「愛の証」
【登場人物】
莘月 …狼に育てられた娘
衛無忌 …皇帝の妃の甥
九爺 …医学の知識も高い御曹司
石謹言 …九爺(莫循)の側近
黒石 …漠北王の息子
陛下は莘月の踊りを褒め、褒美も与える。
秦湘の寝所。陛下と2人きりになると、不機嫌な秦湘は「私は皇后様や昭陽公主様に劣る身です。ですから後宮ではどんな辱めを受けようと仕方ありません。でも莘月は皇后様を盾に皆の前で私を諌めたのです。あまりにも…」と話す。陛下は、今後は用がない限り皇后の寝所には行かない、最愛の妃は誰か皇后に思い知らせる、と約束する。
夜中。お腹が空いた莘月は寝台からそっと抜け出そうとする。しかし横に寝ていた衛無忌は起きていた。「また腹が減ったか?」と目をつぶりながら言う衛無忌。苦笑いをする莘月に衛無忌は「何が食べたい?」と聞く。「餃子かな」と答える莘月。
最近お腹を空かせてばかりいる莘月のために、衛無忌は料理人を厨房に待機させていた。衛無忌も起き、莘月と一緒に餃子を食べることに。
九爺が杖を使って歩く練習をしているを石謹言が見かける。「九爺様、諦めましょう」と言う謹言。いつまでも想いを残していては苦しいだけだと。しかし九爺は「失う痛みを経験して初めて大切な存在だと気づいた」と言う。
胡偉立が戦に備えて勢力を結集していた。陛下は将軍たちを集め、どうするべきかを問う。「羯族が野心を捨てていないなら、我々は国を守るため抵抗するまでです」と言う万謙。司馬瓚も、我々の軍事力をもってすれば必ず勝てるでしょう、と話す。「そちはどう思う?」と陛下に聞かれた衛無忌は「お心のままに」と答える。陛下は、いつでも迎え撃てるよう準備を整えよ、と告げる。
訓練場で李佶と顔を合わせた衛無忌。「賊の一件で私を恨んでいるのでは?」と李佶が言うと、衛無忌は「まさか。仮に私と莘月を陥れる目的だったとしても事情があってのことだろう。宮中では各々が自分の主のために働く。宮中での争いを戦に持ち込まなければいいだけだ」と返す。敬服し、些事にこだわるのはやめると右手を差し出す李佶。その手をしっかりと衛無忌はつかむ。
正午を過ぎても体がだるい莘月は寝台で寝ていた。衛無忌はそんな莘月を起こす。けだるそうに「何か食べたい」と言う莘月に「一品居に新作の料理が出た」と話す衛無忌。そのとたん莘月は目をぱっちりと開ける。
衛無忌と莘月は一品居へ。しかし満席だと言われてしまう。その時、謹言が個室から「注文を」と顔を出す。部屋の奥には九爺が座っていた。九爺から2人を誘うように言われ「よろしければ一緒に食べませんか」と2人に言う謹言。いつまでも九爺から逃げるわけにはいかない、無忌にも失礼だと思った莘月は「食べる」と衛無忌に言う。
2人は九爺のいる個室へ入る。しかし料理の新作をすべて注文したが、莘月は吐き気を催し食べる事ができない。察した九爺が料理を下げさせ、陳皮を加えた茶を用意させる。
「脈を診ましょう」と言う九爺に「頼みます」と言う衛無忌。莘月の脈を診た九爺は、莘月の顔を見つめたあと「衛将軍、おめでとうございます」と衛無忌に告げる。子供ができたことが分かり喜ぶ衛無忌。
莘月を抱きかかえ屋敷に戻った衛無忌は侍医を呼ぼうとする。しかし莘月は侍医を呼べば大事になると言う。
とにかく父親になることが嬉しい衛無忌。莘月を抱いたまま寝台に座ると「本当に嬉しいよ。私に子供ができる。息子ができるんだ」と言う。莘月は「どういう意味よ。娘は要らないってこと?」と聞く。「そんなはずないだろう。息子が生まれたら一緒に狩りに行くんだ。娘なら君にそっくりで絶対に可愛い」と衛無忌は返す。
