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中国ドラマ「風中の縁」第30話 あらすじ

2015年10月08日 15時26分17秒 | 風中の縁(中)

「莘月の決断」


【登場人物】
莘月 …狼に育てられた娘
衛無忌 …皇帝の妃の甥
九爺 …医学の知識も高い御曹司
石謹言 …九爺(莫循)の側近
黒石 …漠北王の息子
驪姫 …砂漠の芸妓



「折り悪く身ごもったものだ。羯族との戦いは今が正念場、子供の身に何かあれば後宮と朝廷だけでなく、南朝の安寧にも影響が及びかねない」と陛下は昭陽公主に話す。昭陽公主は「だから私は2人の仲に反対だったのです。莘月が無忌の子を宿した今となっては別れさせられない」と言う。無忌が凱旋するまで莘月と子の安全を守るつもりだ、と言う陛下。


皇宮から石舫へ戻った莘月が「皇宮では何も飲み食いしてないわ」と九爺に話す。莘月の脈を診る九爺。九爺は莘月を気遣い、食後は早く寝るように言う。


夜。寝ていた莘月は、陛下からは「子供はいつ生まれる?」と問われ、皇后からは「それでも耐えるよう努力するの」と諭され、秦湘からは「不公平よ」と責められる夢にうなされ目を覚ます。
起きた莘月が外へ出ると、九爺が近づいて来る。「早く寝ろ」と言う九爺に「毒を盛ったのは誰だと思う?」と聞く莘月。九爺は、皇后様にも湘夫人にも動機がある、皇后様ならば湘夫人に罪を着せた上で、衛将軍のためと称し厳罰を求めるだろう、そうなれば陛下は衛将軍を逆恨みするはず、一挙両得だ、湘夫人の仕業なら標的は皇后様か他の誰かだろう、私には分からぬが君なら目星がつくはずだ、と答える。

「皇后様も敵だったから私を石舫に留めたのね。安全なのはここだけ」と莘月は言う。「心置きなく静養してくれ」と言う九爺。莘月は夢で皆が私の子を欲しがってたと話す。戦勝の知らせばかり届くけど無忌の身が心配だと。「彼に何かあれば…」と言う莘月に、九爺は「考えすぎだ。早く寝なさい」と言う。「心配ごとが多すぎて眠れないわ」と莘月が返すと、だが、お腹の子には休養が必要だ、と言う九爺。
九爺は莘月を寝台に寝かせ「今晩は私がそばにいて、君を悪夢から守ってあげよう」と言う。


翌日。外で莘月が九爺と座っていると、石謹言が衛府からの文を届けに来る。衛無忌からの文を読んだ莘月の浮かない顔を見て「どうした?」と九爺が聞く。別に、また勝ったそうよ、と返す莘月。しかし勝ち続ければ無忌は軍中で万将軍をしのぐ地位を得る、権力を得た無忌を陛下はきっと疑い始める、と不安な気持ちを莘月は話す。九爺はゆっくりとお茶を入れながら「衛将軍は軽薄そうに見えるが実際は考えが深い。賢いお方ゆえ何らかの手を打つはずだ」と言う。

「分かってるわ。無忌はこれまで人心を得ないよう、わざと兵の恨みを買ってきた。その作戦は成功しているわ。彼は陛下に厚く信頼されている。心配事は他にもあるの」と言う莘月。陛下は私から子を奪って宮中で育てる気よ、きっと秦湘が陛下にそう勧めるわ、と。さらに黒石の演奏で踊る姿を見て、秦湘は私の出自に気づいた、あの場にいた陛下もきっと私と羯族の関係を察したはず、と莘月は焦り出す。しかし九爺の顔を見た莘月は、九爺に子供の話をするべきじゃなかったと後悔する。

「胡偉立が君の父親の敵だと明かせば、陛下は疑心を抱くまい」と莘月に話す九爺。九爺は、君は長年羯族と暮らしていたはず、同胞意識はないのか?と聞く。「ないわ。でも無忌は軍の指揮官。私の望みどおりに戦の勝敗を変えるだけの力を持ってる。秦湘が勧めれば、陛下は私の子を宮中に引き取るわ。確実に」と莘月は声を沈ませる。九爺は「心配するな。私が君を守る。誰にも子供は奪わせない」と言う。衛将軍も必ず無事に戻ると。


陛下から衛無忌に代理として祭事をせよという命令が。衛無忌は“兵は昂然と進み 軍旗 風になびく 主君の命を受け 北狄を討つ 勇猛なる南仲 異民族を追う 我 出陣せし昔 五穀の花開く 我 帰りし今 雪の降り積もる 勇猛なる南仲 弓矢を隠す”という詩を詠む。


南朝軍は左賢王を撃破し、喜ばれた陛下は衛将軍に代理での祭事を命じたとか、と石風は興奮しながら九爺や莘月たちに話す。さらに衛無忌の詠じた詩を聞かせる石風。それを聞いた謹言が“弓矢を隠す”の句が間違いだと言う。本来の句は“異民族を追う”だったはずだと。たしかに変だと思った莘月は、范蠡の“飛鳥尽きて 良弓隠す”という言葉から援用したと気づく。「衛将軍は范蠡のように、官職を辞して隠居したかったのか」と言う九爺。

