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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆砂山〜 Kiinaの歌声を味わい尽くす♬〜177

アルバム3曲めは「砂山」。Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=MLG04Y3E3KU

歌詞は歌ネットより。

https://www.uta-net.com/song/80218/

 

最初にこの曲を聴いたとき、「かず翼先生は

万葉集がお好きなのかな?」と思いました。

「夕波千鳥 おまえが啼けば」

という詞は、万葉集に収められた柿本人麻呂の歌

淡海の海 夕波千鳥汝()が鳴けば 情(こころ)もしのに古(いにしえ)思ほゆ

を踏まえているのでは?と思ったからです。

 

「夕波千鳥」は人麻呂の造語だそうです。人麻呂は、夕暮れの波間に小さな千鳥たちだけが漂って鳴き騒いでいるという限りなく淋しい情景を、「夕波千鳥」というたった7音だけで描写してみせました。

 

2番の歌詞にある「暮れゆく空に 三日月舟よ」も、やはり人麻呂に「月の船」の歌がありますね。

胸に秘めた恋の苦しさを格調高く描くのには、万葉集の世界が相応しいとかず先生は思われたのかなぁと、勝手に想像しています。

 

杜奏太朗先生の静かなメロディーも、ギターのトレモロを多用した石倉先生のアレンジも、Kiinaの哀切極まりない歌声(特に3番の「あぁ 波に散りゆく」のノンブレス)も、全てがこの詩の世界にピッタリです。

 

「恋初めし」もそうですが、秘めた片恋には文語体が似合うのでしょうか。

かず先生の綴られた情景が、まるで朦朧体で描かれた絵画のようにあまりにも儚くて寂しくて。

千鳥もさくら貝もすべてが薄暮の中に消えてゆくようで、片恋の相手も恋そのものすらも、本当は幻だったのではなかったのかと思うほどです。

 

寂しいけれど、とても美しい曲です。大好きです。

雑誌のインタビューの中でKiinaがお薦めの一曲に挙げて、「シングルにしたい!と思った」とお話ししてくれたのも、とても嬉しかったです。

コメント一覧

藪つばき
こんにちはー。暑さ厳しき昨今、皆さまお変わりありませんか~。この暑さにも負けず、毎日、毎日、ごく当たり前のように「~味わい尽くす」の記事をアップして下さるとねりこさん、ありがとうございます~。私は暑さに弱く、アップアップしてますが、この記事を読む時だけは、どこからともなく涼しい風が吹いてきてくれるような気がします。
「砂山」を聴き、kiinaさんの歌の上手さは、もうこのあたりから確立されつつあったのではと思える程に、完璧に歌われているように、私には聴こえます。

~片恋には文語体が似合う~、そうかも知れませんね。「夕波千鳥」は、人麻呂さんの造語ということですが、本当にこの言葉だけで限りなく寂しい情景が、一瞬にして浮かんできますね。私が時々出かける地域にも湖があり、その湖のほとりを歩くと、ほんとうにこの言葉にぴったりの風景に出会うんです。少し風のある日の波の動きのままに、千鳥たちが浮いたり、沈んだりしている風景を見ると、ただそれだけで、言葉では言いあらわせない程の寂しさを感じます。やはり、万葉集に出てくる歌人さんだけありますね、「夕波千鳥」さすがと思える言葉ですね。
サファイア
美しい、いい曲ですね。 うっとりしてしまいます(´ー`)。

しかし、私の稚拙な所感で言わせて頂くと、
●「人麻呂」と聞くと、里中満智子さんの歴史漫画「天上の虹」を思い出す(同漫画の登場人物だった)。
●何となく「荒城の月」に似てる気がする。
――くらいしか思いつきません(^^; 。 人麻呂の具体的な歌をご存じとは、とねりこさん、さすがですね♪
izuchan
この曲も初めて聴きました。目をつぶってしみじみと聴いていると、情景が浮かんできます。そして、いつも思いますが、とねりこさんの博学には脱帽です。kiinaの歌を聴けるだけでなく、自分とは縁のなかった世界も学ばせてもらっています。
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