どうしても王様(項羽)のために劉邦を殺し、王様の憂いを除きたかったと項羽に訴える鍾離昧。なのに去れと言うのなら、いっそ自害を命じ死なせてくれるか、戦死させてくれと。そして鍾離昧は手柄を立てることで罪を償わせてほしいと言う。項羽は鍾離昧に傷の手当てをして休み、黙って出陣してはいけないと告げる。
項羽が出陣を禁じたことを知り、これで王様(劉邦)のために時間が稼げると喜ぶ張良と簫何。そこに戚夫人が来たという報告が。張良と簫何は顔を一瞬見合わせる。
簫何は出て行き、しばらくして戚夫人が入って来る。簫何が来たのは重要な話があったからなのではと張良に聞く戚夫人。張良は軍の機密に関して話していただけだと言うが、戚夫人は「張良様は王様の信頼が厚い方。王様は簫丞相とあなたに何か重要な件の検討を命じたのでは?」と探るように言う。それでも張良は王様に関わる話ではなかったと答える。
戚夫人がついに騒ぎを引き起こしたと慌てて盧綰が知らせに来る。それを聞いた張良と簫何が駆けつけると、香を手に持ち、ひざまずいて赤帝に祈りを捧げる戚夫人の姿が。張良は士気を乱すと言うが、自分の子の父親を、自分の夫の無事を祈るのは許されないのかと戚夫人は言う。イラつく盧綰。そこに「王様の脈が弱まっています。早く決めないと命が危ないわ」と薄姫が知らせに来る。それを聞いた戚夫人が、櫟陽にお連れしましょうと言う。その言葉に、軍の士気のことは考えないのかと盧綰が怒る。しかし戚夫人は、万が一、王様に何かあってもあなた(盧綰)は将軍、あなた(張良)は軍師、でも私にはあの人しかいないと言う。薄姫はもめそうになる皆を「今は決断をしなければ」と言って止める。
夜。簫何や張良たちは矢を抜くか櫟陽へ戻るかの決断を戚夫人に聞くことにする。しかし簫何が聞きに行っても、今はとてもつらくて話が耳に入らない、気が動転していて医師でもない私が分かるわけがない、もし王様に万が一のことがあれば私は後を追うだけとしか言わない戚夫人。簫何はため息をついてその場を後に。
実は簫何が来ると予想していた満が、余計なことを言って王様が死ねば責任を取らされると戚夫人に話していた。
戻ってきた簫何が肩を落として座るのを見て、薄姫は「誰も決めないというのなら私が決めます。考える猶予はありません」と言う。そして医師から矢を抜けば7割は助かると聞いた薄姫は抜く決断を。
矢が抜かれてから4日が経つ。劉邦に変化が見られず、もし如意が太子になれば王様の総てが戚夫人のものになると盧綰は不安に思っていた。
戚夫人と出くわした盧綰は、問題ばかり起こす戚夫人に目障りだと言い放つ。そして本当に王様を案じているのかと剣を抜く。戚夫人の前に立ち「お酒でも召されているのですか」とかばう満。盧綰は王様が二度と目覚めなければ、まずお前を殺してやると言うと行ってしまう。
満に言われ、夜、簫何と張良に会いに行く戚夫人。
太子のことが気になっていた戚夫人は、王様が何と言っていたのか簫何に聞くが、簫何は何も言わないまま意識を失ったと話す。しかし如意を指名したのではないかと戚夫人は言う。それは推測だと簫何が言うと「簫丞相は盈様を推すのですか?」と言う戚夫人。簫何は長子が継ぐのが習わしだと返す。その言葉に盈が次の漢王だと戚夫人は悟り、項羽が奥方様を盾にすれば優しい盈様は耐えられない、そうなれば漢軍が動揺し国を守れないでしょう、お2人は大義を知る腹心のはずだと言う。
劉邦の容体が良くならず、戚夫人は皆の前で太子について話すべきだと簫何に言う。太子の話を出され、怒りだす樊噲と盧綰。そこに目が覚めたと薄姫が知らせに来る。
項羽が自分の傷のことを知らないと聞いた劉邦は、漢軍の士気を気にする。士気も高く、糧秣も豊富で兵も十分だと知り「良かった」と安堵する劉邦。
劉邦は戚夫人に簫何と張良を見送りに行かせる。2人きりになり、劉邦は薄姫の手を取って「感謝しているぞ」と言う。
ずっと劉邦の世話をしてきた薄姫に「今日からは一緒に王様を介抱しましょう」と言う戚夫人。戚夫人は、自分は奥方様に嫌われている、薄夫人は王様に誠心誠意尽くされた、私の味方とはいかなくても奥方様の方には立たないでくださいと言う。困った薄姫は、私は自分のことで精一杯、そんな暇はないと返す。
