒動を繰り返し、囚われの少女は強く生き、ハードボイルドな主人公はタバコが似合うタフガイというどこまで行っても変わらないところに人の逞しさと愛しさを感じてしまうのです。
今回の魅力的な人物はヤクザ組織が運営する和風ホテルのAI支配人「鴎外」です!
お時間ある方は是非!