信楽タヌキから読み取れる感情と物語は無限
こんにちは、けいおうタヌキ研究所です。
今回は第二回。
前回の終わりに、信楽タヌキについて語っていくにあたって、「そもそも信楽タヌキって?」
というテーマについてまずは取り上げたいと伝えていたが、
そういえば以前、他のブログですでに書いていたので…
終了!
「記事読むのめんどくさいよ!」という方向けに、とにかく雑に信楽タヌキを紹介すると、
・居酒屋や蕎麦屋の前によく置かれている、タヌキの置物のことだよ。・キンタマがついてるよ。・徳利や笠も持っているよ。・縁起物として置かれることが多いよ・誕生から100年程度と、意外に歴史は新しいよ。・100年の中で見た目がだいぶ変化していて、バリエーションも増えてるよ。
ということで
今回は個人的に好きなタヌキを紹介したいと思います!
こいつです。
こいつ。
このタヌキは京都のお寺狸谷山不動院に置かれた信楽タヌキの一体。
(狸谷山不動院はなぜか300体以上の信楽タヌキが置かれているとても興味深いお寺です)
(なぜタヌキがいるのか、その謎多き歴史についてはけいおうタヌキ研究所代表が卒業論文でまとめているそうです!!)
このタヌキ、私が信楽タヌキに感じる魅力の全てが凝縮されている。
今回の記事においては、名前のないこちらのタヌキを『虚空くん』と呼びたい。
早速だが、
【厳選】信楽タヌキ『虚空くん』の愛すべきポイント3選
その① 目
虚空くんはどこを見つめているかわかるだろうか?
どこをみているのかわからない、
ただ、どこかを凝視していることはわかる。
それは眼前の景色なのか、それとも取り返しのつかない過去なのか。
あるいはこの先の希望なき未来なのか。
何れにせよ、彼は引き返すことはできない。
やがては現実と向き合い、前へ進み続けること。それ以外許される道はないのだ。
その② 風化具合
本来真っ黒だった身体の釉薬は剥げ、むき出しの肌に苔が生えている。
まるで初めからこの姿でいることが正しかったかのような、完成された風化具合。
「タヌキは、自然と同化することにより真にタヌキとなり得る。即ち、風化こそが成長の始まりなのである。」(トリ=キッツォグ 1850〜1940)
その③ 読めない感情
虚空くんは何を考えているかわかりますか?
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私はわかりません。
そもそもの話で言えば、このタヌキに『虚空くん』と名付けるのは誤りである。
なぜなら私がこのタヌキに虚空を見出しただけであって、タヌキ自身は全く別の感情があるのかもしれないのだから。
じゃあ、このタヌキは何を考えているのだろう。
どんな背景があって、こんな顔をしているのだろう。
皆様は虚空くんから何を感じるだろうか。
タヌキが見つめる先に心当たりのある方、
タヌキの表情の裏側を読み取れたという方、
膨らみすぎた想像を今すぐ発信したい研究者の方、
ぜひけいおうタヌキ研究所にお越しください!
けいおうタヌキ研究所は深読みと妄想に熱心な研究者を募集しています!
募集要項
・募集職種 妄想研究者(自称妄想研究者大歓迎)
・応募資格 自身が紛れもなく研究者であると確信を持っている方
・給料 月給24万円(ただし妄想力の低い者には振込を確認できない)
・休日 休みたければ休んでもよい。でも、周りの仲間はみんな一生懸命働いてるよ?
・選考プロセス
一次選考 書類審査(大喜利)
二次選考 グループディスカッション(フリースタイル)
最終選考 個人面接(サイレント)
次回予告
信楽タヌキが攻めてくるぞ!
東京都立川市で一人の少年が拾ったタヌキの置物は、
周囲の人々の煩悩を吸収して巨大化するクリムゾンタヌキだった。
一夜にして崩壊する立川駅、出動する航空自衛隊、己の過ちに鬱ぎ込む少年。
果たして、クリムゾンタヌキを止める手立てはあるのか。
人類存続の鍵を握るのは、一本の徳利?
全米が涙した感動の超大作、今ここに解禁!
劇場版『クリムゾンタヌキ』 大ヒット製作メンバー募集中