てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

影響を受けて読んだ本

2008年07月21日 | 読書
ブログ巡回をしていると、紹介されている本を読みたくなって困ります。

メドゥサ、鏡をごらん
井上 夢人

 コメント欄で紹介してもらったものです。
 推理小説ですが、ホラー風味です。
 ・・・
 すいません。忘れました。
 再読します。


天才数学者たちが挑んだ最大の難問
アミール・D・アクゼル

 最大の難問って、アレですよ、フェルマーの最終定理。
 この定理が証明されるまでのドラマを描いたドキュメンタリーです。
 ドキュメンタリーとは言っても、証明だけに焦点を当てたものではなく、
 数学の歴史的なものをさらりと書いてあります。
 薄いから、大丈夫です。(何が?)
 なんか詳しいことはわかんないけど、すごいなーというのが感想です。


春にして君を離れ
アガサ・クリスティー

 びっくりしました。推理小説じゃないことに。
 家庭の良き主婦を自認している中年の女性が、
 結婚した娘へ見舞いに行った帰りに天候不順のため足止めをくらい
 つれづれなるままに、今までの自分の人生を振り返る。
 いや、怖いです。
 こういう人、多いよね、と思わせるところがさすが。
 最初は感じ悪かったのですが、最後には気の毒になりました。
 周りが悪いんじゃないの。
 中年男女にお勧め本です。


神々自身
アイザック・アシモフ

 ある日突然、並行宇宙から、
 この宇宙には存在しない物質が届けられるようになり、
 地球はこの無尽蔵のエネルギーの恩恵を受けて、豊かになる。
 しかし、・・・
 3部に分かれていて、1部が地球、2部が並行宇宙、3部が月
 が舞台になっています。
 2部の並行宇宙が楽しいです。
 いやあ、研究の世界も人間関係が大変と話には聞くけど、
 小説だけじゃなく、現実でも、やっぱり大変なんだろうな。

 

ベージュのハヤカワFT

2008年07月21日 | 読書
3冊ずつまとめてだと、タイトルに困りますね。

というわけで、背がベージュ色のハヤカワ文庫FTです。
プリースト2冊とティプトリーJr

魔法
クリストファー・プリースト

 事故で記憶喪失となり、治療中の男のところに
 恋人と名乗る女があらわれた。
 男は、すこしずつ記憶を取り戻していくが。。。
 実のところ、真実は何?という話。
 「逆転世界」でもそうでしたが、
 真実だと思っていた世界が、裏返る瞬間がいいです。


奇術師
クリストファー・プリースト

 プリースト3冊目。
 ちょっと慣れてきて、斜に構えて読むようになりました。
 裏読みしながら読むというか。
 小説が書かれた順に読んだ方がいいと思って、
 魔法→奇術師の順番で読んだのですが、
 魔法より先に奇術師を読んだ方がいいかも。
 ライバル同士である奇術師の確執が面白いです。


すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

 ティプトリーのSFではなく、ファンタジーです。
 3つの短編からなるキンタナー・ローの海にまつわる幻想的なお話。
 散文詩のような世界です。
 海はすべてを与えるのです。

 

宇宙都市シリーズ1-3

2008年07月21日 | 読書
ジェイムズ・ブリッシュの宇宙都市シリーズです。

ものすごく古い、かなり痛んだ文庫本です。
たぶん、古本屋で買ったんだと思う・・・

まずは、宇宙都市の基本説明から。

宇宙都市というのは、そのものずばり、宇宙の都市。
地球上にある都市が、すっぽりそのまま宇宙空間を旅するという空中都市の拡張版です。
そんな都市がある未来のお話シリーズです。


第1巻 宇宙零年

 宇宙都市シリーズのプロローグ。
 どうやって宇宙都市ということが可能になったのか、
 その背景を描いたもの。
 1巻では、宇宙都市の片鱗も出てきませんが、
 渋く面白いです。


第2巻 星屑のかなたへ

 宇宙都市が可能になる技術が開発され、
 続々と都市が宇宙に飛び立っていった頃の話。
 たまたまその場に居合わせただけなのに、
 飛び立つ都市と一緒に宇宙に出てしまった少年の成長の物語です。
 ジュブナイルなので、読みやすいです。


第3巻 地球人よ、故郷に還れ

 やっと宇宙都市本番というところ。
 宇宙をまたにかけて飛び回る宇宙都市。
 惑星相手の交易で必要な物資を補給しています。
 自給自足は無理のようなので、大変です。
 そこで、否応なく冒険が始まるというわけです。


で、第4巻は、まだ読みかけ。
なんかね、なかなか読めないんですよ。。。


 

こうなったら、一口感想で

2008年07月21日 | 読書
ずっと本の感想を書くのをサボってて、溜まってます。
読んだ冊数も少ないんだけど、サボり期間が長いと、溜まるもんですねー。

それでも、なんとか3冊まとめて感想書いたのですが、
読み直しているときにうっかりESCボタンを押して
記事をパーにしてしまいました。
以来、書く気力大幅減退です。

こうなったら、溜まってるものを一気に始末しちゃいますよ。


と、思ったけど、さすがに1記事では無理なので分けて書くけどねー。
カテゴリー違いもあるしね。

じゃあ、まず「ホラー」から。。。
と思ったら、ホラーは読んでませんでした。

んじゃ、「その他」から。

グロテスク
桐野夏生

 東電OL殺人事件を基にした小説です。
 読んでて、実に痛ましい話でした。
 その痛さが、堪らないんですけど。
 主人公の「悪意」も、すさまじいです。
 桐野夏生は、そのすさまじさが逆にリアルに
 感じられるから不思議。
 共感とか自己同一とかは、感じないのに。


手紙
 東野圭吾

 ちょっと前にTVでやってましたね。
 殺人犯の兄を持つ弟の苦難の人生の話です。
 世間を騒がす殺人事件が起きたら、
 加害者家族も大変だろうな・・・と思っていたことが
 そのまま小説になったものですね。
 考えさせられる本でした。

美濃牛
殊能将之

 飛騨牛になれない美濃牛の話。
 というのは嘘だと思う、多分。
 「みのうし」と「ミノタウルス」をかけてるだけ。
 で、美濃牛ですが、各章ごとに、ぐぐったのかな?と
 思わせる引用つき。巻末の参考文献100冊以上。
 引用だけでも、楽しめます。
 また、ハサミ男でだまされたので、今度はだまされないぞ
 と思っていたのに、だまされました。


やっぱ3冊ずつにしよう・・・

また、消えたら嫌だし。