『セクシー田中さん』の一件以来、日本テレビには不快感を抱き続けています。先日の猪口邦子議員宅の火災映像にも、なぜあれほど酷い映像を流し続ける必要があったのか意義を問いたい、と思っています。
2024年11月27日(水)、猪口邦子参院議員の自宅で火事が発生しました。現場周辺は消防車両も入りにくかったらしく簡単に消火活動は行えず、それはもう大変な勢いの炎が窓から吹き出し家屋を包み込んでいました。その映像だけでもたいへんお気の毒な状況だとよく分かります。そして、ここまでは伝えるべきことを伝えるのに必要なニュース映像として十分だったと思います。
問題の映像は、翌日の2024年11月28日(木)に日本テレビ系の『NNNストレイトニュース』及び、同社系列の読売テレビが制作した『情報ライブ ミヤネ屋』で放送されました。職場でぼーっとテレビを見ていた私はギョッとしました。それは視聴者が提供した映像だということでした。その映像に映っていたのは火の海と揺らぐ人影です。正直、ちょっと説明文としても書きたくないので詳細な表現は控えたいと思いますが、とにかくそれは衝撃的でした。その映像は随分と長く放送されました。私はとても最後まで見ていられませんでした。私は猪口邦子参院議員とは何の関係もありませんが、日本テレビに対してふつふつと怒りが湧いてきました。
やって良い事と悪い事がある。
“ベランダと見られる場所で女性と見られる人影”が確認できる、そこまでだったら情報として扱えると思います。しかし、番組の映像は…ちょっと書けませんが…長すぎました。あそこまで映像を流し続ける必要があったのでしょうか?視聴者が提供した映像はテレビ局が編集してはいけない決まりがあるのでしょうか?そのあたりの著作権に関しては分かりませんが、可能であれば、そこに人が居たことだけを伝えてその後の映像はカットするべきではなかったかと思います。
私たち一般視聴者はなぜ、炎の中を逃げ惑う人の姿を見続けねばならなかったのでしょうか?あの映像を放送しようと決めた日本テレビの方には、あなたは今まさに死に逝く家族の姿を見たいと本当に思うのか、と問いたいです。誰もそんなの見たくはないだろうと思うのですが?
日本テレビによる放送の経緯についての説明も、私には納得できません。
●火元が現職の国会議員の自宅
●住宅街にあるマンションの大規模火災
●全国的に関心が高いニュース
●重要な情報を含んだ映像
映像の内容に鑑み報道番組でのみ放送し、ネット配信はしていない、というお話ですが、疑問に対する答えと少しずれている気がします。人が居たことが確認できる映像までで十分「重要な情報」として成立しており、逃げ惑う姿まで放送すべきではないと感じた人が相当数いたのではないかと推測します。
映像編集は、局員以外に局内に外部の業者が入っていて彼らが行う場合もあります。いずれの場合でも、ちゃんと局のデスクが映像を確認しアナウンサーとも原稿を合わせたりしているはずです。デスクが「ここまではやりすぎじゃない?カットしよう」と指示を出せばああいう映像にはなっていないはず。デスクの上にも偉い人はいるので、その人の指示かもしれませんが。視聴者から送られた映像を日テレで編集し、それを読売テレビと映像交換したのでしょう。読売テレビからしたら映像を貸してもらったくらいの気持ちかもしれませんが、そんなこと視聴者には関係ありませんからね。
日本テレビのしていることは、報道の範囲を逸脱していると思います。迷惑YouTuberより酷い。なぜ、線引きができなかったのでしょう。この映像に本当に意義があるのでしょうか?“火災の過酷な現実”を伝える為など、いくらでももっともらしい理由はつけられるでしょうが、私には日テレ及び読売テレビにご立派な目的があったようには感じられないのです。
おそらく私の中で日本テレビに対する信用や信頼がないから、彼らの言葉に疑念を抱いてしまうのでしょう。『セクシー田中さん』問題、大谷翔平さんへの無礼、そして24時間テレビの募金着服問題など、やらかしぶりが半端ない状態の日テレ。しかも、どれもこれもしっかり対応、きちんと解決に至っていません。まあ、24時間テレビは系列局の日本海テレビジョン放送で起こった事ですので、日テレ的には被害者かもしれません。それでも、数々の重大な問題を引き起こしておいて時間経過でアホな視聴者が忘れるのを待っているかのような姿勢が信用するには値しないと思えるのです。“人影”の映像も、目的、本心は別の所にあるのでは、と疑わずにはいられないのです。
テレビはYouTubeのような適当なものであってはならないと思います。何より信用が大事、信用によって成立していると思います。日本テレビさんにはその事を努々お忘れなきようお願いしたいと思います。
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