てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

反逆の星

2005年08月25日 | 読書
にゅきみさんが「エンダーのゲーム」「エンダーズ・シャドウ」を読んでるよーというので、
そういえば、もう閉鎖してしまった既読本専用ブログのネタにするつもりで、
実家から持ってきてたっけ。。。と思い出しました。

カード特集でもやろうかと思って、エンダーシリーズ全部とその他にも。

その中にあったのが、この『反逆の星』
ハヤカワ文庫ですが、ちなみに絶版です。
カードで絶版って、わりと珍しいんですけどねー。
ちらっと復刊ドットコムを見たら、12票入ってました。
先は長いぞ。


『反逆の星』は、カードの中では評判が悪いです。
でも、以前私が読んだときには、面白かった記憶が。
というか、カードの中でも一番好きな部類に入る、
けど、人にはお勧めできないという作品です。
個人的に好きなシーンがあるから。
それが何とは言えませんけど、いくら絶版でも。

反逆を企てた人々が流刑された惑星での話です。
流刑されてから3000年が過ぎ、当時の人ごとに王国となっています。
Aさん、Bさんファミリーではなく、それぞれA王国、B王国になっているという。

それぞれの国では、祖先の職業を発展させた技術が盛んになっています。
たとえば主人公の国民は祖先が遺伝子学者だったので、
自分たちのDNAをいじって、無敵の身体を持っています。
再生作用が非常に強く、怪我してもすぐに治ってしまいます。
まあ、それがうまくいかない人もいて、主人公もそうなのですが、
たまに再生作用が異常をきたし、いらないものまで再生してしまう。
たとえば、腕が3本とか。

ところで、流刑の星として選ばれたのは、この星には鉱物資源が少ない
あるいは、地表近くにはないという理由があります。
中央政府と連絡が取れるのは、物質転送器のみ。
そこに、中央政府が気に入りそうなものを入れると、代わりに鉄がもらえます。

この鉄をめぐる争いが、各国間で重要なものになっています。


そんな舞台で、世継ぎの王子という座を追われた王子が繰り広げる冒険談が
『反逆の星』です。



というわけで、読み直してみましたー。

私が気に入っていた箇所は、前半部分でした。
どうも、記憶がぼやけています。

全体に、ほらふき男爵の冒険か、ガリバー旅行記か、
シンドバッドの冒険って感じです。
神話っぽいとも言えるかな。

そして、最後の敵の正体。。。
なんだか、なんだか、今の時流にピッタリとしか、言えません。


絶版とはいっても、古本なら手に入ります。
そして、図書館になら、あるんじゃないかな?

あー、例によって、Amazonの説明を読んだほうが簡潔でわかりやすい。。。