リサ、まっしぐら!

劇団扉座所属、鈴木里沙が日々書き綴っていきます。。

新宿、の話し。。

2010-11-30 22:20:21 | 稽古日記。。
リサへ。


昨日の搬入と今日の仕込みお疲れさま。



仕込みに行った若者と、仕込みに行かずそれぞれの仕事をしていた高橋麻理と有馬自由。
そして何故か合流して、新宿で飲んでいるの図。

「ホントッ明日から頑張ろう!!」
←4人のコメント



という事で、
明日からもヨロシク!

天高く、空が青い、の話し。。

2010-11-28 11:54:06 | 稽古日記。。
リ「おろ?」


有「おう、おはよう」


リ「これは何飲んでるんですか?」


有「みたらわかるやない」


リ「お味噌汁?」


有「ピンポーン」


リ「はは~ん」


有「何?」


リ「兄さん昨夜は、厚木からの帰りに、寄り道をしましたな?」


有「ありゃ、わかる?」


リ「兄さんが朝味噌汁を飲んでる時は、大抵、前の晩…」


有「軽く飲み過ぎたな…と」


リ「でもって、立て続けに味噌汁を二、三杯いっちゃう時は」


有「軽く昨夜の残り香が」


リ「プ~ンと」


有「ハハ、ハハハ」


リ「で?今朝は、何杯?」


有「一杯で十分」


リ「ほう」


有「いや、年に一度あるかどうかなんやけど」


リ「どうしました?」


有「昨夜は、帰りに、一人でちょいと飲みに行ったわけよ」


リ「珍しいっすね」


有「うん」


リ「兄さん、一人では行かないすもんね」


有「そう」


リ「どうしたんすか?」


有「昨日、あまりに、ええ初日やったやん?」


リ「そうっすね。楽しかったっす」


有「で、まぁ、その余韻をやな」


リ「噛み締めたくて?」


有「ぶらり途中下車を」


リ「下北沢辺りで?」


有「ピンポーン」


リ「ハハ、ハハハ。でも、気持ちはわかります。私もちょいと遅くまで飲んじゃいました」


有「厚木の皆さんに感謝やな」


リ「ホントそうっすね」


有「今日で厚木は終わりやけど」


リ「しっかりとやらないと、ですね」


有「ちゅうこっちゃな」


リ「押忍!」








いい天気です。
演出部のくまちゃんがスゴい体勢で撮ってくれました。
ありがとうございます。





快晴、そして、初日へ、の話し。。

2010-11-27 15:32:25 | 稽古日記。。
有「さて、いよいよやな」


リ「いよいよですね」


有「無事、舞台稽古も終了し」


リ「あとは、集中して初にき、初につ、初に……」


有「お前、無理矢理やな」


リ「何が?」


有「無理矢理かんで、初日前の緊張感を」


リ「表現してみました」


有「しかし、いつになく充実した舞台稽古やったと思わん?」


リ「人数がハンパないすからね」


有「厚木の浄瑠璃隊の皆さんも含めて」


リ「総勢50人?のシーン」


有「いや、見応えあると思うわー」


リ「なんか、出てても楽しいっすよね」


有「胸を張れるっちゅうかな」


リ「わかるわかる」


有「ところで」


リ「お、なんすか?」


有「昨日、浅右衛門が死刑廃止論者やったっちゅう話ししたやん?」


リ「ハイハイ」


有「逆に、メチャメチャ死刑を執行した政治家て誰か知ってる?」


リ「兄さん」


有「何?」


リ「初日前に歴史の話しっすか?」


有「いや、そんな小難しい話しやないが」


リ「死刑をいっぱいやった人?」


有「うん」


リ「誰すか?信長?」


有「当たりやがなー!!」


リ「へ?そうなんすか?」


有「どーもそうらしい」


リ「そういや、信長は焼き討ちしたり、戦の時に皆殺しってイメージがあるかも」


有「うん。ただ、それと死刑の話しはちょっとちゃうみたいなんやけど」


リ「ほう」


有「要は、一時期、治めてる町中で起こったちょっとした犯罪にも厳罰で臨んだっちゅう事なんや」


リ「ほうほう。例えば?」


有「極端な話し、万引きしても死刑」


リ「え?」


有「痴漢なんか、完全死刑」


リ「うわ」


有「おかげで、信長の町は、夜家にカギをかけなくても、若い女性が一人で歩いてても安全になったらしい」


リ「ほえー」


有「特に、自分の軍隊にはメチャメチャ厳しかったっちゅう話しや」


リ「なんか」


有「ん?」


リ「微妙すね」


有「何が?」


リ「犯罪がなくなったのはいい事なんでしょうけど」


有「ん?」


リ「万引きで死刑て」


