笑う森/荻原浩
うっ…文字がちっさい分厚いのに
どうしよう… という心配は
杞憂に終わりました
自閉症スペクトラムの5歳児が
樹海で迷子となり 1週間後
衰弱の様子もなく しかし
人が変わったようになって
無事戻ってきた
その謎解きと
SNSで叩かれまくった
事実無根のその男児の母が
叩きまくったやつらに
謝罪させるまでが綴られ
読み手はスカッと そして
温かなラストシーンを迎えます
それにしても この作家さんは
子供の描き方が本当に愛らしくて
温かな気持ちで読み進められました
久しぶりに著者の「愛しの座敷わらし」を
読み返したくなりました
こちらも座敷童子が
とても可愛らしいのです
本を守ろうとする猫の話
/夏川 宗介
続編の「君を守ろうとする猫の話」を
先に読んでしまいました
引きこもりの男子高校生が
祖父の残した古書店を継ぐことになる
物語で ファンタジーへの導入部分など
面白く興味深かったのですが
結論から言えば続編の方が好みでした
ひとえに「本好き」と言っても
名作が好きな方
商業主義に踊らされて手に取る方
売れれば何でもいいやと言う出版関係
あらすじだけ分かればいいやと言う読者
等々考えさせられるファンタジーでした
自分が高校生くらいだったら
もっと楽しめたと思います