婚礼の時に 何枚もの着物を持たせてくれた。
着たのは そのうち 6、7枚である。
訪問着は 婚礼のあるごとに着た。
入学式に着た。娘が 卒業式に着た。
それに 娘も息子も お宮参りに着た。孫も。
こうしてみると 行事のあるごとに着たのだろう。
浴衣は自分で縫って着た。 夫の分も作った。
それも 倒れるまでのこと。
倒れてからは 洋服ですごしている。
喪服は 良いもので作ったから。
母に云われていたが、 まだ袖を通していない。
多分 私が死んだら 娘に来てもらおう。
そう 遺言をしておこう。