有「そうやなぁ」


リ「極端にも程があるっていうか」


有「だから、色々誤解されてるんやな、信長さんは」


リ「ふーん」


有「あ、いかん、ストレッチをする時間や」


リ「え?」


有「リサ、早よ化粧せんと。初日やぞ」


リ「わかってますよ」


有「緊張してプルップル、まゆ毛が太くならんようにな」


リ「大丈夫っす。つーか、自分で話し始めたくせにぃ」

浅右衛門の話し、その2。。

2010-11-26 23:56:57 | 稽古日記。。
有「で、『最後の浅右衛門』」


リ「どんな話しなんすか?」


有「おもろい小説やった」


リ「ほう。どんな?」


有「いや……なんせ、一気に読めたな」


リ「で、どんな話し?」


有「どんなて。話しの中身を説明するの?」


リ「して下さいよ」


有「それ、難しいなぁ」


リ「例えば、浅右衛門がどんな大活躍をしたとか」


有「あぁ」


リ「あるでしょ?」


有「ないんや」


リ「は?」


有「いや、だから、ないんや」


リ「ないわけないでしょ」


有「出て来んのや」


リ「誰が?」


有「浅右衛門」


リ「兄さん」


有「ん?」


リ「医者行きますか?」


有「いや、だからやな、タイトルは『最後の浅右衛門』なんやけど、主人公はその弟子で、ほぼその主人公の話しなんや」


リ「じゃあ、浅右衛門は?」


有「主人公の回想シーンの中でチラッと」


リ「チラッと?」


有「そもそも、この話し、まだ未完なんや」


リ「未完?」


有「うん。まだ、前半終了っちゅうかんじ?」


リ「では、後半戦で浅右衛門大活躍」


有「かもしれんな」


リ「ふーん」


有「実際な、明治になっても山田浅右衛門いう人は、死刑執行人として、新政府に雇われてたらしい」


リ「明治になっても首斬りを?」


有「それが残酷やっちゅう事で絞首刑になってくわけ」


リ「今もそうですよね」


有「まぁ、人の手で斬るのが残酷やから、外国にあるあの機械…」


リ「ギロチン?」


有「そう。それを取り入れようという話しもあったらしい」


リ「なんか、どっちが残酷なんだか…」


有「そんなんや」


リ「え?」


有「浅右衛門は政府に機械を使って執行する方が情がなく、非人道的な刑だと主張したらしいんや」


リ「ふむふむ」


有「この芝居の朝右衛門さんも、ちょっと死刑廃止論者みたいなとこあるやん?」


リ「言ってますよね」


有「やっぱり、人の死に何度も直面すると色んな事を考えるんやろなぁ」


リ「そりゃ、実際直面していない私達がこの芝居の稽古するだけで色々考えますもん」


有「色々考えるなぁ」


リ「兄さん!!!」


有「何?」


リ「考えてばかりもいられない!」


有「おう!そやった。明日初日や」


リ「集中しないと、ケガしますよ」


有「ホンマや、ホンマ」


リ「明日もヨロシクお願いします!」


有「おう!」





写真一枚目は兄さんの鏡前。







こちらは、犬さんの鏡前。
鏡前にも個性がありますね。


さて、明日は厚木公演初日です!
明日は特別企画として『首斬り朝』の原作者、小池一夫先生と横内さんのアフタートークショーがあります。
そちらもご期待下さい☆

浅右衛門の話し。。

2010-11-25 23:43:05 | 稽古日記。。
有「というわけで、絶好調場当たり中」


リ「舞台稽古っす!」


有「『最後のアサエモン』ちゅう本知ってる?」


リ「へ?」


有「最後のアサエモン」


リ「最後の朝右衛門?」


有「いや、そっちの『朝』やなくて『浅』」


リ「はー、そんな人が」


有「いたんやな」


リ「そんな本があるんですか?」


有「この間、座長に借りたんや」


リ「どなたが書いてるんですか?」


有「団鬼六さん」


リ「え?」


有「何?」


リ「あの『花と蛇』の?」


有「そう」


リ「ありゃりゃ、兄さん」


有「何?」


リ「稽古中にそんな、色っぽい御本を…」


有「御本て」


リ「よろしかったですか?」


有「何がやねん」


リ「ご堪能されました?」


有「お前何か、イメージ膨らみすぎてないか?」


リ「イメージて。ホホホホホ……」


有「気持ち悪い笑い方すな」


リ「団鬼六さんねぇ…」


有「いや、だから、官能小説ではないんや」


リ「あら」


有「山田浅右衛門という人は、八代目くらいまで居てはるらしいんや」


リ「ほう」


