てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

オペラ座の怪人

2006年08月23日 | 映画、TV
ネタバレしてます

オペラ座の怪人って、オペラってつくから、ミュージカルだよね、
またミュージカルか、最近、ミュージカルが多いな
と思いました。

で、観たら、やっぱミュージカル仕立て。

ストーリーは英語多読用の本で知っていたはずなのですが、忘れていて、映画では話が完全にはわからず、説明不足に感じました。
どうしても、そのときの登場人物の感情表現である歌のシーンに時間が取られちゃうから、仕方が無いのかな。
それとも、ずいぶん有名なお話だから、観客はストーリーを知っているものという前提があるんでしょうかね。
そんなわけで、最初に出てきたおばあさんが妙に意味深な理由がよくわかりませんでした。この人、主人公の女性の友達でしょ?時々、意味ありげに登場してたけど、なんかよくわかんなかったです。


それにしても、オペラ座の怪人ってずいぶんな年齢なのに、娘ぐらいの女性に恋をしたんですね。お父さんと間違われても、仕方が無いです。
あと、オペラ座の地下に広がる「湖」、って英語の本に書いてあって、ものすごく不思議で幻想的で想像力をかきたてられたのですが、映画だと「池」。通路も単純だし、ちょっとイメージが違ったなー。

1週間ぐらい、あのテーマ曲が耳から離れず、困りました。

アイランド

2006年08月12日 | 映画、TV
この「アイランド」を借りたとき、ほかにもう1つDVDを借りた記憶があるんだけど、何だったっけ?
うーん、ここで不特定多数(少数か…)の人に尋ねてみても答えてくれる人なんていないし、いたらいたで怖いし、
でも、何だっけ?

「アイランド」、映画館で予告編を見たので、
あっ、これはアレ物だな、とわかっていました。
予告編で、はっきりアレって言ってたかどうかは覚えていませんが。

最初に、つまんないかもなーと心配したのですが、
そんなこともなかったです。
軽く、普通に楽しめました。

ヒロインの女の子(ヒロインの男の子っているのか?)が
可愛いし、主人公に好意的だった技術屋は好き。
「ファーゴ」(ちょっと古いですが)で
みんなに「変な顔」と言われる設定の彼ですが、
実に個性的で、チャーミングです。

ストーリー展開は、問題点ありありだし、
いくら理屈をつけても急に運転できるのはちょっと・・・でしたけど、
ま、いいいか。
そういう映画だ。


で、もう1本が何だったのか、
まだ思い出せない・・・



時間のかかる彫刻

2006年08月12日 | 読書
何が驚いたかって、最初の紹介ページにも抜粋されている著者による「はじめに」に書かれた自著に対する絶賛。
『正直な話、読み返すたびに驚かされる』
普通、そこまで書くかな。
いや、本心ではそう思っている小説家の人は多いと推測できますが(じゃなきゃ、恥ずかしくて公表できないよね)、正直に書いてしまうとは。
今まで読んだ作品から想像していた作者像とは、随分、違ったので驚きました。

さて、その問題の中編「ここに、そしてイーゼルに」は、私は1ぺんしか読んでないせいか、そこまで感動しませんでしたが、なかなかの作品で面白いです。
表題作の「時間のかかる彫刻」もいいし、いくつかの恋愛短編もほろ苦い味で、まさに大人の味です。例えて言えば、ピーマンみたいな。
「統率者ドーンの型」は、星新一のショートショートに似た味わいです。
「きみなんだ!」「ジョリー、食い違う」「自殺」は、SFじゃありません。普通の小説です。スタージョンっていうだけで、SFに分類されているのだとしたら、どっかおかしいと思う。


全体にまあ満足できる仕上がりですが、でも、どうしても比べちゃうんですよ、「夢見る宝石」なんかと。そうすると、ちょっとパワー不足かな。

 

