既存の六畳間を茶室の四畳半小間仕立てに出来ないか?というご相談を頂きました。
以前、当店が地元のお客様にご相談頂き、ホームページに掲載している茶室小間仕立てを見たというお客様。
そういった事が出来るのか一度見て欲しいという事でお伺いし、ご希望を聞きながら施工方などを話しご注文頂いたのでした。
それでは施工前。
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和室六畳間、約40年経つというワラ畳。
等級も良くなく、以前施工してきた畳屋さんも全く手間を鰍ッておらず、足当たりはフカフカでムラも多かったので普通ならば新規入れ替え工事にした方が良い状態です。
私もお見積り時に新畳施工の場合と表替え工事の場合の金額や先行の持ちなどを説明しお客様のご希望もあり表替え工事としたのでした。
普通の六畳間を敷き方や寸法を直し、四畳半の小間仕立てにするという事はどれだけ大変な事か御同業の方ならきっと解って頂けるはず
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畳の年数も若く程度も良ければまだ良いのですが部屋に切り欠けもあり、寸法の修正の他、畳床の補修に凄く時間が鰍ゥり、写真を撮る余裕もありません
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畳職人として出来得る限りの手間を鰍ッ、少しでも良い状態の畳がお届け出来るよう手を尽くしました。
通常は1日2人で8畳2間(16畳)の表替えを行うのですが、今日は六畳間を直すだけでやっとの施工でした。
また、炉の工事は当店が採寸後、畳の寸法を確認し炉の位置の墨出しをし、いつもお願いしている工務店さんに頼んでおります。
今回も電気式の炉でしたので配線工事もやってもらいました。
それでは施工後、茶室仕様・小間仕立てに直した六畳間和室です
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使用しているのは熊本県氷川町、木村さんの麻引き表上品(絞り目、イ草品種は夕凪)です。
四畳半仕立ての畳は寸法を調整し、もちろん総目乗りになっております。
相当な手間を鰍ッた分だけ敷き込んだ畳の表情や足当たりが違います。
納品後、畳に関する説明や炉畳の使用法などを説明し、本当に大変だった畳表替え工事が全て終了。
今回もお客様には大変お喜び頂きました。
柏市M様、この度は当店にご相談、ご注文頂き誠に有難うございました。
そんな六畳和室、お茶室四畳半小間仕立ての施工例でございました。