心痛の九爺が屋敷に戻ってくる。「出かける際、九爺様を守るよう念押ししたのに」と謹言を責める石。石風も加わり隅で話ていると、九爺が「莘月が身ごもった。少し驚いたがうれしかったよ。お祝いに何を贈るべきだろうか」と言う。「九爺様は寛大すぎます。なぜ、ご自分の気持ちをおろそかにするのです。祝う必要はありません。もう十分です」と言う謹言。そんな謹言に「人を愛することは相手の幸せを喜ぶことだ。今日の莘月は今まで見た中で一番幸せそうだった。やっと家族ができたのだ。本当によかった」と言う。
身ごもった莘月は、体を心配する衛無忌に何もさせてもらえない。そんな中、紅姑が来る。衛無忌の帰りを待つだけの日々が退屈だと愚痴をこぼす莘月。「一体いつから男に依存するようになったの?」と紅姑は言う。そして女なら始終男を見張らず、片目を閉じていないと男は目の届かない場所で別の女を作る、男が始終女を見張っている場合は、見張られている女はほくそ笑むべき、その場合は浮気される心配がない、と話す紅姑。不公平だと莘月は言う。
帰ってきた衛無忌に紅姑から面白い人生訓を聞いたと言う莘月。莘月は、男は片目を閉じて女の自由を許すべきだそうよ、始終見張られていると、女は嫌気が差して男の目の届かない場所で浮気しちゃうわ、と逆のことを言う。しかし「説得力のある人生訓だが、私には通用しない」と衛無忌は言う。
遊べないだけでなく、読書まで禁止されてしまう莘月。退屈している莘月に「これからはできる限り君と一緒に過ごそう」と衛無忌は言う。そして兵法に詳しい莘月と羯族と南朝に別れて模擬戦をしようと言う衛無忌。莘月は「私はあなたを理解してるわ。“敵を知れば百戦百勝”よ」と言う。衛無忌は真剣な顔になり、君にだけには本心を隠したことがない、初めて会った時から心を通わせたいと思った、宮中と関わりが深い私は警戒心が強い、だが君にだけは心の内をすべて見せてきた、信用できると直感したからだ、その直感は正しかった、と話す。莘月は衛無忌の頬にそっと口づけをする。
胡偉立が右北平郡と定襄郡を攻め千人あまりの民が殺される。「いかがする?」と言う陛下。衛無忌は「前回の戦で西に住む羯族を掃討しましたが、羯族の本営はいまだに勢力を保ち北方の辺境を脅かし続けています」と言い、万謙が「数年前、陛下が北伐に備えて税制を改革された結果、国庫は潤い、戦の準備が整いました。今こそ羯族を滅ぼす絶好の機会です」と話す。最後の戦にしましょうと。
胡偉立は趙正の提案で莫北に逃げていた。陛下は「北に遠征して南朝軍の力を知らしめよ」と命じ、400頭の馬と15万の歩兵を与える。
衛府で軍議が行なわれる。羯族は定住地を持たない遊牧民。居場所を割り出しても攻め込む頃には移動しているため。むやみに追えばいたちごっこになってしまう。砂漠では砂嵐に遭遇する危険や水源の確保も困難で、行軍を強行すれば軍の士気まで下がることにもなる。
庭園。秦湘に会いにきた李佶は、駢に玩具を持ってきていた。子守りたちにそれを渡し、散歩に連れて行かせる秦湘。再び羯族と戦うと聞いていた秦湘が李佶も出陣するのか聞く。「まだ勅命を受けていませんが、恐らく私も討伐軍に加わると思います」と答える李佶。かつて李佶は“私情のために大義を忘れてはならない”と言っていた。「でも戦に大義はありません。かえって罪のない民を苦しめるだけです」と秦湘は言う。誰もが殺戮を嫌う、しかも敵とはいえ相手に私怨はない、それでも国を守るために戦わねばならないと李佶は話す。