いつ読み終わったか、わすれちゃった。
読み始めたのは、5月なんだけど、短編だから少しずつ読みました。
シオドア・スタージョン「時間のかかる彫刻」

デスノート 前編

2006年06月29日 | 映画、TV
デスノートの映画版、ライトの性格が漫画と違ってましたね。

おっと、ネタバレしてますよ。

年齢設定が、大学生なのは、いろいろ都合があるんだろうなと思いました。
それで、性格も、都合があったのかな。

正義感にあふれた若者が、デスノートを手にしたときから
狂気の世界に足を踏み入れていく・・・
という話のほうがいいのかな。
それだと、ありきたりなのに。

まー、オチはつけやすいだろうけど、安易だなぁ。

そのほか、ライトがあまりに無神経とか、色々ありますが、
最後のオリジナルストーリーは、わりと良かったですね。

死んだとき、よしっ!!と思ってしまいましたよ。
これで、後編でミサミサが登場してもOKだ。


ところで、想像はついていましたが、
L、実写であの動きって、違和感がありますねー。
まーいいけどー。
潜入捜査のFBIのメンバーが1人を除いてどうみても日本人に見えないから、
捜査しにくそうだけど、まー、いいことにしておくかー。
夜神家の隠しカメラ捜査は、Lとお父さんだけって言ってたのに
皆で見てるのも、まーいいけどー。


嫌われ松子の一生

2006年06月29日 | 映画、TV
公開前のチラシを読んで、観にいくと決めていたのに、
すっかり遅くなりました。
まあ、観にいくと決めていたのに、
ふと気づいたら、終わっていたVフォーヴェンデッタよりはマシですが。

この映画の監督の『下妻物語』も好きだったので、
わりと安心して観ました。

まず、ダメだしから。。。
ネタバレしてますので、よろしく。


嫌われ松子の、あの口とんがりは
ストーリー上必然性があまり感じられない上に
駄目な人には駄目な気がする、
正直、私も少し痛いなーと思ったのですが、
どうしてやったんですかね?
なくても平気だと思うんだけどなあ。

それと、原作は知らないので、映画での感想ですが、
傍から見れば転落人生だけど本人はお気楽という話
と書いてあったような記憶があるのですが、
本人、あまり幸せそうじゃなかったですね。
幸せを求めて、求めて、で、最後、
思いもよらない形で人生が中断って感じ。

案内役の甥っ子が、神様みたいとか言ってたのも違和感。
そりゃあ、えっと名前忘れちゃった、
渋い声の顔が切れてる人が言うのならわかるけど、
甥っ子は第三者だから、客観的に見えるでしょ。

松子は無償の愛なんて注いでないですよ、
愛されたいという下心バリバリなんですよ。
男だったら、誰でもOKなんだなーと
思わせるように、恋人のタイプが見事にバラバラでしたね。

そんな松子が一番幸せそうに見えた時期が
トルコ時代と刑務所時代。
それが、恋人がいない時期って不思議。
単に暗くならないようにか、軽快な音楽が流れていたから
幸せに思えたのかも。

恋人がいる時期って、幸せそうに見えませんでしたね。
あ・・・
それが、傍からみたら不幸、本人は幸せ、
なのかな・・・
ああ、そういえば、顔が切れてた人との時、
どう見ても利用されてるだけでも、幸せそうでしたね。


一番気に入ったのは、
愛はバブゥー、恋はツァブゥー
という歌のシーン。
さすが、監督、CMやってただけのことはあるというシーンでした。
他にも短いシーン、シーンが、ぱちっと決まってましたね。

でも、泡は生クリームじゃないから、
なめたら汚いと思いました。

凹村戦争

2006年06月15日 | 読書
あのトリポット4部作のイラストを描いた人の漫画。
うむ、我ながら分かる人にしか分からない説明のしかたですね。
いつもだけど。

これってSFって分類になるのかな。
まーSFか。
凹村という、とてつもない田舎の隔離された世界でのお話。

読んで思ったのは、
いやあ、私も年を取ったな。。。ということ。

閉塞状況に置かれた若者達の行動について書かれているんだけど、
その若者たちの立場が切実に感じられるほど、若くない。
さらに、自分は諦めたけど若者を応援する先生の立場に共感できるほどにも若くない。