有「で、ワシらが今やってる芝居は、小池一夫さんの『首斬り朝』が原作やろ?」


リ「そうっすね」


有「この人は、三代目になるらしい」


リ「じゃあ、最後の浅右衛門は八代目と?」


有「そういうことになるらしい」


リ「ほう。ありゃ?」


有「何?」


リ「でも、確か『朝右衛門』さん、結婚をなさらなかったんじゃ」


有「うーん」


リ「子供から孫へと、名前を継いでいったわけじゃないんですかね?」


有「史実はわからんけど、養子であったり、弟子が襲名したりなんて事もあったんやろなぁ」


リ「で、その鬼六先生のお話しはいつ頃の?」


有「設定はな、幕末から明治にかけて」


リ「明治?」


有「うん」


リ「ホントに朝右衛門さんて、代々続いてたんですねー」


有「だから、そっちの『朝』やないて」


リ「え?別人なんすか?」


有「どうやら、三代目だけがそちらの『朝』を名乗ってたみたいやなぁ」


リ「じゃ、初代から他の人はみんな『浅』エモン?」


有「みたいやで」


リ「あ!休憩終わった」


有「ホンマや。集合かかっとる」


リ「兄さん」


有「何?」


リ「話しの中身が全然……………」


有「ハハ」





写真は、
ロビーでストレッチをする二人。。

カキ鍋の話し。。

2010-11-23 23:07:14 | 稽古日記。。
有「あー終わったね」


リ「終わっちゃいましたね」


有「いよいよ明日から劇場入り」


リ「うーん…」


有「何?」


リ「ちょっと、複雑」


有「何が?」


リ「早く舞台稽古しいっていう気持ちと、稽古場でやり残した事があるんじゃないかっていう気持ちと」


有「(あら、真面目な事言ってる)あぁ、なるほど」


リ「兄さんは、そんなのないですか?」


有「いや、ない事はないけど、ワシは早く舞台に行きたいタイプやからなぁ」


リ「ほう」


有「もちろん、稽古場でやれるだけの事は試したいし」


リ「そうっすよね」


有「でも、現場によってはその時間がもらえない事もあるやん」


リ「わかる気がする」


有「だからっていう訳ではないけど、舞台稽古ってパーンと、環境が変わるやん」


リ「ハイハイ」


有「そこで、ひとつ新鮮な気持ちになれたり『これだ』っていうアイデアを思いついたりする事があるんや」


リ「あぁわかります。あと、目の前に改めて客席を感じた時って、ふっと、肩の力が抜けるみたいな時があって」


有「あー、わかるわ」


リ「で、私、仕込みってキライじゃないかもです」


有「おー」


リ「初日に向けて、緊張もメチャメチャするんですけどね」


有「あー、言うてたな」


リ「目の前にね、自分が立つ舞台が完成してゆく姿って」


有「嬉しいよな」


リ「そうなんす」


有「バラシって、寂しいよな」


リ「ハイハイ」


有「頭ではわかってる『今日で終わりだよ』っていう事実を、も一度突きつけられるみたいな。わかる?」


リ「寂しいんっすよねー」


有「だからさ」


リ「ハイ」


有「今日で終わりだよってなった時に」


リ「やり残した事がないように」


有「そう」


リ「全力で劇場を走り抜けないと」


有「うん」


リ「ですよね」


有「リサ」


リ「なんすか?」


有「なんか、今日、ええ話しにやなってない?」


リ「ありゃ~!『交感日記の主旨と違いますね』」


有「いや…、それはともかくな」


リ「なんすか?」


有「……お前、さっきから」


リ「は?」


有「そのな、うまそうな、カキ鍋」


リ「ほい?」


有「独り占めしてないか?」


リ「へ?」


有「…慎ちゃん、まだ口つけてないぞ」


リ「大山さ~ん、早く食べないと、冷めちゃいますぞぉ~」


有「リサ」


リ「なんすか?」


有「早すぎる」


リ「なにが?」


有「君、猫舌という言葉知ってる?」


リ「………そんな舌はこの世にありません。私にはよーわかりません」


有「ハイ」





カキ鍋を食べそびれた、
舞台監督の大山慎一さんと兄さん。
大山さんは、兄さんと同期でして、
扉座とも20年の付き合いでございます。。




さて、、
いよいよ兄さんと私は、
厚木市文化会館に入ります。
交感日記では稽古の事は触れてませんが、
皆さんにいい舞台をお届けする為に日々お稽古に励んでいました。
今週の土曜日から「新浄瑠璃、朝右衛門」はじまります!
是非、見に来て下さい。。
ヨロシクお願いします!

