日本サイバー化促進活動

日本をサイバーパンクな世界にする為のサイバー化促進活動や、電飾サイバーグッズの開発報告など。

和サイバー全開『オルタード・カーボン:リスリーブド』が最高だった!

2020年08月31日 12時50分52秒 | サイバーレビュー
こんにちは。サイバーおかんタナゴです!



さて、私(たち)が好きなサイバーパンク日本は昭和の下町の風景が残ってて、狭くてこ汚い飲み屋にネオン管やLEDがごちゃ混ぜにミックスされていて、ねじり鉢巻で愛想の無い親父の包丁を持つ右腕はサイボーグ義手みたいなやつですよね(断言)。

タナゴが大好きな世界観1000%!ネットフリックスで公開中のアニメ『オルタード・カーボン:リスリーブド』をご紹介。

原作はイギリスのSF作家リチャード・モーガンの『オルタード・カーボン』。
アニメ『オルタード・カーボン:リスリーブド』はネットフリックスで実写ドラマ化されている『オルタード・カーボン』のスピンオフ作品です。

ドラマ版もネットフリックスで公開中ですが、こちらのアニメ単品で楽しめます!
特にこのアニメ版がタナゴ的にドンピシャ世界観なのでぜひ観て欲しいのです!

この世界で覚えておくべき事は、精神は「スタック」という装置に保存され、それを「スリーブ」と呼ばれる肉体に入れる事で活動している。スタックさえあればスリーブを乗り換え永遠に生き続ける事が出来るという事です。(ただしお金が無いと新しいスリーブは買えない)


惑星ラティマーの支配者ヤクザ水本組内部抗争の話です。PVを観ていただいたら分かるかと思うのですが、めっちゃヤクザ映画っぽいです。そしてびっくりするほど頭の先から物語の終わりまでヤクザ映画でした!何か企んでいる関西弁(風)の次期二代目!命を狙われる彫り師少女。別のヤクザ組織タナセダに雇われて内部を探る主人公タケシ・コヴァッチ(名前も最高だなー)とCTAC(植民地戦術強襲部隊……星間警察みたいなの)の女……。

この極限までベタベタな設定、嘘っぽいけど魅力的な日本感。(少女を追う殺し屋はニンジャ)まさに私が大好きな世界なのですが、この『オルタード・カーボン:リスリーブド』は日本で製作されているのです。(原作とドラマ版は海外で作られています)
この海外で培われたSF作品の間違った日本感』が好きな日本人がさらにブーストをかけて作った間違った日本
まさに私が目指すべき世界観で激しく共感しました!

この作品の監督:中島丈さんと脚本:佐藤大さんが「ネトフリアニメ部」で「日本人が日本で作ったら普通はここまでベタにやらないぐらいの日本感をやりたかった」とおっしゃっていて、大事なのはそこなんだよ!と。

ブレードランナー以降からずっと続いている間違った日本感を大事に、日本で表す時に少しカッコよく描きなおしたりしがちな部分(ふんどしの表現とか)もあえてブーストをかけてやり過ぎるというソレが私が常に欲している、目指しているサイバー世界感そのものでした!

「ネトフリアニメ部」内で佐藤大さんが『オルタード・カーボン』を語るときに『ブレードランナー以降のある種の型とか見得』という言い方をされていて、その部分もとても共感できるものでした。私はその『型』の中でミニマムな部分にスポットを当てられた作品を見たときに人のリアルさを感じます。

今回の『オルタード・カーボン:リスリーブド』でも、どんな壮大な未来を舞台にしてもヤクザ組織は元気に御家騒動を繰り返し、囚われの少女は強く生き、ハードボイルドな主人公はタバコが似合うタフガイというどこまで行っても変わらないところに人の逞しさと愛しさを感じてしまうのです。

今回の魅力的な人物はヤクザ組織が運営する和風ホテルのAI支配人「鴎外」です!
お時間ある方は是非!


物語の中の魅力的な人やお店 その1

2020年08月20日 15時43分11秒 | サイバーレビュー
こんにちは。サイバーおかんタナゴです!
(メインで使用しているパソコンがこの暑さでお亡くなりになりただいまデーターなどが取り出せなくて困っているタナゴです……。サブパソコンから書き込み中)

さて、私(たち)が好きなサイバーパンク日本は昭和の下町の風景が残ってて、狭くてこ汚い飲み屋にネオン管やLEDがごちゃ混ぜにミックスされていて、ねじり鉢巻で愛想の無い親父の包丁を持つ右腕はサイボーグ義手みたいなやつですよね(断言)。

すでにサイバー世界のおかんとして生きているタナゴですが、将来の夢はサイバー世界のあやしい雑貨店を営みたいと思っています。

そんなタナゴが今回は様々な物語に出てくる魅力的なお店や人をご紹介したいと思います!

