前に「認知症介護は1対1じゃない方がいい」と言いました。
私の場合、妻に随分助けられました。
ず~っと妻がいてくれました。
身内・・・・・とは言っても妻にしてみれば「義父」だからでしょうか?
介護の場面では、冷静に様々なシーンで、煮詰まっている私に良いタイミングで声掛けしてくれました。
別に優しい言葉ではありません。
「そんなに頑張っても良くなるものじゃないんだから焦らないでいいんじゃない?」
ちょっと冷たく聞こえますが、介護だけでなく、申請や届け出、交渉などで視野が狭くなっている私を
「そうだ。がんばっても良くならないんだ」
と、フッと我に返してくれます。
時間の調整のきく仕事をしている と言っても私はサラリーマンですし、やはり仕事ですから、そんなに休むわけにもいきません。残業もあれば、出張もあり、休日出勤もあります。
そんな私の代わって、今でも随分動いてくれるのが妻でした。
父の施設も100件以上、母の住まいも20件以上 彼女が調べ、下見し、説明を聞いて厳選したものを私に伝えてくれました。
「タイミングが良かった」という幸運にも恵まれましたが、二人とも満足のいく「住まい」に落ち着くことができました。
特に助けられたのは、常に一緒に動いてくれたことです。
認知症の方の言動は、「その時」「その場」にいないとわかってもらえないことが多々あります。
幸い、私の実家はごく普通の家庭で、今でも親子仲も兄弟仲もまぁまぁです。
それでも、遠隔地の兄や仕事でなかなか見舞えない妹への病状報告は、この「その時」「その場」にいないとわからないニュアンスが、残念ながら伝わりません。
なので、「大袈裟な」とか「年寄りなんだからそれくらい当たり前」と何度言われたことか・・・。
また、「そんなの病院入れてしまえば、病院でやるだろ」(病院に入れてくれないから困っているのに…)
とか「そんなのは市や福祉施設で対処してくれるだろ」(その福祉施設に入れないんだけど…)
など『思い込みの押し付け』指示にも閉口させられます。
そんな時、「その時」「その場」にいた妻だけが、私の大きな味方でいてくれました。
この『支え』がないと介護する人の精神的なダメージは計り知れません。
お互い所帯を持つとき、今のような状況があるとは想像もしていませんでした。
失礼ながら、妻がこんなに活躍してくれるとも、支えてくれるとも思っていませんでした。
本当に妻には感謝、感謝です。
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