めずらしく、仕事の話。
今のプロジェクトはずいぶん前からの夢だった。
今の自分があるのは、ある製品群(カテゴリー)のお客様のおかげだと思ってる。
そのカテゴリーは今や自社から綺麗さっぱり無くなり、ライバル会社の独壇場。
さらに一昨年、その事業を売却してしまい、製品を出さないどころか、大切なユーザーまで
手放すことになってしまった。
自分を育ててくれたユーザーを切り離されて、恩返しをしないといけないと心に誓った。
社内で同志を募ったが、賛同するものの、パワハラを怯えて尻込みをする人ばかりだった。
新しい部門で、頼れる部下がついた。彼は長年、その売却された事業を担当し、後始末を
させられた直後だった。彼を新しい部門に誘い、今回のプロジェクトを水面下で開始した。
どこもやらないプロジェクトを製品企画、開発業務委託と、開発部門でない部門が戦いを挑んだ。
社内の軋轢、横槍、経営層への根回しなど、とても厳しい道のりだった。
しかし、製品開発を進めるにつれ、社内から多くの応援の声が届いた。
「自分たちも買うから、絶対製品化してくれ!」
その声に押されて、いよいよ最終の御前会議までこぎつけた。
あと3日で結果はでるだろう。
勝利の美酒は、社内の承認ではなく、製品リリースの時までとっておくことにしよう。
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