城門の前で寝ていた龐勇は、王生の屋敷に運ばれる。酔いつぶれて寝床で横になっている龐勇を見て「何があったの?」と言う佩蓉。一緒に来た高は「以前は酒に飲まれる人じゃなかった。よほどつらかったんだな」と言う。そして、勇兄貴を頼む、と言うと、高は警備に戻る。
2人きりになり、龐勇の顔を見ながら「来てくれたのね」と言う佩蓉。
佩蓉が龐勇を拭いている時、"龐勇様"と書かれた文が床へ。陰から様子を伺っていた栩栩は、妖術で文を自分に引き寄せる。
落ちた文を読んだ栩栩は、小柔に龐勇のことを聞く。陳家の養子でお嬢様の幼なじみだと答える小柔。詳しく聞きたいと言う栩栩に困ってしまう小柔だったが、栩栩から「失言して誤解される前に知りたいの」と言われ、大旦那様が拾った孤児で両親は野盗に殺されたと詳しく話してしまう。
小柔の話を聞き、栩栩は小易を呼びつける。「龐勇を見張って」と言う栩栩。しかし自分が利用するため、絶対に殺さないようにと。
酔いつぶれたままの龐勇は佩蓉の名を呼ぶ。そして側にいた佩蓉の手をつかむ龐勇。偶然帰って来た王生は、それを見てしまう。王生のいることに気づき、慌てて龐勇から佩蓉は離れる。「佩蓉行くな」と言いながら、龐勇は目を覚ます。
体を起こす龐勇に「戻るなら連絡くれよ」と言う王生。「通りかかっただけだ。留まる気はない」と龐勇は言い、邪魔者は消えると屋敷から出て行く。
龐勇を行かせないため、元龐兵だった2人が馬を隠していた。馬を隠しても無駄だと龐勇は出て行くことを辞めようとしない。謝る2人に酒10斤に牛肉20斤、そして馬を返すように要求する龐勇。2人は許してくれたことを喜び、今日は皆を集めて飲みましょう、と龐勇を誘う。
何人か集まった元龐兵と飲んでいた龐勇は、仲間だった小馬が下手人を追跡中に亡くなったことを知る。そして最近、心臓をえぐられる殺人事件が相次いで起きていることも。「こうなったのも今の都尉が無能だからだ」と言う兵たち。勇兄貴が都尉だったらとっくに事件は解決していたと。それを聞いた龐勇は「軍人は命令に従うもの。団結してこそ敵に勝てる」と叱り飛ばす。そんな龐勇と兵達の会話を店の入り口で王生は聞いていた。
一緒に年を越そうと誘われるが、家族と過ごせと言い、龐勇はみんなと別れる。
酒を買いに行った龐勇だったが、金がなかった。短剣で代金を払おうとするが聞き入れてくれない店主。見ていた王生が酒代を払い、龐勇に「渡すものがある。王軍の軍営に来てくれ」と言う。
軍営に来た龐勇に、預かっていた大刀を返すと言う王生。戻り次第返すと言っていた王生は「これでやっと約束を果たせる」と言う。そんな王生に「あの時、何と言ったか覚えてるか?」と聞く龐勇。もちろんさ、と返した王生は"この刀で太原の民と佩蓉を守ってみせる"と言ったことをしっかりと覚えていた。「守れたか?」と龐勇に問われ「努力してる」と王生は答える。しかし、この刀は荷が重いと。「これなら数十両の価値はある。数日、飲めるな」と言い、大刀を手に取ると龐勇は去って行く。
大刀を持った龐勇は兵に怪しい者だと思われ呼び止められる。酒を飲みながら「うるせいな」と言う龐勇。その態度に怒り、兵は龐勇を殴る。助けに入った王生は、知り合いだと兵に告げる。
なぜ、やり返さない、と龐勇に聞く王生。「勝てないからさ。以前の俺じゃない」と言う龐勇。"弱い"龐勇を陰から見ていた小易はニヤリと笑う。
夏冰は太原の街にたどり着く。いろいろな物を盗み、妖怪を捕まえるための妖怪捕獲器を作る夏冰。しかし、その妖怪捕獲器にかかったのは妖怪ではなく龐勇だった。
妖怪だと思い、夏冰は龐勇に襲いかかる。その攻撃をかわしていた龐勇は、男だと思っていた夏冰の胸をたまたま触ってしまい、女だと気づく。人間だと証明しろと言う夏冰。龐勇が自分の体を見せると「変態だ」と叫びながら夏冰は逃げて行く。