やはり登場人物と同じ若者が読んだほうがいいよね
という作品でした。





あ、作者名は西島大介です。



七王国の玉座Ⅰ

2006年05月27日 | 読書
どうして、読んだ内容も覚えているのに、再読するかな。
ほかに読んでない本が山積みなのにね。

ダ・ヴィンチ・コードなんて、読まないと映画を見れないというのに。
あ、一応、通勤時間とか昼休みに読むかも、と
持ち歩いてはいるんですよ、ダ・ヴィンチ。
1行も読んでないんですが・・・。

という、ジョージ・R・R・マーティンの氷と炎の歌シリーズ
七王国の玉座Ⅰを読みました。
5月から5ヶ月連続で文庫が出るそうです。
で、それで七王国の玉座だけだもんねぇ、先が長いな。
その後、第二部が全5巻で続けてでるのかな?
それでもって、第三部の文庫本版も続けて出ることを希望。
さらに、第四部もできたそうだから、早く翻訳して
文庫本で出版して欲しい。
で、第五部、第六部、早く書いて欲しい、マーティンさん。


文庫本第1冊目は、最近のハヤカワ文庫にしては薄い方かな。
もう少し太くして、5分冊じゃなくて3分冊にすればいいのに。
と思う、あとがき、人物索引つきで297ページ、700円。

そうそう、この人物索引には、驚きました。
最後まで読んでから、索引があることに気づいたから、
途中えっと?誰だっけ?と思ったときに役に立ちませんでしたが、
今後は役にたつことでしょう。
登場する人名、すべて網羅されてんじゃないかな?
あ、重要人物なのに載ってない人々がいる!
あ、ちゃんと書いてあった、小さい字でっ!
『章題になっている人物は除く』と。
って、別に小さい字じゃないか、普通の字か・・・。

単行本で読んでいるから、初めて読んだときには、
ぼんやりと読み飛ばしてしまった箇所も、
ああ、こんなことがここに書いてあったんだぁと感心しました。
さらに主な人物もわかっているのに、
やはりこの人名の洪水には、手を焼きました。

で、第1巻は、話が始まるところで終了。
これは、まだプロローグと言ってもいいすぎじゃない感じ。
次からが本当に話が始まるんですよ。

目次があるのも嬉しい。
なんなら、同じ人のを続けて読めるしね。
1巻で章名になっているのは、
ブラン、ケイトリン、デーナリス、エダード、
ジョン、アリア、ティリオン
の7人。
表紙イラストは、ジョン君ですね。

このシリーズ、女性もなかなかいい味を出しているので感心します。
おてんばアリアだけでなく、
『女らしい』サンサもなかなか捨てがたい。
1巻では、ちらっとしか出てきませんが。
もっと言うなら、嫌われ者サーセイ女王だって、味わい深いものが
あります。
ちゃんと血の通った人間らしさを感じることができるのです。

どっちかというと、男性キャラのほうが、ありきたりな感じかなぁ、
そんなこともないかなぁ。
いやはや、男のことは、わかりません・・・。


単行本の感想は、こちら・・・
七王国の玉座
王狼たちの戦旗


プロデューサーズ

2006年05月11日 | 映画、TV
GW中にもう1本、プロデューサーズも観ました。

なんか、音が大きくて困りました。
歌のシーンの音はいいんだけど、セリフも大きすぎて、
ギャグが空回りしているように感じてしまう。

でもまあ、それなりに面白い。

観ていて、ちょっと引っかかったのは、
これって、ドイツ人が見たら嫌な気がしないかな?ってこと。
「春の日のヒットラー」じゃなくて、
「春の日のヒロヒト」というタイトルで、
寿司や芸者やてんぷらの扮装した女の人が踊ったりしたら、
やっぱ嫌な感じだと思うし・・・
でもって、観客が中国人とか韓国人で、
カマっぽい天皇の様子に拍手喝さいするのも
嫌な感じだと思うし・・・

と、ここまで考えて、ふと気づいたんだけど、
これはミュージカルの観客(ユダヤ人)をも笑いものにしてるんですね。
下劣なネタに喜ぶ観客、ということで。

うむむ・・・。
じゃ、いいか。


一番、印象的だったのは、老婦人達の踊り。
あれは、よかったですねぇ。
それと、牢屋に入れられたプロデューサーが過去を振り返るところとか、
そのほか、細かいところでもなかなかの出来。
たとえば、冒頭の失敗したミュージカルってハムレットだったんですね、
こりゃ、失敗するわな・・・というセリフに笑いました。
それと、「オイデプス王とおかあさんが仲良くなってめでたし、めでたし」
ってどんなギリシャ悲劇だ?
と思わず心の中で大笑いしながら突っ込みをいれちゃいましたよ。