「もしも羯族の女子を愛してしまったら、李将軍は母国を捨てられますか?」と聞く秦湘。李佶は、男には使命がある、それを果たさずに人を愛する資格はない、と言う。「女はむなしい。男は使命のために皆が一丸となります」と秦湘は言うが、李佶にはその言葉の意味が分からない。秦湘は「男は何よりも国を優先するもの。でも女にとっては愛する男こそ国であり生きる目的です。愛する男のいる場所が自分の住み家となります。どんなに勝算が高くても戦場では死と隣り合わせですわ」と李佶を見つめる。李佶も見つめ返しながら「湘夫人のお心は分かりました。必ず無事に帰ります」と言う。
秦湘が寝所に戻ってくると陛下が来ていた。李佶将軍としばらく話ていたことや太鼓の玩具をもらったことを話す秦湘。秦湘は真剣な顔になり、李佶将軍も出陣すると聞きました、どんなに勇敢な武人も戦では死ぬ危険がある、できるなら勅命で李佶将軍を都に残してください、私と駢の命を救ってくれた将軍の恩に報いたい、と陛下にお願いする。「だが李佶は勇猛な名将だ。都に残すのは惜しい」と言う陛下。それでも秦湘は「南朝軍には百戦錬磨の万謙将軍に無敗の衛将軍がいます。李佶将軍がいなくてもきっと大丈夫ですわ。なれど私の恩人はただ1人なのです」と話し、陛下も「そなたの言うとおりにしよう」と言う。
盤上を見ながら1人戦略を考えている衛無忌に「燕里山を周回せずにどうやって羯族の主力部隊を捜す気よ」と莘月が言う。燕里山は小さな山で、地形的に見ても駐屯に向かないと衛無忌は考えていた。そんな衛無忌に初春の今はまだ水草が茂ってない、でも水草の背が高くなれば駐屯に最適な地となると話す莘月。さらに莘月は燕里山には天然の洞窟が通っている、洞窟の出入り口は木で覆われてる、その存在を知るのは現地民と胡偉立たちだけだと話す。
陛下が漠北への出陣を決定したと知った九爺は「石舫が面倒なことに巻き込まれぬよう、注意を怠らないでくれ」と謹言と石に告げる。
ーつづくー
秦湘さえいなかったら、衛無忌と李佶はいい関係なのに…(o´д`o)=3
李佶がもっと冷静になってくれないかな?
胡偉立もあの時にもう終わった人だと思っていたの。
なのになのに、まだ諦めていなかったなんてー!!
もしかして莘月のことも諦めていないのかな…それとも、手に入れられないならいっそのほう!?
諦めていなかったといえば九爺…_(:3」∠)_
諦めるって言わなかったっけ?
違う意味だったの?
たとえ好きな人が別の人と結ばれても、一生その人を愛するのもいいと思う。
でも、そのことで周りを振り回す事になったり心配かけるのはいけないよね(;д;)
衛無忌は子供が欲しかったものねー、ずっと。
子供ができて良かった(*´ー`*)
でも、しばらくは(?)内緒みたい。
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心から李将軍を巻き込まないでほしいです。。。
そして、无忌とXin月はおめでた!
姐姐も書かれているように无忌は本当に喜んでいました。
九爺もXin月との関係を昇華できるといいですよね。
秦湘の時のようなことが無く、無事に生まれてくれますように。
よかったねぇとは素直に喜べない…
無忌はもちろんシン月も気づいてなかった懐妊に気づいたのが九爺!
脈を取りおめでたと告げさせるなんてひどいよ…医者に見せろ、とでも言わせてくれればいいのにー(;△;)
シン月と無忌も嬉しいのは分かるけどもう少し九爺を気遣おうよ!
やっぱり私は九爺派だ!
秦湘はどこまで行くのでしょうね?
李将軍も賢い人なのに恋は盲目…なのでしょうか?
それにしても陛下が二人の関係に気づかないかとヒヤヒヤします。
でも、後半は二人にはHAPPYでも
九爺本人によるおめでた確認は辛すぎると思う(T_T)
私なら耐えられないなあ。