「勝負の行方」
【登場人物】
莘月 …狼に育てられた娘
九爺 …医学の知識も高い御曹司
衛無忌 …皇帝の妃の甥
紅姑 …落玉坊の元女将
丁玲 …落玉坊の芸妓
石風 …石舫の見習い
秦元棋 …琴師
秦元超 …秦元棋の弟
秦湘 …秦元棋の妹
石 …石舫の家職
万昂 …昭陽公主の息子
李佶 …南朝の将軍
昭陽公主が「花月濃」を鑑賞していると、落玉坊の外で馬車に乗っていた九爺は石風の報告を聞く。石風は莘月が怒りを買うのではないかと心配するが「どうだろうな」と九爺は言い、引き続き様子をうかがうよう命じる。
衛無忌が訪ねると、おじ上・万将軍は馬の世話をしていた。万将軍から我を通しすぎないように注意を受ける衛無忌。そこに万将軍の息子・万昂が来る。
衛無忌を見た万昂は、母上(昭陽公主)が例の演目を見に行った、彼女と会えるのは今日が最後かもしれないと衛無忌に話す。冷静な態度で「おじ上、また来ます」と言うと、衛無忌は出ていく。
演目を見てる昭陽公主を見ていた莘月は、嫌な予感がし秦湘の部屋へ急いで向かう。しかし部屋には秦湘の姿はなかった。
莘月が戻ってくると、じきに演目が終わる。しかし秦元棋は琴を弾くのをやめず、驚いた丁玲たちも続けるしかない。
莘月が舞台裏へ行くと、今にも舞台へ出ていきそうな秦湘が。どういうつもり?と聞く莘月に「公主に会いたいだけです」と言う秦湘。公主の出方も分からない、状況を見極めなさい、今が一番の好機だと言える?と莘月は止める。怒りを買えば次の機会は完全になくなると。秦湘は莘月に従う事にする。
観劇を終えた昭陽公主の前に莘月や紅姑、芸妓たちが座る。舞や琴も見事だったと褒める昭陽公主。しかし「そろそろ見極めとするべきね」と言い「花月濃」を作った莘月に褒美として死を与えると言う。紅姑や芸妓たちは頭を下げて許しを乞うが、莘月は何も言わない。「なぜ当の本人は命乞いしないの?」と昭陽公主が聞く。莘月が「命令に背く気はありません」と答えると、昭陽公主は「こんな演目を作り、無事でいられると思った?」と言う。「私は単に心に訴える物語を披露したい一心でした」と返す莘月。莘月の言葉を信じず、昭陽公主は「真の狙いは何なのかしら?」と言う。「お力になりたいだけです」と莘月が話している時、衛無忌が来る。
莘月の横に座に座った衛無忌は「私をお許しください」と言って莘月の手を握る。私が砂漠で盗賊に襲われた時、狼率いる彼女に救われた、彼女のおかげで命拾いした、その後、彼女は建安に戻った私を忘れられずこのような手を使ったかと、と話す衛無忌。「あなたの気を引くための演目なの?」と昭陽公主が聞くと、衛無忌は「まさしく」と答える。昭陽公主は甥に免じて莘月を許し、2人の仲に口を挟む気もない、と言う。
莘月たちを下がらせ衛無忌と2人になった昭陽公主は、砂漠へ行ったことを知り、何事も将軍に報告するように言う。
昭陽公主が落玉坊から帰り、それを見届けてから九爺も屋敷に戻る。
莘月は衛無忌に感謝した後「落玉坊の者が後宮入りしたら私を責める?」と聞く。皇后様はもう寵愛を失っており、陛下は美女を見つけては後宮に召している、君でなくても誰かが献上する、実は陛下が公主府にお越しの際にも公主は若い美女たちを集め陛下に仕えさせていた、当然、後宮入りした者もいたが、数度、伽をすれば忘れられる、と衛無忌は答える。
莘月が「なぜ砂漠での話をしたの」と言うと、あの時は私の他に同行者もいた、いつかは公主にも話が伝わる、と返す衛無忌。
秦湘の部屋へ行った莘月は「私に話があるんじゃない?」と言う。忠告に感謝していると頭を下げる秦湘。もう少しですべて台無しになるところだったと。秦湘は罰を与えられると気づき、冒険を冒す価値がなければ動かないほうが得策だと考えた莘月に「さすが女将は冷静ですね」と言う。
秦湘が事情を明かさない限り協力するつもりはないと言う莘月。莘月は女の幸せがあると思えない皇宮に、なぜ秦湘が入りたいのか分からない。そんな莘月に、望んではいないが逃れられない運命だと秦湘は言う。そして協力してくださいと言う秦湘。莘月は「もしかして両親と関係がある?」と聞く。実のお父上はどんな方?と。
「なぜ実の父のことを?」と秦湘は戸惑う。莘月は「元超が言ってたのよ。義父はあなたのことを溺愛していたけど、母親は厳格だったそうね」と言う。そして、あなたはまだ若いのにまなざしは氷のように冷たい、何か恨みがあるから?と言う莘月。
とにかく言えない事情があるのなら力は貸せないと莘月は部屋を出ていきそうに。頑だった秦湘は「待って」と止める。
莘月と外に出た秦湘は、私の父は玉門関を守った功臣で、陛下の側近に陥れられた、しかも陛下からの命令だった、父が弁明しても無駄で、父は失意のうちに死んだ、身重だった母は友人の助けで難を逃れ、逃亡中、砂漠を旅してた兄上たちの父親に出会いそのまま継母となった、元棋兄上は私が実の妹でないと知っている、物心がついていなかった元超兄上に母は父への償いも込めて愛を注いだ、と話す。しかし夫を失った痛みが消えることはなく、供養のために父が死んだ地へ私を連れて行ったと。
