ここ数日は茹だるような暑さで仕事上がりのキンキンに冷えたビール
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さてお盆仕事をようやく終わらせ、重なっていた急ぎ仕事の夜なべも無くなり、平常施工をお世話になっている最近です。
先週までは切合わせや洋間用置き畳、結露での入れ替え工事で巾木を入れたり、ちょっと変わった仕事が続いていました。
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直接、畳が結露を吸わないように寄せに巾木を足しました
・・・が忙しさのあまり、写真がありません(苦笑)
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市内、長谷工のマンションの薄畳入れ替え工事
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佐倉市のお客様からのご注文のダイケン和紙表『銀白』若草色を使用しての表替え工事
ご同業者様にちょっと大事なお話を。
シックハウス症候群、対応商品のダイケン和紙表製品ですが、先月、化学アレルギーだというお客様から畳替えのご相談を受けました。
新築時にイグサ(市松表)だった畳を工務店さんに頼んで表替えをしてもらったら、頼んでないのにダイケン和紙表『清流』での施工で帰ってきて、その晩から和室(寝室)に入れなくなったそうです。
旦那さんに何度か干してもらったりしたけれど発作が治まることなく、10日間悩んだ末、当店へご相談くださったのです。
無農薬の畳をというお客様でしたが、お客様宅へお伺いし、畳を見てお話を聞くと間違いなく原因はダイケン和紙表という事が判りました。
使用されていたのはダイケンボードⅢ形に清流。
張替前はイ草(市松表)でその時は何ともなかったと言うことでした。
本当に酷い化学アレルギーなら畳床にも反応するのでしょうが、張替前は大丈夫だったという事は和紙表の樹脂加工に原因があるとすぐ思いました。
ダイケン和紙表は和紙と言っても特殊なパルプに汚れ防止のため、樹脂コーティングをしてあります。
化学アレルギーのお客様が発作を起こした原因は、その樹脂コーティングに反応してのことだったのです。
『 随分高かったのよ 』 と言うお客様でしたが、全部自然素材で入れ替えて欲しいという事で千葉県産藁床とイグサ(生産者元嶋さんのきよなみ五八麻綿特上品)&純綿縁を使用し本畳への入れ替えとしました。
※あらかじめ下見時に使用する品物をお持ちし、大丈夫かどうか3日間置いて様子をみて頂きました
夜なべで仕上げた畳を納め、次の日に電話をしてみると 『 やっと気持ち良く熟睡でき、座り心地や肌触りも今までと全然違う! 』 とお客様からは本当に感謝され、 『 これから畳の事はずっと米井さんに任せる!! 』 と有難いお言葉を頂戴しました。
全て無垢の自然素材で建てた立派な平屋の邸宅。
ところが一点、そぐわない素材が使用されていた畳。
今では時代の流れで、本畳を扱う畳屋さんも少なくなってきています。
ですが、自然素材に拘る家を建てるなら是非、日本の伝統である畳にもその目を向けて頂きたい。
工務店さんも今回はいい勉強になった事でしょう。
シックハウス症候群対応商品と謳っていても完全に信用してはいけません。
私達畳屋も色々勉強が必要だと感じたお仕事でした。
当店夏季休業日のお知らせ
8月12日(金)~16日(火)までお休みを頂ます
お盆明けの畳工事は随時募集中です!!
日本の夏は青畳でサッパリ清々しく乗り切りましょう!!