雑感録

When I’m sixty-four PART2 システムのコスパ【世間】

最近、JRの予約システムや銀行ATMの他行振込システムなど、システムトラブルのニュースをよく耳にする。そこで考えた。システムのコストパーフォーマンスって、冷静に考えたらマイナスなんじゃないかと。
“コスパ”というと、近ごろはグルメ関係なんかで「コスパがいい」とか褒め言葉に使われるけど、当然メリットとデメリットがあって、マイナスということもあり得る訳だ。

僕が個人的に関わることで言えば、銀行の振込システムとネットバンキング。
銀行に行く手間が省けるというメリットと、システムトラブルで振込などができなくなるというデメリット、総じて見たときにどっちが大きいのか? 

タウン情報誌の編集部時代は、情報の正確性を担保するために、取材先の掲載予定の電話番号に電話をかけて、口頭で掲載内容の確認をしてもらってた。
FAXが普及してからはFAXを送って取材先に見てもらうようになったけど、記事の客観性という意味では、原稿を全部見せるとアレコレ注文をつけられるのでよろしくない。
これがデジタル化された現在だと、PDFで原稿を見てもらうという感じなんだろうけど、それは送ったという事実を作ったというだけで、内容に間違いがないか確認した、ということにはならない。
ゲラは送ったけど中身は確認してないということもある。

こんな感じで、アナログの頃は絶対にミスを出さないのが世の中の常識だったのが、デジタルが主流になっいて(情報がシステム化されるようになって)何事にも確認が甘くなったような気がする。
たぶん、それは社会全体の根本的な気の緩み。
ミスが出てもすぐ直せばいい、バグが出ても修正すればいい、みたいに、後追いでもなんとかなるからだろう。

ソフトウエアはまず世の中に出してみて、不具合が見つかれば修正する。
これがハードウエアだと大問題になるところだ。

MacOS Sonomaが出てもすぐにアップデートしなかったのは、そういう世の中になってきて信頼が置けないから、なんだな。

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