最後に流れたミュージカルタイトルって、
みんなパロディなんですよね?
「カッツ」って、何かと思いましたよ。


映画が終わって、恒例の延々と続くエンディングロール。
この映画では、それが、短いし、エンディングに流れる歌の歌詞も面白くて
全く我慢することもなく、部屋に電気がつくまで座っていられました。
全ての映画のエンディングロールも、これを見習って欲しい。
あるいは、ゲームのエンディングとかTVドラマみたいに、
ポイント映像を流すなりして、飽きずに最後まで観られるようにして欲しいなー。

ナルニア国物語

2006年05月11日 | 映画、TV
ナルニア国物語、もう少しで終わっちゃうということで、
レイトショーで観てきました。
Vフォーなんちゃらとどっちにしようか迷ったんだけど、
「もうすぐ終わる」という状況に、負けました。

原作は読んだことないから、どんな話か知りませんでした。
ライオンと魔女というタイトルだから、ライオンと魔女が出るんだということはわかってたけど。
しかし、有名な児童文学ファンタジーだから、原作はしっかりしているだろうし、
映像は綺麗だろうと思ってました。

結果は、まあ、一言で言ってしまえば、「お子様向け」。
最初に、ディズニーのマークを見て、はじめて
「しまった、これ、ディズニー映画か・・・」という嫌な予感がしたのですが、
予感どおりの出来具合でした。

戦争のシーンはどうしても指輪物語と比べてしまって、物足りないし、
子役は、一番下の子以外は、冴えないし。
個人的に長男は頼りなさそうなところがツボだったけど、
戦争は嫌だと言ってたわりに、あっさり順応してしまい、
子どものくせにしっかり戦えちゃうところがあまりに安易な展開。
まあ、しょせん、児童文学だからな・・・と納得するしかなかったです。

えっと、裸にマフラー巻いてた人は可愛かったです。
あと、田舎を列車が行くシーンも綺麗でした。
それと、魔女はカッコよかったです。
ライオンは、顔が大きいなぁと思っただけ、ま、ライオンだし。

魔女って、「コンスタンチン」のガブリエル役の人だったんですね。
どっかで見たことある顔だと思いました。
2刀流が、すごくカッコいい。
ライオンなんかに負けるなと心の中で応援してました。

ああ、マフラーの人と次女のやりとり、というか、次女のおしゃべりも良かったですね。
おしゃまさんって感じで。

竜を駆る種族

2006年04月27日 | 読書
古いので、覚悟して読み始めました。
確かに翻訳文も古っぽい印象を醸し出しています。
浅倉久志なんだけどなーと首をひねっていたら、
そのうちにリズムに乗ってきて、いい感じになってきました。

どうやら、時代は人類が宇宙に拡散しきったときのようです。
拡散しきって、文明も忘却のかなた・・・
そんな辺境の惑星で細々と生きながらえている人々は
力をあわせるでもなく、互いに対立しています。
さらに、別の惑星からは圧倒的な文明を持つ竜状の宇宙人が時折襲ってきます。

対立する陣営の人々と、完全なる受容をモットーとするバラモンと呼ばれる人々、
それに竜状の宇宙人たち。
互いに考え方が違うので、意思の疎通ができません。
古っぽく感じたのは、作品が書かれた時代が古いからではなく、
人類が滅亡の際に立っているからでしょうか。
はでな戦闘シーンもあるのですが、全体に悲しげな、疲れた雰囲気が漂っています。
戦闘に勝利しても、疲れが残るだけ・・・
唯一の希望でもあるバラモンも、なぜか明るい未来を感じさせません。


竜状宇宙人のチンプンカンプンさ加減が半端じゃないことと、
バラモンのまだるっこしさが、新鮮。

残念ながら、ジャック・ヴァンスの本は古本以外では、手に入りません。


4月18日読了