自分たちの舟に天羽を招いた苗玉鳳。苗青は苗玉鳳が幼い頃から刺繍を学んできたことを話す。苗玉鳳は「中原の者からも習ったわ。中原での商売は気を抜くと利用される」と失礼なことを言うが、天羽は動じず「君のような正直者は大歓迎だ」と笑う。よければ我が"天記"の絹糸を神繍荘に提供すると天羽は言い、苗玉鳳は「約束よ」と返して3人で酒を飲む。
第二夫人との婚儀にも来てくれと天羽が話すと「用事を終えたら伺うわ」と苗玉鳳が言う。用事とは刺繍の競技会のことだった。苗玉鳳はそのために蘇州へ行く、競技会に参加するのは夫、競技会の時に紹介すると言う。天羽も第二夫人と君の夫君と切磋琢磨させようと言い、競技会の結果はともかく、私たちは友人だと言って乾杯する。
蘇州に着いた徐恨たちは悦来客桟へ泊ることに。宿に着いたばかりだが、徐恨はすぐに嘉沅と子供に会うため出て行く。ため息をつく苗玉鳳に「気に病んでも仕方ないし、妹のことを考えたら?佩芸の子供への土産を持ってきたから見てくれる?」と苗青は言う。
徐恨は江家に向かう。その顔を見て驚く学敏。嘉沅は留守にしていた。
徐恨はたくさんの嘉沅や子供への土産を持ってきていたが、学敏は「妻子を捨てたくせに、今頃、戻ってきて物で償えるとでも思ってるの?」と言う。徐恨は、当時、嘉沅を妹だと思い受け入れられなかった、でも俺の実父が明らかになり嘉沅と俺は兄妹じゃないと分かった、だから蘇州へ駆けつけたと話す。しかし徐恨を許すことができない学敏は、嘉沅にはあなたが死んだと伝えた、嘉沅は念粗を抱えて苦労し、今さら以前のように戻れると思ってるのかと言い返す。
徐恨が、全部、誤解だと言うと、徐雷殿はその誤解とやらで兄を薄情者だと思い込んだ、教えて、徐雷殿はずっと兄を陥れようとしてたの?と学敏は言う。兄は実直な人なのに目の敵にされ、徐雷殿に殺されたも同然だと。ひざまずき「俺たちのせいです。伯父に代わり心から謝罪します」と言う徐恨。やはり兄が徐雷に追い詰められたと確信した学敏は、泣きながら「江家をどれだけ苦しめるの?兄夫婦を死に追いやり嘉沅を捨てたくせに、よく戻ってこれたわね」と怒鳴るように言う。それでもやり直す機会をくださいと徐恨は頼む。そんな徐恨に学敏は「手遅れよ。あなたに捨てられ、嘉沅は失意のどん底にいたわ。ある日、酒に酔った嘉沅は念粗を抱え身投げをしたの」と嘘をつく。信じられない徐恨に、嘉沅はひどく傷つき、生きる希望を失ったと言い放つ学敏。
徐恨は追い出されるように江家を後にする。"徐恨たちが江家にしたことは一生許さないわ。やっと幸せをつかんだ嘉沅の邪魔はさせない"と学敏は思う。
妻子と暮らすという希望を失った徐恨。つらそうな徐恨のために、苗玉鳳は紙銭をまく。その紙銭が偶然通りかかった、白玉琴と景珍の馬車に入ってくる。「縁起でもない」と言って外を見た白玉琴は、苗玉鳳を見て佩芸だと思い込み真っ青に。化け物だと白玉琴は怯えるが、景珍は見間違いとしか思わない。
翌日。白玉琴たちが道士を呼び佩芸のお祓いをしていると、妹を訪ねて苗玉鳳と苗青が来る。苗玉鳳を見た白玉琴は、佩芸の亡霊が現れたと思い気を失ってしまう。そしてお祓いを見た苗玉鳳は、佩芸が亡くなったことを知る。
意識が戻った白玉琴は、景珍と一緒に苗玉鳳と会う。動揺する白玉琴をかばうように「佩芸とうり二つで驚いてしまったの」と言う景珍。母は彼女を娘のように可愛がっていた、だからあなたを見て驚きのあまり気を失ったと。苗玉鳳が佩芸のお墓がどこにあるのか聞いているところに、佩芸の家族が来ていると知った景風が駆けつける。佩芸とそっくりな苗玉鳳を見て驚く景風。
