カマチから少しの所が盛り上がっていて、それでいて盛り上がっている先は陥没している。
なんだろうと思いあげてみるとスタイロフォームが差し替えてあり、酷い修正を施してある。
また上下が逆だったので入れ直し具合を見る。
『前に一度畳を替えた事はありますか??』と聞くと初めてとの事。
他の畳を見ても確かにやっている形跡は無し。
何だコレは??
どうみても中のフォームが入ってない。
その場で剥がす事が出来なかったので施工の時確認しますねと。
またもちろんその畳は入れ替えなければ使えない
そして今日、その原因がハッキリした!
それがこちら、
まずは上前側、厚みの違うスタイロが差し込まれています
下前側、空洞になっています
糸を抜き剥がしてみると・・・。
上前の7寸ほどスタイロを差し込みその先は空洞
コレは凄い事です。
何が凄いって、新しかったはずのボードの中身が一部空洞。
そしてそれを分かっていて施工した業者の度胸
このボードを作った所が施工したのでしょうか??
それともわざとこんなボードを安くでも仕入れ、分かりきって使ったのでしょうか?
しかも通し物の出合い側にです
それを敷き込んだ時にやっぱり恐くなって、現場で急遽スタイロを差込み、適当に縫いからげ上下を反対に入れたのでしょう。
それでは盛り上がり、陥没もするはずです(涙)
お客様が10数年、気付かずにいたから業者は命拾いしたでしょう。
こんな事がバレたら、それはもう商売は出来ません。
年数が経っていなければ直ぐに総入れ替えをさせても良いぐらいでしょう。
また他のボードも全て8寸程度の所で継いで使っておりました。
この記事を見て頂いている畳屋の皆さん、こんな症例は見た事があるでしょうか?!
これを見た皆様、どういった推測が出来るでしょうか?
私はボードを作った業者がそのまま施工をして納めていると思うのですが・・・。
まさか、こんなボードを仕入れて施工する業者があるのでしょうか??
畳屋になって21年、こんな仕事は初めて見ました。
本当に目を疑う施工でした。
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畳職人でございます。
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