グループホームから精神病院へ入院し6日目。
この間、私はグループホーム退去のための荷物整理や引越しでバタバタとしていた。
さすがに衣類以外の荷物はほとんど持ち込んでいなかったので、ワンボックスカーに収まるほどの量だ。
荷物整理の段階で「今後も使いそうなもの」と「もう絶対使わないもの」に分け、
「もう、絶対に使わないもの」はそのまま処分できるようにした。
「今後も使いそうなもの」は、「病院生活で使いそうなもの」と「じいさんは使わないが、今後ばあさんが入院などで使うかもしれないもの」と「ばあさんのところに戻したほうがよさそうなもの」の三分類にした。
じいさんがグループホームに入居の際、用意したベットは、我が家でもばあさん宅でも使わないし、それでいてまだ2年程度で十分きれいなので施設に「使います?」と聞いたら「ご入用でなかったらおいていってかまいません。ただ、新入居者を含めてどなたも使うことがなければ処分してしまいますがそれでよければ・・・」と言ってくれたので置いて行った。
ずいぶんとこれを機に荷物処分したが、それでも狭小住宅の我が家に実家売却時に行き場を失ったじいさんグッズと今回の引き上げ荷物で「じいさんコーナー」の一角ができた。
話しを病院に戻そう。
約1週間ぶりに見舞いに行った。
この間に病院から「おじいさんの体調が良くなく、食事も進まないようです。歩行も不安定なので、一般病室から看護室へ移動します。食事も取れないような状況だと栄養剤点滴をさせていただきます」と連絡を受けていた。
看護室はナースステーションの隣で、窓ガラスで24時間管理できる部屋でベットが3つ並んでいた。
私が見舞いに行った日は、その真ん中のベットにいた。
この数日で人相が随分変わった。
血圧など体調の数字は安定しており、恐らく環境の変化によるストレスで体調変化が見られた-と医者も考えていた。
幸い、目は開いている時だったので、顔認識はできていることは確認ができた。
全く声は発しなくなっていた。
ドクターによると「舌の硬化」が見られるようで、唾液の飲み込み、痰の切れにも支障があり、発語も本人的には支障を感じているはず・・・とのことでした。
ドクターの話を聞けば、聞くほど「いつ、急変しても・・・」と感じられ、当初、本人が落ち着いてから連れてこようと思っていたばあさんを明日つれてくることにした。
翌日、ばあさんをつれ見舞いに来た。
この間、何度も現状の爺さんの様子を伝えたが
「きっと、ばあさんの記憶は、グループホーム時ではなく、リハビリ病院入院時が基準になっているんだろうなぁ」と思いつつ、再度「だいぶ弱っているからね」と念押しした。
幸いじいさんは寝ていた。
ゆすっても、声かけしても起きない。
ばあさんはじいさんの顔中さすりながら声かけしているが、前述の通り、かなり元気な頃のじいさんを基準に比較しているので、弱っている爺さんの変わりように驚いていた。
ドクターの話では、昨夜は介護を受けながら3口程度は食事に手をつけ、落ち着きを見せ始めている模様-とのことだった。
ばあさんの方の血圧が上がった顔色になったので、早々に見舞いを切り上げた。
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