如意は長子ではなく、いつか陥れられるのではないかと戚夫人は言う。薄姫は「1つだけ言っておきます。お粥を焦がしたらかきまぜるほど焦げ臭くなる。いっそのこと火を消した方がまし」と話す。
劉邦が死にかけていたと項羽が知る。好機を逃し、今は城壁は氷がはる程になり、攻めるのは難しいと話す虞子期。項羽は彭城には戻らず、広武山に残ることにする。
今日は寒く、劉邦の家族も凍えているのではと心配する虞姫。項羽は項伯に見てくるように頼む。
様子を見に来た項伯が帰った後、普段とは違う呂雉を心配する審食其。呂雉は命拾いをした王様が後継ぎのことを考えているはずだと胸の内を明かす。それでも王様は盈を選ぶと言う呂雉。
劉邦は歩けるまでに回復する。薬を持ってきた薄姫に、矢を抜いて俺が死んでいたらどうしていたか聞く劉邦。薄姫は、分かりません、必死だったので、と答える。劉邦は薄姫を見ながら生涯感謝すると言う。
劉邦は呂雉が戻った時、薄姫たちと上手くいかないかもしれないと気にする。しかし薄姫は女とはどうあるべきかを私は知っている、決していざこざは起こさないようにすると言う。それでも呂雉が戚姫と上手くいかないと目を伏せる劉邦。薄姫は「戚夫人は若く、経験も少ないので…」と言う。
樊噲は酒を飲みながら、劉邦が戚夫人に丸め込まれないかと心配する。呂雉の妹でもある呂嬃は、正室の姉さんが戻ればあの女も一巻の終わりだと言う。しかし項羽が呂雉を手放すとは考えられず、呂雉がいなければ盈には後ろ盾もないと言う樊噲。長引けば面倒だと。そんな2人の話を戚夫人はこっそり聞いていた。
満は戚夫人に如意を太子にと王様に話すべきだと言う。「まだ回復していない王様に言うのはどうかしら」と戚夫人が言うと「呂雉が戻ってきたらあなたたちは目の敵にされるわ。この機を逃して王様が回復してしまったら、もう駄目なのよ」と満は言い聞かせる。
戚夫人はもし王様が死んでたら、私は如意と一緒に王様の後を追うと言う。劉邦は馬鹿なことは言わず、如意を立派に育ててくれと話す。しかし、後を追わなくても生き残ることは難しいと言う戚夫人。「どういう意味だ?」と劉邦に聞かれ、戚夫人はひざまずくと「恐ろしくて、とても口に出せません」と涙を流す。さらに「何かあったのか?」と劉邦が聞くと、戚夫人は王様の意識がない時、盧綰様に殺されかけたと言う。
韓信は馬に乗って曹参と灌嬰と一緒に陣営の外へ行く。
火をおこした韓信に「兵を出すべきでは?」と言う灌嬰。王様からの文に胡陵へ兵を出すよう指示があったと。
ーつづくー
虞姫と話す項羽が穏やかで良かったです(*´ー`*)
項羽には安らぎが必要だと思うから…。
戚夫人が本当にイライラするぅ。
満のせいもあるけど、自分のことばかり。
それに比べて決断力もあって周りも見ることができる薄姫は偉い!!
韓信はまた劉邦の文を無視なの?( ̄▼ ̄|||)
韓信はいつも自分の考えを伝えようとしない。
きっと言わないことも韓信の中では理由があると思うし、言わなくても信じてほしいという思いもあるんだと思うけど、言わなくては伝わらないこともあるのに…。
これ以上、劉邦を怒らせないでほしいよぉ(;_;)
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人生経験の差もあるのだろうけど、一番の違いは子がいるかいないかかな?
戚夫人にしてみれば我が子の将来がかかってるから必死なんだろうけど、周りから見たら「空気読め」だし、後継者争いで騒いでるとしか。
皆が劉邦の安否を気に掛けてるのにね、ありゃ不評を買ってもしゃあないね。
戚夫人と薄夫人、この二人の今後の運命を暗示していたシナリオでしたね。
それにしても盧綰はどうなるんだろうね?史実では楚漢戦争集結後に諸侯王に封じられてるから項羽陣営に寝返ったままでいるとは思えないから何かの策なんでしょうかね?
項羽が、攻撃にでないのは、 鍾離昧は、ずっと范増側にいた時、呂ちつの捕虜を始末を試みたとき、ずっと項羽の反感をかっていたからなのでしょうか。鍾離昧の意見が、ずッーととおらないのが、気の毒です。韓信が項羽軍をはなれるときのやりとりをおもいだします。鍾離昧は離れないでほしいのですが。
薄姫はよくわきまえてますね。知恵も度胸もあるのでその気になれば、戚夫人も簡単に押さえられそうですね。
ろわん、の気持ちに同感です。