歌手のもんたよしのりさんの訃報が飛びこんできました。
先日の谷村新司さんに続いて、少しだけお兄さん世代のミュージシャンの方の訃報、寂しい限りです。
大学を卒業して入社した業界新聞社で慣れない仕事に悪戦苦闘していた時に、吉祥寺のステーションビルから突然流れてきた性別不明のハスキーな歌声。今までに聴いたことのない声に衝撃を受けました。
「ダンシング・オールナイト」は、私の人生で一番辛かった日々の記憶と重なります。
後年、何かの雑誌かご本人のインタビューだったか、もんたさんが歌手を目指して二度めの上京を果たした時に所属したのが北島音楽事務所。まだ1枚もレコードを出していないにも関わらず「とにかく曲を沢山作りなさい」と30万円の月給を出し続けてくれたとか。
ネットのない時代のエピソードなので、私の記憶違いかもしれませんが、「畑の違うミュージシャンにも手厚いなんて、さすがサブちゃんは懐が深いなぁ」と、その「30万円」という金額がずっと頭に残りました。
つい先月の「うたコン」に出演されて「ダンシング・オールナイト」を熱唱されていたとか。西城秀樹さんに提供された「ギャランドゥ」とともに、世代を超えた名曲としてずっと愛され続けますね。
謹んでご冥福をお祈りします。