ギレルモ・デル・トロ監督の「パシフィック・リム」というSF怪獣映画に出て来るハンニバル・チャウという人物がタナゴ的オススメ人物です!

「パシフィック・リム」は日本の特撮、アニメ、漫画が大好きな監督が作った映画だけあって、日本のアニメ、特撮が好きな人にスッと馴染む映画です。また近未来の描写もシド・ミードに通じるサイバー世界ディストピア感満載でどこを取ってみても「これこれ!これが欲しかったんだ!」と、痒い所に手が届いたような気持ち良さがあります。
動力は原子力、必殺技はエルボーロケット!(吹き替えではロケットパンチ)

その中で出て来るキャラクター、ハンニバル・チャウは終始暗い空に雨が降る香港の闇市場で怪獣の死骸を万能薬として(絶対効果ないと思う)高額で売りさばく闇商人のボスとして登場します。丸サングラスに黄金の靴を履き、手にはバタフライナイフ。表向きの薬屋の棚の奥には怪しい部屋……。
このあるある属性てんこ盛りのアクの強いキャラクターは、どこかの物語でみたことあるような……しかしあるあるすぎて逆にあまり見かけない、でも皆が欲していた愛すべきキャラです。(パシフィック・リムにはこのようなあるある属性てんこ盛りキャラが山ほど出てきます!楽しすぎる……)

このハンニバル・チャウ、公共の電波を乗っ取って怪獣薬の宣伝するという動画があります(映画には出てきません)。これが良く出来ていて、ディストピアで逞しくタフに生きる人を感じます。


ぜひ一度見て観てみて下さいね。
(推しキャラは怪獣オタク生物学者のニュート)

ゲーム世代のおとなたちへ愛を込めて 映画「ノーライフキング」を見た

2020年06月04日 14時56分14秒 | サイバーレビュー
こんにちは。サイバーおかんタナゴです!


最近はゲームをやる集中力が続かない

さて、私(たち)が好きなサイバーパンク日本は昭和の下町の風景が残ってて、狭くてこ汚い飲み屋にネオン管やLEDがごちゃ混ぜにミックスされていて、ねじり鉢巻で愛想の無い親父の包丁を持つ右腕はサイボーグ義手みたいなやつですよね(断言)。

そんなサイバーパンク日本にする為いろいろな活動をしている私なので、SF、サイバーパンクみ溢れるモノや、ゲーム、非日常、スコシフシギな映画や本なども大好物です。なのですが、今回紹介する作品はとても現実よりの作品です。サイバーパンク日本前日譚と言っても良いのではないでしょうか。

U-NEXTで配信しているのを見つけ、久しぶりに「ノーライフキング」を見ました。

ノーライフキングは1988年にいとうせいこうさんが書いたお話で、1989年に市川準監督により映画化されている作品です。

ノーライフキング (河出文庫)   いとうせいこう
Amazon Services International, Inc.による
詳細はこちら

ノーライフキングの舞台は1990年前後。並んで買うぐらい大流行の「ライフキング」という人気ゲーム。(モチーフはドラクエ、マザーあたりか)ライフキングにはメーカー未発表のバージョン違いが存在し、その中にはクリアしないと死んでしまう「ノーライフキング」があるという噂が子供たちの間で広まります。子供たちのネットワークを通じデマや噂が広がった時、噂が噂を呼びそれらが世間さえも揺り動かす力を持ちはじめます。それに翻弄され、動揺し、押さえ込もうとする大人たちと呪いを解く為戦う子供たちの話です。
ゲームと現実両方のリアルを感じることのできる新世代の子供たちへの応援と、呪いと福音が込められた作品であると感じます。

小説版と映画版では内容が少し違うのですが、どちらも大好きな作品です。

小説版、映画版共に子供たち独自のネットワークと、死や恐怖を感じる噂やオカルトに熱中する様子、現実とゲームの間にある子供たちの共通言語とリアルが生々しく描かれていて、大人になると忘れてしまう、そういう世界が確かにあったと思い出せてくれる作品です。

キン消し、ガチャガチャ、ビックリマン、偽物の見分け方、心霊番組、どこからか回ってきたドラクエ最強のふっかつのじゅもん……

戦っている子供たち(かつてのわたしたち)は、お話の中で「賢者の石」というアイテムを残します。賢者の石はかつてノーライフキングと戦った者たちがそこにいた証、忘れないでという気持ちを残して自分の情報を書き残したものです。
賢者の石に何を残していいかわからなくて泣きながら「賢者の石も出来上がっていないのに僕たちはしんじゃう」という子供もいました。

私たちのマニア活動やブログやSNSも賢者の石なのかもしれません。



ところで劇中歌の「こんなじゃダメ神様」がとても良いです!作詞作曲は鈴木慶一さん!!
(ムーンライダーズ岡田徹さんプロデュース:CHIROLINE)

こんなじゃダメ神様 - 映画「ノーライフキング」劇中歌





 本日のトラ柄