以下の文章は、2020年11月23日、劇場公開された当時にふせったーにて公開した感想をそのままコピペしたものです。ブログをやっていなかった頃は主にふせったーからこういった感想を発信していましたが、その間の内容をできる限りブログの方に写していきたいと考えています。今回はその第1弾という扱いです。レンタルで久しぶりに視聴したタイミングなので、好機です。
では、以下コピペです↓
今回も前作と同じく、複数の原作によって構成されていますが、一番大きな違いは1本の映画としてより洗練されていることだと思います。
前作は全体として一応1本の物語ではありつつ、使用原作が多く次から次へととってかわっていく形式でいわばオムニバスのようなものであり、悪く言えばツギハギ的でした。僕は前作も好きですが、今思えば「原作の名作回を詰め込めば、そりゃ面白くもなるわな」という気持ちがあります…。しかし今作は、全体となる「STAND BY ME ドラえもん2」のストーリーの各所に原作回が組み込まれるといった形式(途中で気づいたんですがこれは大雑把にはアニメのサザエさんの手法に近いかもしれませんね)になっており、原作の占める割合こそ低くなっているものの1本の映画として筋がしっかりして、価値や見応えがアップしていたと思います。その他にも前作で気になった点が改良されていたりもしており、個人的には「前作より好き」と断言していいです!
以下、箇条書きで思いつくままに書きます
・魔界大冒険の如き伏線とその回収。なんとなく描写的にタマシイム・マシンか?と思ったらその通りだった。最初の流れを見た時、伏線だから後々回収されるだろうと思いつつちょっと何が起こっているのか理解が追いつかなかったが、意外と早く回収され納得いった。しかしあの流れの中でタイムマシンってどうなってるのかな…?とかまだちょっと混乱中…
・冒頭に明らかに「ぼくの生まれた日」の要素があったからこれも含まれるんだなと思ったが、相当後になってからだったな。誕生日という設定はやっぱり大山版映画からの拝借だろう。
・少年のび太が結婚式の代理をするシーン。個人的イメージとしては、のび太としずかは結婚するとはいっても「のび太の"幸せな未来"の象徴」「友達として現代でも一緒にいることの延長」というようなイメージがあったが、やっぱり「結婚する」っていうのは重要な意味があることなんだなと気付かされたかな。大人のび太は後から戻ってくるが、少年のび太が代理した部分は歴史上残ることになるのか。
・プリンスメロンホテルのエスカレーター付近は神戸駅を思い出した
・「おばあちゃんのおもいで」パートは、かなり原作に忠実(一部、「赤いくつの女の子」を思わせる部分もあった)。細かい部分までほぼそのままで、過去の一部アニメで不満だった改変部分も原作そのままやってくれたので嬉しかった。おばあちゃん、原作では後の「パパもあまえんぼ」とかも含めて理屈ではないものから小学生ののび太を信じ受け入れていてその部分はここでも変わらないけど、ここでは理屈としても信じざるを得ない状況に導かれたとも言えるね。ただ、花火は夏しか売ってないってくだりはありつつ服装が半袖だったから夏かそれにほど近い時期なんじゃないの…?とは思ってしまった
・子供のび太の声はリアルキッズか。他の仲間のキャストはずっと変わらない中、のび太だけは三世代でみんな違う。子供時代については全員オーディションも行ったが、イメージの殆ど変わらないジャイアンたちはそのままに、メガネの有無等で雰囲気が変わっているのび太のみ子役が演じることとなったらしい。
・途中の不良3人組、原作のどっかで見たような気がするんだけど…黒おびのび太でもなかったし…どこだったかなぁ…?しかしあいつら、ポジションとしては重要だけど、スクーター(だよな)に乗ってるのび太に追いついたり、ちょっと執着しすぎじゃないかとか、ジャイアンたちが加勢するとわりと簡単に引き下がるんだなとかわりとツッコミどころはあった、笑えるレベルだけど。
・そう!前作での不満点だったジャイアンとスネ夫の扱いについても今回は改善されていた!河原のシーンはもう言うまでもないだろう。ここはやっぱり嬉しかった。のび太をぶん殴ってもいいのはなぁ、俺たちだけなんだよ!
・小ネタも今回探すと楽しいなぁ、ラーメン富士がカムカムキャットフードのあの店というのはわかったけど、あの店員さんは原作のおっちゃんではないなと思ったら、パンフレットの対談によるとあれは勉三さんだったらしい…‼︎小ネタ、まだまだ気付いてないの多いはず、もっとよく見たい。結婚式の参加者の中にも原作の名物キャラがいたりするんじゃないの…?知らんけど
・手塚治虫のお札っていうのも僕としてはいろんな意味でめちゃくちゃ嬉しかったポイント!!!(小並感)
・最後、のび太の記憶が消えちゃった。これで、大人ののび太が名前の由来を知らないのに説明がついて納得したけど、ちょっと寂しさもあるかなぁ…
・声のゲスト出演も全員違和感なく溶け込んでた。大人ののび太、やっぱりハマってるわ…前作より板についてきた感じもするし。
・前作は各エピソードは感動的ながらそれをいっぺんにやることでそれぞれが薄れる、軸がブレるといったところは難点だったけど今回はやっぱり軸がしっかりしていることで自然に感動できるのが良い。僕のピークはやっぱり「挨拶」のところ、本当に潤んじゃったもん…
前作は大ヒットしたが、それと同時に否定派も根強かったと思う。今になって、その気持ちがわかってきたような気がする。その人たちが否定する根拠となったであろう要素が今作では多くが解消されているので、より勧めやすい作品になっていると思う。
だいたい書けたのでこの辺でとりあえず締めます。
良い作品を観させてもらいました!
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