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最高の大河ドラマは? 後編その一

2019-03-26 02:46:51 | エッセイ


これまでのNHK大河ドラマの中で、私にとって最高の作品は昭和53年(1978)放映の「黄金の日日」であることは、今日に至るまで変わらない。
そのDVDを全巻揃えたのは前回述べた通りだが、改めて鑑賞してみても面白い。ただ
最近の大河ドラマに比べると、セットや合戦シーンなどは多少なりとも見劣りがする
ように思われる。
確かに戦国乱世の時代が舞台とはいえ、戦国武将が主人公ではなく、一介の商人が主人公なのだから合戦シーンは必要ないと
思われるかも知れないが、視聴者としては面白くない。
戦国の世を舞台とする以上は、合戦シーンはつきものである。しかも、主人公である納屋助佐衛門(市川染五郎。現・松本幸四郎)との関わりで、信長、秀吉、家康の三英傑は登場するのだ。
「黄金の日日」については書きたいことが山ほどあるが、今回は以上の三人の武将について述べてみたい。
まず、織田信長である。
演じているのは高橋幸治。とにかく強烈な信長だった。おそらく私がブラウン管で目にした最初の信長は、これが初めてであろう。
実は、高橋が信長を演じたのはこの作品が初めてではない。昭和40年(1965)に放映の大河ドラマ「太閤記」で、すでに信長を演じている。
私の父も、「太閤記」は観ていたようで
よく高橋の演じた信長について聞かされた記憶がある。
もっとも、私がその事を知ったのは少し後だったが。
信長は、ドラマの一回目から登場する。
ドラマは大阪の堺が舞台。信長の大軍が堺を包囲するところから始まるからだ。ただし、この時はまだセリフがない。
信長がセリフを話すのは二回目からだ。
堺を救う為に、豪商、今井宗久(丹波哲郎)が助作衛門と石川五右衛門(根津甚八)を引き連れて、信長の元へ乗り込むシーンからである。
助作衛門という存在に目をつけた信長が、彼を武士として家来に召し抱えようとする。助作衛門は、それを断るだけでなく、なんと信長に堺から兵を撤退するように直談判をする。
激怒した信長は、太刀の峰で助作衛門を叩く。このシーンが、当時まだ小学生高学年の自分には恐怖を感じさせた。
信長、怖い!
高橋の演じた信長は、今でも昭和を生きてきたマニアの間では評価が高い。
信長だけでなく、秀吉を演じた緒形拳、家康を演じた児玉清も侮れなかった。

続く


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