下見に伺った時、大分傷んだボード(建材畳床)だったので入れ替えをして頂く事に。
確認の為、畳を持ち上げてみると畳表から縁までチャック(鋲)止めでした。
前回はどんな素人(インチキ)業者がやったのだろう?と聞いてみると知り合いのリフォーム屋さんに紹介してもらった『畳屋』さんという事でした。
私からみれば完全に『畳屋』ではありません。
酷いと思ったのは知り合いの紹介で来た業者がそれをやったことです。
人づてや紹介などの場合、紹介してくれた人の顔を立てるため、きちんとした気遣いと仕事をするのが普通(あたりまえ)だと思います。
それがまた仕事にも大きく繋がって行くからです。
畳は敷いてしまえば大抵、お客様がその中身(仕事)を確認する事はありません。
しかし『職人』ならばお客様はもちろんのこと、同業が見ても恥ずかしくない、きちんとした(自信を持った)仕事をするのが当たり前だと私は思っています。
最近は景気のせいか、安い値段を売りにしている業者が本当に多くなってきています。
しかしその仕事は酷く、とても『畳屋の仕事』といえるものではありません。
でも考えてください。
果たして安い金額でやったその品物(仕事)で毎日使って何年も何十年も持つと思いますか?
イグサを育てている農家さん、縁などを作っている材料商さん等からそれらのものを仕入れ、加工してお客様に提供する畳屋が、本当に7千円の品物を3千円で出来るでしょうか?
その場で終わりではなく、お世話になってからお客様に信用をもらい、ずっと頼んでいただける、昔ながらの『お抱えの職人』になりたいと私は思っています。
今日お世話になりましたお客様には大変喜んでいただきました。
これからも宜しくお願い致します。 有難うございました。
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畳刺 父ちゃん
畳職人でございます。
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