「陛下なら気づくわね」と莘月が言うと、九爺は「本来の部分を変えたのはこの部分だけだ。それに“隠す”という語に深い意味はない。彼が范蠡を好むと知らなければ真意に気づけないだろう」と返す。今の朝廷に衛将軍の理解者はいない、多くの者は無教養の武人が詩を間違えたと考えると。「では、衛将軍はなぜ詩を都に伝えさせたのです?」と言う謹言。莘月は「陛下の心を探るつもりなんだわ。周の王は例外的な存在よ。武力で国を治めたけど民に愛された。無忌は武王を称賛しつつ、戦を辞めるよう陛下に勧めているの」と話す。謹言は「普段の衛将軍は奔放です。向こう見ずだと思っていました。だが詩の一件を見る限り、万将軍に劣らず知謀に長けておられますな」と言う。嬉しい莘月は「無忌は賢いわ。戦以外には能がないように振る舞っているところがね」と頬笑む。そんな莘月を見つめる九爺。


無忌が詠じた詩を聞いた陛下は、この詩で無忌が戦はもうしたくないと告げていることに気づいていた。「朕が恐れるのは、無忌が范蠡のように官職を捨てて隠居することだ」と秦湘に話す陛下。秦湘は、それならば簡単な解決策があります、衛将軍の子を宮中に迎えるのです、その子を皇子たちと共に育てて皇族たちと同じ栄誉を与えましょう、子供が陛下の手元にいるとあっては、いくら衛将軍でも隠居できないはずです、と言う。


皇后に呼ばれた莘月は、10日後から皇宮に住むようにという勅命を聞く。「生まれたときから皇子と同じ扱いなのですね」と、同じように呼ばれていた衛無忌の母は喜ぶ。


陳に頼まれて紅姑が莘月に会いに来る。「陛下の勅命は、無忌の詩に対する答えだわ」と言う莘月。皇宮に入った私を勅命に逆らって連れ戻すなんて無忌にも無理だと。そんな2人を九爺が見ていた。


莘月は「医術書を見て早産の薬を探したけど、めぼしい記述はなかったわ。危険は承知の上よ。私と子供の命を危険にさらしてでもやるしかないの」と九爺に話す。九爺は「君と子を危険にはさらせない」と言うが「信じてるわ。あなたなら命を預けられる。断わるというなら、他の医者を探すまでよ」と涙を流す莘月。莘月は何も言わない九爺に背を向けて歩き出す。九爺は「私がやろう」と言うしかない。
部屋を出た莘月は「答えは分かってた。あなたは私の命を他人に預けたりしない」とつぶやく。


医術書を読みふけった九爺は「莘月。本当はやりたくない。だが失敗しても、私がそばにいる」と言う。


まずは薬湯を飲み、その時がきたらある薬草を君に嗅がせると莘月に説明する九爺。香りを吸い込むと薬湯の功力が誘発され早産に至ると。
莘月は薬湯の器に手をかける。九爺はその手を止め「他の手を使おう。君を建安から逃すことだってできる。都を離れろ。必ず守ってやる」と説得しようとする。しかし莘月は「これ以上の迷惑はかけられないわ。何が起きようとも、どれだけ危険でも、私は都に残る。無忌のそばにいて、彼を守りたいの」と言い、九爺の手を自分から離す。そして薬湯を飲み干す莘月。


石舫に皇宮から侍医が共と来る。「3日後に皇宮にお迎えしますが、何かご要求は?」と侍医が莘月に聞く。「ありません」と莘月は答える。
莘月は皇宮に戻る侍医と共を見送るため外へ。そして計画どおり階段から足を滑らせる莘月。先を歩いていた侍医たちが振り返る。急いで莘月に駆け寄り、薬草の香りを嗅がせる九爺。

莘月は産気ずく。皇宮から来た侍医たちは離れで待つ事に。
九爺が手を握る中、出産に苦しむ莘月。そしてようやく莘月は男の子を生む。

莘月の元に子供が連れてこられる。涙を流しながら「いい子ね。母さんを許して。生まれたばかりなのに離れ離れに…」と言う莘月。子供は謹言に渡され、連れて行かれる。

長い廊下を歩いて行った謹言は、その赤ん坊を石に渡す。

謹言は莘月の産んだ子ではない別の赤ん坊を侍医たちに手渡し、侍医たちはその子供を連れて皇宮へ帰って行く。


九爺が莘月から離れようとした時、莘月の血が止らなくなる。すぐに駆け戻り「寝ては駄目だ」と声をかける九爺。九爺は眠らせまいと、初めて会った時の話を始める。青い衣装は友人から私の花嫁にと送られた衣だった、友人は“衣装を用意すれば花嫁が現れる”と言っていた、あの日の君は身なりは祖末でも、はつらつとしていた、瞳には悲しげな影があったが、輝かんばかりの笑顔を浮かべていた、君ほど幸せそうに笑う女子を初めて見たんだ、青い衣を着たら、さぞかし美しいだろうと思った、でも着た姿を一度も見ていない、と話す。