熱い想い、の話し。。

2010-11-23 02:34:09 | 稽古日記。。
有「乾杯」


リ「おつかれーっす」


有「いやぁ、今日もお稽古しましたな」


リ「しましたしました」


有「なんせ、もうこんな時間やもんな(22時)」


リ「やっぱり、出てる人数も多いし、作り物とか作業もハンパないすからね」


有「ホンマ、稽古場にいる時間が長いよな」


リ「腹もへります」


有「喉も渇きます」


リ「でもって」


有「この一杯」







リ「この一皿」







有「しかしお前、うまそうに食うなぁ」


リ「そすか?」


有「ま、ワシら、いつの頃からか稽古中に食事休憩っちゅうものをとらんようになったからな」


リ「特に今回は、やる事が多いから、お腹は空いてるんでしょうけど」


有「なんか忘れてしまうよな」


リ「そうなんすよ。別に『食ってる場合じゃねぇ』みたいに殺気立ってるわけではないですけど」


有「あぁ、わかるわ」


リ「で、こんな風に乾杯しちゃうと」


有「思い出す、と」


リ「『私、お腹へってんじゃん』って」


有「で、体もええ感じに疲れてるから」


リ「こういうあったかいもんを食べると」


有「ホッとすんなぁ」


リ「え?兄さんでも?」


有「そりゃそやがな」


リ「へぇ」


有「いや、もちろん、ビールもホッとするけれど、さすがにこの時期」


リ「食べないと」


有「そゆこと」


リ「普段、兄さん飲み屋でほとんど食べないすもんね」


有「まぁ、そうかもね」


リ「いつもちょっと不思議でしたもん」


有「そお?」


リ「液体だけでもつのかよって」


有「家で食ってるから」


リ「あ、そういえば、この人、精米機の人だ!」


有「今年も活躍してまっせ」


リ「お!じゃぁ今年も新米を」


有「はいな、堪能してます」


リ「おい」


有「へ?」


リ「おにぎり」


有「ほ?」


リ「おにぎりは?」


有「な、な、な、なに?」


リ「今年は稽古場におにぎりがまだ登場してないっす」


有「あ」


リ「あ、じゃねえよ」


有「だから」


リ「何すか?」


有「食事休憩がないやないか」


リ「ありゃ」


有「何?」


リ「何だろ、この、『丸め込まれた感』は」


有「ハハ」


リ「あ、しかも、明日で稽古終わりじゃん」


有「ハハ」





最初の写真、
稽古場にて。
さぁて、誰でしょう?

佳境の話し。。

2010-11-22 04:14:17 | 稽古日記。。
有「お疲れさま」


リ「おつかれっす」


有「…すまん!」


リ「は?」


有「あのなぁ」


リ「はい」


有「今日、やらんならん事山積みでな」


リ「はい」


有「もう稽古場出る!」


リ「へ?」


有「だから」


リ「…」


有「後は頼んだぞーーー」


リ「と、言って兄さんは稽古場から去って行きました。後は私一人でお届けいたします。
稽古場での稽古もいよいよ終盤でして、毎日ガッツリ稽古なので、
家帰ればグッスリ睡眠です。
たまったドラマは朝右衛門が終わったら見ようと思います。
写真は、ケータリングにあった、『焼きそば6重の塔』です。
扉座のセットを劇場に運んで下さる明和運輸の星野さんよりカップラーメンをたくさん頂きました!星野さん、ありがとうございます。」