妖怪捕獲器の手引書を見直す夏冰。そんな夏冰に男が近付き、小銭を落とすと「お金を落としたよ」と言う。夏冰が拾っている間に、狐尾灯を盗んで行ってしまう男。何も気づかなかった夏冰は、なくなった狐尾灯を龐勇が盗んだと思い込んでしまう。
狐尾灯を盗んだ男が、同じ手で龐勇も引っ掛けようとする。しかし一文も持っていない龐勇は見抜き、逆に一文銭と狐尾灯を奪い取ってしまう。
狐尾灯を持っている龐勇を見て、盗んだと確信した夏冰。取り返そうとした夏冰は、妖怪じゃなければ盗人だと狐尾灯を指差す。龐勇は狐尾灯を夏冰に投げ、盗人から巻き上げたと言う。勘違いだったと分かり、夏冰が謝ると、謝って済むことじゃない、名を汚した償いとして10文出せと言う龐勇。夏冰は、馬鹿、と言いながら行ってしまう。
正月の準備で忙しい佩蓉。小柔といた佩蓉に、話しがあるから来てほしいと栩栩が言ってくる。「ここで話せば?」と佩蓉が言うと、いいわ、と返し、栩栩は昨日拾ったという佩蓉が龐勇に宛てた文を取り出す。龐さんが戻った訳が分かった、姉さんに返しておくわね、と言う栩栩。
佩蓉になぜ文を返したのか分からない小易。栩栩は「次は男同士が対立するよう仕向ける」と話す。
王生は大晦日でも警備へ行くことに。龐勇が金に困っていることを知った王生は、ここに残るよう説得すると佩蓉に言う。捜査も手伝ってもらいたいと。佩蓉は「実は私が呼び戻したの」と打ち明ける。急に戻ったことが妙だと思っていた王生は、相談してほしかったと話す。「勇兄さんがいれば心強いと思って」と言う佩蓉に「兄貴がいなければ謙虚できないと?」と返す王生。君は私の力を疑うのかと。「あなたも私を疑った」と佩蓉は言い、2人は気まずい雰囲気になる。
"君悦客桟"に龐勇は泊まることに。同じ宿に夏冰も来る。
今夜の配置は通常通りだと王兵たちに説明する王生。高の隊へは城内の巡視をするように言う。大みそかのため、交代で休みをとらせ、家族と過ごさせてはどうかと提案する高。王生もその提案を受け入れる。
夜勤だと思っていた王生が屋敷に戻ってくる。栩栩が夜食を自分に届けてくれるつもりだったと分かり「気が利くな」と嬉しい気持ちになる王生。佩蓉は出掛けていて屋敷にはいなかった。
偶然、一緒に食べることになった龐勇と夏冰。そこに佩蓉が来る。
佩蓉は家に妖怪が来たと龐勇に話す。3か月前、王生が野盗から小唯という娘を救い、小唯が都に来てから急に心臓をえぐられ殺される事件が起こるようになった、そして巷では妖魔の仕業だという噂が流れたと。そんな時、龐勇からの文が来て、戻ってほしいと返事をしたと言う。
今の状況を聞く龐勇に「小唯は私の周りを味方につけ、生さんともどんどん親密に…」と答える佩蓉。そして信じてくれた琳琳も殺されたと話す。
「信じてくれる?」と言う佩蓉に「当たり前だ。疑ったことが?」と返す龐勇。
「どうする?」と龐勇が聞くと「正体を暴いて」と佩蓉は言う。そして「お願い」と言うと帰って行く。
佩蓉が屋敷に戻ると料理が並べられていた。「どこへ行ってた?皆、待ってたんだぞ」と怒ったように言う王生。栩栩は生さんのために慧妍斎へ香草の匂い袋を取りに行ってたと佩蓉をかばう。
食事が終わり、匂い袋を探す佩蓉。「これでしょ?」と言い、栩栩は匂い袋を佩蓉に差し出す。受け取った佩蓉は「さっきは助かった」と礼を言う。行こうとする佩蓉に「あの人に会ったのね」と言う栩栩。秘密にすると。「誤解しないで」と佩蓉が返すと「いいの。姉さんが幸せなら」と栩栩は言う。
匂い袋を喜ぶ王生。何も用意していなかったと詫びる王生に「何もいらないわ。信じてほしいだけ」と佩蓉は言う。王生は「何があっても君を信じる」と言い、佩蓉と額を合わせる。
