コニー・ウィルスの「航路」(上下)です。
主人公である臨死体験の研究をしている心理学者が、臨死状態のときの脳と同じような状況を人為的に作り出すことができる薬品を見つけた医者と、協力して研究を進めることになった。しかし、被験者は適性を欠くものばかりだし、適性がある者は協力するのを嫌がる。そこで、仕方なく心理学者が被験者となる。
という、臨死体験がテーマの本です。
未知の薬品以外は、あまりSFっぽくないです。
増築を繰り返したために、迷宮っぽくなった病院内を、いつもなにかに急かされるように走り回る様子が、人為的臨死体験中の様子と重なり、妙にあわただしくて混乱した感じで、
「まあ、ちょっと待って、落ち着いて。
まず、何から手をつけたらいいのか、整理してメモに書き出してから動きましょうよ。」
と言いたくなる。
そんな混乱状態も作者の狙い通りなのかもしれないけど。
コニー・ウィルスは、以前に「ドゥームズディ・ブック」を読んだことがあって、結構、気に入ったため、本書も期待して読みました。その過剰な期待が悪かったかもしれないー。どっちかというと、こっちを先に読んだ方が良かったかな。
何が私的にダメだったかというと、登場人物です。
子どもを使って、泣かせようとしてるなって構えちゃったんですよ。
「ドゥームズディ・ブック」にも子どもが出てくるけど、こっちは、分かってても泣けた。
それに、航路の子どもには、あまり好感を抱くことができなかったのがダメだったのかも。だから、私がダメだったからといって、一般的にダメかというと、そうでもないと思いますよ。
ストーリー展開は、スピーディーで、ボリュームのある上下巻を一気に読ませます。それだけでも、凄いか・・・
(上下巻とも2cm7mm)
今日は一日、面白い本をガッツリ読むぜ!
というときにお勧め。
ソニー・マガジンズ ヴィレッジブックスだよ。
主人公である臨死体験の研究をしている心理学者が、臨死状態のときの脳と同じような状況を人為的に作り出すことができる薬品を見つけた医者と、協力して研究を進めることになった。しかし、被験者は適性を欠くものばかりだし、適性がある者は協力するのを嫌がる。そこで、仕方なく心理学者が被験者となる。
という、臨死体験がテーマの本です。
未知の薬品以外は、あまりSFっぽくないです。
増築を繰り返したために、迷宮っぽくなった病院内を、いつもなにかに急かされるように走り回る様子が、人為的臨死体験中の様子と重なり、妙にあわただしくて混乱した感じで、
「まあ、ちょっと待って、落ち着いて。
まず、何から手をつけたらいいのか、整理してメモに書き出してから動きましょうよ。」
と言いたくなる。
そんな混乱状態も作者の狙い通りなのかもしれないけど。
コニー・ウィルスは、以前に「ドゥームズディ・ブック」を読んだことがあって、結構、気に入ったため、本書も期待して読みました。その過剰な期待が悪かったかもしれないー。どっちかというと、こっちを先に読んだ方が良かったかな。
何が私的にダメだったかというと、登場人物です。
子どもを使って、泣かせようとしてるなって構えちゃったんですよ。
「ドゥームズディ・ブック」にも子どもが出てくるけど、こっちは、分かってても泣けた。
それに、航路の子どもには、あまり好感を抱くことができなかったのがダメだったのかも。だから、私がダメだったからといって、一般的にダメかというと、そうでもないと思いますよ。
ストーリー展開は、スピーディーで、ボリュームのある上下巻を一気に読ませます。それだけでも、凄いか・・・
(上下巻とも2cm7mm)
今日は一日、面白い本をガッツリ読むぜ!
というときにお勧め。
ソニー・マガジンズ ヴィレッジブックスだよ。