リ「…おぅ」


リ「何?」


リ「兄さんいないと何も出来ん…」


リ「後半独り言だし」


リ「会話調に書いてるけど、リ「」ばっかだし」

いよいよ追い込みの話し。。

2010-11-21 00:29:16 | 稽古日記。。
リ「はぁ」


有「どないしたんや?」


リ「時間が……」


有「いよいよカウントダウンやな」


リ「時間が欲しいっ!」


有「この時期、誰でもそう思うわな」


リ「はぁ」


有「やらんならん事、山積みやしな」


リ「時間が欲しい」


有「衣装の直しや小道具作り」


リ「はぁ」


有「何よりかにより、稽古したいな」


リ「時間が欲しい」


有「わかる、わかるでその気持ち」


リ「はぁ」


有「えーっと……」


リ「時間が欲しい」


有「そろそろええがな」


リ「はぁ」


有「お前、どーせ、それ、小ボケに入っとるやろ」


リ「時間が欲しい」


有「何の?」


リ「たまったドラマを見る時間」


有「な…………」


リ「はぁ………」


有「なんじゃいっそりゃっっっ!!!!」


リ「え?あ、兄さん」


有「あ、兄さん、やあるかいっ」


リ「どーしたんすか?」


有「お前、ドラマて何やねん」


リ「ドラマですよ、テレビドラマ!」


有「へ?」


リ「いやね、録画しといたテレビドラマ、全っっ然」


有「見る暇がない?」


リ「そうっすよ。もう、4週分くらいたまっちゃってますよ!」


有「あぁ、ちょうど稽古が入ったあたりね」


リ「たまりすぎて、予約残量が」


有「少ないと」


リ「そう!早く見て、消していかないと」


有「第7話の途中で終わったりしたり?」


リ「そう!あれ、腹立つんすよ~」


有「あぁ」


リ「しかも、悲しいんす」


有「そ、そうやろね」


リ「続きが気になって、寝れない」


有「なるほど」


リ「はぁ」


有「ま、まぁ、ワシらみんな、稽古に入ってまうと世間から隔絶されてしまうしなぁ」


リ「かくじつにそうですね」


有「世界バレーも、アジア大会も、実はあんまり知らんしな」


リ「知らない間に、岩村が楽天入りしてましたね」


有「白鵬、負けたらしいな」


リ「え!?」


有「いや、ワシも今日知ったんや」


リ「はぁ」


有「色んな意味で」


リ「時間が欲しい」





写真は、
スポーツ紙を見て、今の情報を知る兄さんです。

ラストスパートの話し。。

2010-11-20 02:29:49 | 稽古日記。。
リ「おつかれっす。あれ?」


有「ん?」


リ「珍しいもん食べてますね」


有「ん?」


リ「これ」


有「あー。そう?」


リ「だって兄さん、甘いものって……」


有「いや、そんな得意ではないけれど、決してキライではござりませぬ」


リ「さようでござるや」


有「よく言うではないか。『疲れた時には」


リ「甘いもの』」


有「『地獄の沙汰も」


リ「金次第』」


有「『亭主元気で」


リ「留守がいい』」


有「知ってるね~」


リ「懐かしいっすね~」


有「でも、疲れた時には甘いもんて、ホントに助かる時あるな」


リ「そうでしょうね」


有「いや、体が疲れた時だけやのうて」


リ「ほう」


有「なんちゅうの。頭が、しびれた時とか……」


リ「しびれる??」


有「え?」


リ「兄さん!医者行きましょ!すぐ行きましょ!!」


有「な、な、なんでやねん」


リ「そんな所しびれるようではもう………!!!」


有「ちゃうちゃう。しびれるっちゅうのは」


リ「しびれるんでしょ?」


有「だからやな」


リ「医者へ…」


有「だからあるやん。セリフとか」


リ「え?」


有「振付とか、芝居の段取りとか」


リ「それが?」


有「いっぱいあってやな、混乱をきたすっちゅうの」


リ「あ、それはありますよ」


有「そん時に、『あ、ヤバい』とか思う事ない?」


リ「ハイ」


有「『これ以上は詰め込まれへん』って」


リ「『電池がもう、ピンチ!』とか」


有「そうそう。あるやろ?」


リ「そりゃありますよ」


有「それを、頭がしびれる、と」


リ「言いません」


有「そう?」


リ「で、兄さんはそんな時に甘いものの助けを」


有「そういう事」


リ「へえ」


有「へえて、リサは甘いものは?」


リ「あんま食べないっすね」


有「え!?疲れた時とかどーすんの?」


リ「どっちかっちゅうと、しょっぱいもの」


有「しょっぱい?どんなもん?」


リ「ポテチとか」


有「ポテチ!?お前、ポテチて!」


リ「何すか?」


有「ダンスとかして、ヘロヘロになるまで汗かいたりするんやろ?」


リ「ハイ」


有「そん時に」


リ「ポテチ!!!」


有「だって、汗かいて口の中がカラッカラになったりするんやろ?」


リ「しますよ」


有「そんな時」









リ「ポテチ!!!!!!」


有「リサ」


リ「ハイ?」


有「明日医者行こ」