〖突風とビート〗１巻あらすじ・ネタバレ感想！世界はおばけで溢れている

〖突風とビート〗１巻あらすじ・ネタバレ感想。
世界はおばけで溢れている。
生者と死者の区別がつかないニケ、霊にモテモテのネモ。
少女漫画の金字塔『君に届け』以来18年ぶりの椎名軽穂の新連載漫画。
読み切り『見たい・みたい』も収録。

〖突風とビート〗１巻 

GUSTS AND BEATS

突風とビート 1 (マーガレットコミックス)

■著者：椎名軽穂

■カバーデザイン：川谷康久

■発行：株式会社集英社

■発売日：2024年7月25日

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〖突風とビート〗１巻登場人物

★１巻登場人物

〖突風とビート〗１巻あらすじ・ネタバレ感想

★あらすじ

★ネタバレ感想

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〖突風とビート〗１巻登場人物 

＜１年３組の仲良し＞

● 二家光 にけひかり 

　高１。霊が視えるお人好し女子
　「ニケ」と呼ばれている
　母親と二人暮らし
　常に耳にイヤホンを装着している

● 根元久楽 ねもとくらく 

　日光アレルギーで常に長袖の厚着
　“浮遊霊ガールズ”が憑いている
　視えるだけでお祓いはできない
　小中のあだ名は「ねくらくん」
　ニケが「ネモ」とあだ名をつける
　ひとり？暮らし

● 田中日夏莉 たなかひかり 

　ニケの小学校からの友達
　高校も同じクラス

● 福知 ふくち 

　ちょっとデリカシーがない男子
　「福ちゃん」と呼ばれている

＜根元家の幽霊＞

● 順子 じゅんこ 

　“浮遊霊ガールズ”のひとり
　昭和トレンディ霊

●さや

　“浮遊霊ガールズ”のひとり
　平成ガングロ霊
　地縛霊ゆみこと仲良し

●ネモのばーちゃん

　ニケにお茶やお菓子を出しもてなす

●ネモのじーちゃん

　学校でニケにネモへの届け物を頼む
　普段根元家にはいない様子

＜そのほか＞

●大荷物のお婆さん

　毎日ニケに荷物を持ってもらう霊
　ニケの影響か徐々に移動距離が増えた

●小学生男児の霊

　ニケが電車に乗っているとよく会う
　ニケのイヤホンを取ろうとする

●ゆみこ

　一瞬チラッと出た地縛霊で白装束姿
　平成ガングロ霊・さやと仲良し
　ニケから菓子パンのお裾分けを貰う

●高校のクラスメイトたち

●ニケの母（回想）

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〖突風とビート〗１巻あらすじ 

１話～３話＋『見たい・みたい』収録

高校に入学して２ヶ月、ニケは毎日のように遅刻している。
登校途中で出会う老婆の重い荷物を代わりに持って運んであげているからだ。
ニケは変わった髪の色をしているが、超お人好しで困っている人を助けてばかりいる。
そんなだから友達関係も良好だ。
宿泊研修では、小中と一緒だった日夏莉や福ちゃんと一緒。
あと、根元。
福ちゃんが同じ班に入れた。

大人しい根元のことをクラスのみんなはよく知らない。
だけどニケは、市電で独特の風貌の女性たちにまとわりつかれモテまくっている根元をよく見かける。
いつも長袖で厚着の根元は衣替え以降、学校に来なくなっていた。

根元は相変わらす学校に来ない。
ニケは毎朝老婆の荷物を運んであげ遅刻しては先生に叱られる。
そんなニケを男性教諭が呼び止め、宿泊研修の書類を根元に届けるよう頼む。
根元家を訪れたニケは、家の中でも長袖パーカーの根元と何人ものちびっ子たち、それに根元にまとわりついている女性たちと対面する。
ニケは根元の家はたくさん人がいて賑やかだと言う。
ところが、根元は

「今この家には
僕と二家さんの
ふたりしかいないよ」 

（42ページから引用）

と答え……。

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〖突風とビート〗１巻ネタバレ感想 

少女漫画の金字塔『君に届け』のアニメ第３期が今年（2024年）8月1日から13年ぶりにNetflixにて世界独占配信される。
そのタイミングで、椎名軽穂にとって『君に届け』以来18年ぶりの新作連載漫画『突風とビート』１巻が発売。
雑誌は買わないコミックス派の私には待ちに待った１冊だ。
2022年に発表された『見たい・みたい』も収録されている。

『見たい・みたい』あらすじ・ネタバレ感想こちら

『突風とビート』はラブコメ、だが、まさかのオカルト漫画だった。
とは言え全く怖くはない。
なんせおばけが元気すぎる。
根元に取り憑いているのは昭和トレンディ霊・順子と平成ガングロ霊・さや。
順子は若い頃の工藤静香みたいな前髪がトサカ状の懐かしいヘアスタイルをしており、さやは睫毛バサバサで頭にでっかい花の飾りを付けている。
どちらも「あ、いたいた、こういう人」って感じだ。
順子とさやは死んでいるのに人生（霊生？）を謳歌しているようで生きている人間より楽しげだ。

根元の家には常に順子とさやの浮遊霊ガールズと根元祖母の幽霊がいる。
ニケが根元家に行くと霊たちは彼女にやたらと食べ物をすすめる。
どうやらニケが食べると霊たちもその味を共有することができるようだ。
根元はさくらんぼが好物だが、今年からアレルギーで食べられなくなった。
それを知ったニケは、ネモにも味が行けばいいと言う。

根元はちょっと不運な少年だ。
海が大好きで季節は夏が好き。
それなのに日光アレルギーでブツブツが出ちゃうから夏でも長袖で外出には難儀している。
おまけに好物のさくらんぼもアレルギーで食べられなくなった。
そんな根元のことをニケはなぜか最初から好きで「ネモ」とあだ名をつけて呼ぶようになる。
昔からの仲良しさんみたいにネモのそばにいるニケと、少し照れて居心地悪そうなネモが醸し出す独特の空気感に癒しを感じて何だか心がほわほわする。

■参照『突風とビート』１巻57ページ

ネモもニケもとても優しい。
ニケは霊に同情しているわけではないが人間のように接する。
ネモは視えるだけでお祓いができないのに、ただ口うるさいだけを武器にニケを守ろうとする。
そんなふたりの特別な空気感を感じ取ったのは、デリカシーに欠けると言われている福ちゃんだった。
福ちゃんはニケが好きなんだよね。
そして、彼も霊感体質だ。
ただし感じるだけで視えない。

この漫画、超元気な霊たちがめっちゃお喋りするため台詞が多い。
最近の漫画にしては吹き出しギッシリだが、読むのが全く苦にならないのは楽しい気分になれるからだ。
霊たちが明るくて一番暗いのがネモだったりする。
日夏莉の正体が判明後はしんみりするかと思いきや明るい雰囲気は壊れず。
むしろ、ニケ、ネモ、日夏莉、福ちゃんの４人の関係にワクワク期待感しかない。

［Kindle版］突風とビート 1 (マーガレットコミックス)

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