カボッション

　カボッション・・・半円球状のカットの名称ですが通常このカボッションにする場合、その石の中でもあまり育ちの良くない（詳細はGemStoryをご覧下さい）宝石、もしくは研磨のし難い軟らかい宝石に対して行われています。

　でも…TearDropでは敢えてカットを施すハイクオリティの宝石をカボッションにカットされているものをセレクトしています。

　何故？それは（個人的に、ですが）カボッションは宝石、特に色石の色（ナチュラルカラーの場合）をストレートに表現してくれる＝美しい色を持ち透明度の高い宝石だからこそその美しさをシンプルに表現してくれるのでその魅力を容易に伝えてくれるから、です。

　最近またカボッションカットを施した綺麗なカラーストーンを数点入荷しました（写真はルビーのカボッション。実物の、もっと赤の強い色が画面上では表現が出来ないのが残念です）。

職人技

TearDropのオリジナルジュエリーは日本人ならではの高い技術力を持った職人がいてくれるからこそ、ひとつひとつの作品をアンティークに見られる細やかな技法と現代の技法とを織り交ぜて、手造りで造り上げる事が出来ています。

本日の作品は全体がシンプルながら、実は“究極”とも言われている寄線細工を四面（上面・側面・裏面）に施したリングです。既製品（原型を製作し、型取りして作られる作品）では表現が不可能な細やかな造りとラインはシンプルだからこそ、職人の技術力が現れます。特にフランスでは昔から、敢えて人目に触れる事のない裏面細工が施される事を”アジュール”という特別な名称で呼ばれている事からも職人の高い技量を表した代表的な細工のひとつだと言えるのかもしれません。