「演歌名曲コレクション16〜櫻〜」後半7曲めからカバー曲になります。1曲めは鶴岡雅義と東京ロマンチカ「君は心の妻だから」。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=xs6W5oazxfs
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/130719/
オリジナルは1969年発売。「小樽のひとよ」に続けてのヒットになりました。Kiinaも「演コレ10」に「小樽のひとよ」を収録して以来のロマンチカのカバーになりますね。
なかにし先生のロマン溢れる詞と、古賀政男さんの系譜に連なる鶴岡先生のゆったりした3拍子のリズムが紡ぎ出す究極の愛の世界。
「ぼくの小指を くちにくわえて」「君のうなじの あのぬくもりが」「ぼくにすがって 胸をたたいて」
この表現には、まだ子どもで深い意味は分からないながらもゾクゾクするものを感じました。並の作詞家では出てこない言葉だと思います。
三條正人さんの甘い〜「甘ったるい」ではなく〜中にもピアノ線のような繊細な強さのある声に、この歌はピッタリでしたね。
この年の初めの「演歌の花道」でKiinaはこの曲を歌って、大好きになったそうです。テレビ番組で三條さんにお会いした時に、歌い方のアドバイスもいただいたとお話ししています。
サビはもちろん「ぼくの小指を〜」からになるのですが、ここから強く歌声を張っていって、最後の「〜君よ」の「よ」を限りなく優しく柔らかく歌うのがKiina版の特徴のような気がします。
2番の「忘れられない 今日も」の「も」
3番の「きっと泣くだろ 君は」の「は」
も同様です。
何というか、バレエダンサーが華麗にジャンプした後、音も立てずに着地するような。
力を抜くのではなくて、逆に全神経をそこに集中させて初めて可能になる技です。
まったくの私見ですが、Kiina版「君は心の妻だから」は、この部分に生命線があると言っても過言ではないのではないかとさえ思います。
もちろん他の部分も歌は完璧です。少し泣きの入った声の出し方もこの歌の世界観をよく表現しています。
単に私が個人的にそこの部分の歌い方が堪らなく好きだというだけかもしれません(^_^;)