アルバム「靳・演歌名曲コレクション-さすらい慕情-」13曲めにボーナストラックとして初回限定盤・通常盤どちらにも付いているのが、松井先生が最後にKiinaのために書いてくださった「遠めがね」です。
亡くなられる直前まで歌詞を書いてくださっていたと前年の国フォのスペシャルコンサートでKiinaから紹介があり、「松井先生の奥さまからいただきました」と西さんが歌詞を朗読してくれましたね。
残念ながら1番までで先生は旅立ってしまわれましたが、水森先生がメロディーをつけてくださってアルバムに収録されました。
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=dS14sg_DJ0U
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/189638/
「ズンドコ節」もそうでしたが、西の方角に故郷があるのは松井先生のKiinaへの思いやりなのでしょうね。
お母さんの指先から水引がたちまち亀の姿に変わっていくのを、まるで手品か魔法のように眺めている子どもは、ひょっとしたら幼い日の松井先生だったのかもしれません。
三橋美智也さんのヒット曲のひとつ「おさげと花と地蔵さんと」の出だしの1行。
「指を丸めてのぞいたら だまってみんな泣いていた…」
三橋さんもKiinaも、指を丸めた先に見えるのは、遥かに遠いふるさとなのでしょう。
いつもKiinaを気遣ってくださった松井先生。短い詩であっても、「遠めがね」は松井先生とKiinaだけに結ばれた師弟を超えた魂の絆の証です。
間奏のギターのトレモロがしみじみと胸に沁み渡ります。