「九爺様。私、このまま死ぬの?」と言う莘月。九爺は莘月の手を強く握ると「まさか。絶対に君を死なせたりしない」と言う。莘月は借りを作ってばかりいる九爺に謝る。「謝るべきは私だ。君は私のために秦湘と親しくなった。彼女を後宮に入れたのも私を守るためだ。それなのに私は君を遠ざけてばかりいた。受け入れていれば苦しめずに済んだのに…」と言う九爺。


「これで朕も不安から解放される」と莘月の子供を見た陛下は秦湘に言う。そして、莘月の命が危ういと聞いた陛下は、最良の侍医を遣わせるよう命じる。
“天よ。彼女を生かしてください。皆に借りがあるくせに莫循や衛無忌と子、そして私を残して死ぬ気?私を差し置いて楽になるなんて許さない”と秦湘は思う。


煎じた薬を飲ませようとするが、莘月は吐いてしまい飲むことができない。莘月は「無忌の消息は?」と石風に聞くが、まだ都には届いていなかった。捜すように言う九爺。しかし莘月は「やめて。無事に戻ったか知りたかっただけよ。彼が悲しむ顔は見たくない」と止める。もしも私が死んでしまうなら、美しい姿を覚えていてほしいと。「私が君を絶対に治してみせる。衛将軍が戻るまでに体を治すんだ。彼の喜ぶ顔が見たいんだろう」と言い、九爺はまた薬を莘月に飲ませる。しかし莘月はその薬を再びもどしてしまう。
苦しむ莘月を支えながら、九爺は何も言わずに石風を見る。石風は九爺の言いたい事が分かり、部屋を出ていく。


建安に戻ってきた衛無忌に駆け寄る石風。石風は莘月が早産になったことを伝え「子供は無事ですが…」と話す。驚く衛無忌。


九爺は寝台に横たわる莘月に、君の心に誰がいようと私は構わない、君の幸せが私の幸せだ、私の悲しむ姿は見たくないないだろう?何よりも悲しいのは君が死ぬ事だ、たとえ二度と会えないとしても、生きていてくれればそれでいい、十分だ、と話し、笛を吹き始める。
九爺の笛の音を聞きながら父の夢を見る莘月。近づこうとする莘月を止め、戻るように言うと父は消えてしまう。

九爺が傍らで莘月を見つめる中「莘月」と呼びながら衛無忌が来る。


ーつづくー


九爺に早産の手伝いをさせるのは、九爺の気持ちだけを考えたら残酷だと思うヾ(・ω・`;)ノ
もしも莘月に万が一のことがあったら、九爺は絶対生きていけないものね。
たとえ死ななくても、一生苦しむはず。
だけど九爺にしか託せないと思う莘月の気持ちも分かる。
青い衣装の話しを聞いている時は、九爺と結ばれてほしかったとも思ってしまったり…。
だけど、莘月がどれだけ衛無忌を愛しているのかも分かったり。

莘月の子供の身代わりとなった子供はどこから?
そして莘月の本当の子供はどうなってしまうの?

秦湘も莘月から子供を取り上げるなんてひどすぎる(;д;)
自分だって母親なのなのに…。

衛無忌もようやく戻って来たらこんなことになっていて…。
九爺も無忌も切ない"(ノ_・、)"




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3 コメント

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博愛な人 (time)
2015-10-12 01:41:56
月兒を取り巻く宮廷系の人々の心理戦が白熱していますが、
全般を通して九爺の配慮と尽力の回だったように思えました。
九爺をどんな人かと聞かれた時の解の一つが出てきたように思えて、
それをタイトルにしました。
月兒は九爺の中で最優先高重要であることは確かですけれど、
基本的にどんな人に対してもその人のことを考えられるところが素晴らしいですよね。
人として見習わないとです。
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花嫁への衣装 (naa)
2016-04-01 12:53:49
命を掛けての早産、子供の取り替え…他に方法はなかったのでしょうか?
無忌を守るためためとはいえ何だかすっきりしません…
早産の手伝いを九爺に頼むシン月もひどい…
確かに九爺にしか頼めないだろうけど九爺が断れないと分かってて頼むんだから…

こうなってしまった以上シン月には助かってもらわないととは思うけど、どれ程九爺が尽くしてもシン月の心にいるのは無忌…と思うと切ないですね(TT)

あの青い衣装は花嫁への贈り物だったなんて…
シン月はあの衣装を来て九爺を待った時もあったよね…
あの時九爺が来てれば運命は変わってた、かも…(;△;)
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私もすっきりしません (ねこ)
2016-04-02 11:54:53
お腹の子を守るためとはいえ
衛無忌がいない今は九爺しか頼らざるを得ないのは分かるけど
シン月が九爺の無償の愛情を利用しているようで
私も何かすっきりしません。

「君の幸せが私の幸せだ」という九爺が辛くて・・・
でも、それは傍からみる者の感情で、九爺自身はいいんでしょうね。
timeさんが仰るように、そのような方なんでしょう。

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