話を聞いた莘月は、娘に復讐を受け継がせるのはいい母親じゃない、きっと亡くなった実のお父様もあなたの幸せを望んでいる、復讐に身を投じれば長い人生は終わったも同然だと言う。それでも母への愛や誓いを忘れられないと言う秦湘。
秦湘が陛下に真実を問いただしたいと話し、復讐を諦めると約束させた莘月は協力することにする。協力するのは私のためでもある、九爺様の力になりたい、そして秦湘も恨みを忘れて幸せを見つけてほしいと思う莘月。
石風は莘月が新たに4軒の歌舞坊を買うようだと九爺に報告。九爺は気落ちしている落玉坊の皆を鼓舞しようとしていると分かる。石風は陰ながら手助けしてはどうかと九爺に言うが、九爺は「彼女は女将だ。干渉してはいけない」と話す。もう十分、一人立ちできるはずだと。
莘月の指示どおり交渉し、安い値で売ってくれるそうだと莘月に話す紅姑。紅姑と話していた莘月に2羽の鳩が届く。すぐに誰から届いたのか莘月は分かる。
強そうな鳩には小淘と、謙虚な鳩には小謙と名づける莘月。
夜。莘月は石舫へ行き、九爺に鳩のお礼を言う。調教師によれば、あの2羽は非常に賢く、訓練されているのですぐには君を主と見なさない、1か月間、君自身で餌付けすればかごも必要なくなると九爺は話す。
調教するための竹の笛を莘月に教える九爺。教えてもらいながら"心が高鳴って宙に浮いたような気分。あなたから離れては、また舞い戻る。紡いだ思いは途絶えることはない"と莘月は思う。
落玉坊の庭。琴を弾く秦元棋と笛を拭く丁玲が合奏をしていた。秦湘と一緒に歩いてきた莘月は、そんな2人を見て自分と九爺を重ねる。「なんてお似合いの2人なの?」とつぶやく莘月。莘月は2人をからかい、秦元棋に「丁玲はいい子よ、大切にしてね。いつ丁玲をお嫁に迎えるの?」と言う。
秦湘は琴を修理しに街へ行く。店に入ると、奥の部屋から胡琴の音が聞こえてくる。その音色に惹かれる秦湘。そんな秦湘に気づき「あれは李様の演奏です。ご紹介しましょうか?」と店主は言う。しかし秦湘は会わずに店を出ていく。
入れ違いに李佶が部屋から出て来る。秦湘の持ってきた琴を見て、一見に値する品だと思う李佶。店主は、持ち主の夫人は面紗で顔を覆っていた、李様の琴を絶賛していた、と言う。
別の店で自分の絵に雁が描き加えられていることに李佶は気づく。雁の群れが加えられたことで、絵に息遣いが感じられると思う李佶。その店の店主も面紗のご夫人が描いたと言う。「またも面紗の夫人か」と李佶はつぶやく。
ーつづくー
褒美が死だなんてΣ( ̄ロ ̄lll)
昭陽公主がいい人なのか、そうじゃないのか、さっぱり分からない。
とりあえず衛無忌が来て良かったーーーー!!
そしてその流れからの2人のやり取りがまた可笑しい。
九爺も莘月を気にかけて見守ってくれててる(*´ー`*人)
でも、そのことに莘月が気づいていなくて、ちょっと気になる。
九爺に笛を教えてもらって莘月すごく嬉しそう(*´ー`*)
きっと莘月のことだから、鳩と仲良し(?)になれると思う。
秦元棋と丁玲はお似合い~(*´艸`*)
本当に丁玲が秦元棋のお嫁さんになれたらいいのに。
いよいよ韓棟さんも出て来たーーー!!!
いつ出てくるんだろう?と楽しみにしていたの。
李佶は秦湘と縁がありそうですね(*´ー`*)
ラストはすぐ側にお互いがいるけど…気づくかな?と気になる所で続くに(*´Д`*)
どうなるのぉぉぉぉぉぉ。
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風流もお分かりになる方でした。
あの、秦湘と高度な美の会話をしていますね~
面紗姑娘こと秦湘と果たして会話ができるのか、
次回が気になります!
それはさておき、今回も
无忌と月兒(Xin月のことです。文字化けするので、こちらで書いています)のやりとりが面白すぎましたね。
昭陽公主も実は心の中で笑っていたのではないでしょうか(笑)
目の前で、思わず声を上げてしまう甥を見てw
きっと甥を立てたのでしょうね。
月兒もつれないですよね、あんなに无忌が助けているのに。。。
あと、落玉坊の庭での4人の会話もよかったですね。
月兒と秦湘が打ち解けたようで、ちょっとほっとしました。
みなさんの半襟の刺繍が綺麗ですよね。
あとは、髪飾りも。秦湘はシンプルですけれど、
白の櫛や前に向けて垂らしている髪飾りが落ち着いた感じですね。
衛無忌に助けられたエピが笑えました。
とにかく二人の漫才のようなからみは面白い。
落ち着いた大人の魅力の九爺もいいけど
少々落ち着きがなくても、一緒にいて楽しい衛無忌の方が今は好き。
ドルゴンいえ、ハンドンさん登場。
すれ違いだけど何度も縁がある秦湘ときっとどうにかなりそう。