6人分の心臓を栩栩に持って来る小易。そんなに殺せと頼んだ?と不機嫌そうに言う栩栩。殺しすぎると生さんが忙しくて顔も見られないと。
人間の愛について話す栩栩に「人間の愛が分かるのか?」と小易は言う。「分かるわ。少なくとも嫉妬は。たとえば生さんの龐勇に対する不信感や私が佩蓉に抱く憎しみ。すべて同じ」と言う栩栩。小易は「俺だってお前が王生に優しくするとつらいんだ」と言う。
小易は龐勇が臆病者の乱酒だと思っていた。しかし、栩栩はなぜそんな人を頼るのか疑問に思う。「目を離さないで。先走ってはだめよ」と栩栩は小易に言い聞かせる。
ーつづくー
夏冰も再び登場です(*⌒ー⌒*)
元気で良かったー。
でも、夏冰ってば龐勇が盗人だって大騒ぎしていたけど、自分のほうが盗人…もごもご。
それは置いといて、盗人じゃないって言っただけで龐勇を信じちゃうのもダメのような…。龐勇は盗人じゃなかったけど、本当の盗人もやってないって言うよね(;´д`)ノ
龐勇の態度で嘘をついていないと感じたのかもしれないけど。
それから佩蓉。
他に頼る人がいなかったのも分かるけど、自分のせいであんな姿になってしまった龐勇に助けを求めるのはちょっと…(o´д`o)=3
それだけはしちゃいけないような気がするし、してほしくなかった。妖怪の姿を暴くって命がけのことだものね。龐勇が可哀想。
と、いうか、佩蓉を信じ「疑ったことが?」と言った龐勇と一緒になったほうが良かったかも?と思ってしまったの。
それで人間は悪い人ばかりじゃない、そういうことはやってはいけないと栩栩に教えてくれるのが王生じゃダメだったの!?って。(ただの妄想です、ごめんなさい)
小易のペロッ…………ヽ(@ω@;)ノ
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酔いつぶれて、佩蓉が介護してあげてる時に手を握りましたね~
意識がなかった感じですが…やっぱりまだ気持ちの整理が出来ていないのかな…
だったら、やっぱり可哀想です( ; ; )
佩蓉はきっと、兄として 本当の兄として慕ったのかな~
助けて欲しかった!王生が信じてくれなかったから…他に頼れる人が龐勇だけだったのかな…
夏冰が出てきました~元気そうで良かった(o^^o)
盗人…していましたよね(≧∇≦)罠を作る物だったけど…立派な盗み(≧∇≦)
夏冰と龐勇!お似合い~と思いませんか?(o^^o)
二人が手を組んだら~妖怪退治出来るかも~
小易のペロッ(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)
うささん、こちらもございます。
この回はPang勇と冰冰が再登場しましたね。
それもチームを組む流れで。
佩蓉がかなり辛い状況なので、
コミカルキャラの冰冰で新しい展開が
始まるといいですよね。
それにしても、佩蓉がPang勇を頼ったことには
皆さんが仰るように複雑な感じですが、
いまの状況が状況なので
救ってあげてほしいと思ってしまいました。
そして、冰冰が人間であることを証明せよ
といってPang勇の行動にあの反応で
とても笑ってしまいました。
重い空気と栩栩のイタイ行動が変わりますように。
パン勇といいコンビのような気がしますね~(≧∇≦)
お父さんと同じく佩蓉を信じると言ってくれたパン勇。私もうれしかったです(*^^*)
確かにパン勇に頼るのは複雑な気もしますが、不安いっぱいの佩蓉にとって、王生が全く信じてくれないから仕方ないと思うんです(;;)
お酒浸りのパン勇、部下だった兵たちに対して諭す辺りは以前のままのよう、佩蓉への気持ちはどうかな・・・気持ちの整理ついてるかな?
メンバーも揃ったし続きが気になりますね(*^^*)