苗青は、佩芸の本名が"玉龍"だということを話し、病で亡くなったのは残念だと言う。本当の最期を母と妹が告げていないと思いながらも、景風は真実を話せない。
妹が亡くなっていることが分かり「徐恨の気持ちも理解できる」と言う苗玉鳳。驚いた景珍は、徐恨を知っているのか聞く。彼が妹は杭家にいると教えてくれたと苗玉鳳は返し、苗青が「本当は徐恨も挨拶に伺うはずだったの。でも嘉沅が身投げしてしまったと知り、打ちひしがれてしまった」と続ける。景風たちは徐恨が生きていることに驚き、苗玉鳳も嘉沅や子供が生きていることを景珍から聞いて喜ぶ。急いで苗玉鳳は徐恨に知らせに行こうとするが、苗青が「もう1人、会いたい友が」と言い出す。それは敬亭のことだった。
私の幼なじみ徐瑾の友だった人よ、敬亭に会わせて、と言う苗青。彼は神繍荘にやってきて、素性を隠したまま彼女と深い仲になったと。しかし苗玉鳳は、主人が神繍荘にいたことは知ってる、だけどすべては遠い過去の話、過去のことを蒸し返すのはやめてちょうだい、主人は病に伏してるからここには出てこられないわ、と言って会わせない。徐恨は徐瑾の息子だと代わりに伝えるよう苗青は言う。彼女が死んだのも嘉沅の悲劇もすべて杭敬亭が招いたこと、子孫のためにも深く反省して罪を償ってほしいと。
苗玉鳳と苗青が帰り、父と神繍荘、そして徐恨にどんな関係があるのか白玉琴に聞く景風。そして景風は徐恨が父の隠し子だったと知る。景風は父が徐恨の無事を知れば回復すると思い、敬亭に知らせに行こうとするが、景珍は「父さんは彼らを杭家に入れるわよ。家業を継ぐ者が増えていいの?」と止める。白玉琴も彼らに譲ってしまうかもと。景風は分家しても嫡子は私、父上は私に家業を継がせるはずだと言い返すが、景珍はあきれた顔で「自分を買いかぶりすぎてない?兄さんが孝行しても無駄よ。父さんにとっては徐恨たちが大事なの。徐恨には子がいるけど、兄さんは?刺繍もまともにできないのよ。家業を継がせるならどっちだと?」と言う。
徐恨は嘉沅の両親の墓へ行き、実父だと思い込んでいたがすべて誤解だった、伯父も誤解し、あなたを死に追いやってしまった、でも悪いのは杭敬亭です、あの世で伯父に会っても責めないでください、と墓前で話す。そしてひざまずき頭を下げると、嘉沅がつらい時に1人にしてしまった、失望させてしまったと詫び、競技会が終わったら彼女に謝罪に行く、あの世で一緒に暮らしたいと話す徐恨。
両親の墓に嘉沅が来る。火のついた蝋燭や、線香を見て誰か来たと思う嘉沅。
嘉沅は両親に方兄さんに嫁ぐと報告する。そして"天下一"の称号を得て、必ず江家を再興させると誓い、さらに徐恨のことはもうきっぱり忘れる、だから彼には念粗が健やかに成長できるよう見守ってほしいと伝えてほしいと言う。その時、どこからか子供の赤い靴が転がる。不思議にいながらも、その靴を嘉沅が手に取ると徐恨が。互いに生きていたことが分かる嘉沅と徐恨。徐恨は駆け寄り嘉沅を抱き締める。
「何があろうと僕たちはもう離れないと言う徐恨。しかし嘉沅は徐恨を自分から離し「同じ過ちは犯せない」と言う。そんな嘉沅に僕たちは兄妹ではなかったと徐恨は告げる。
敬亭が徐恨の父だと知った嘉沅だったが、子供に会いたいという徐恨に「どの面を下げて、あの子に会うつもりなの?」と言う。命懸けで念粗を産んでいる時、どこに?と。そして真相が分からなければ?私が妹なら会いに来なかったんでしょ?という嘉沅。徐恨は必ずいい父親になるから許してくれと言うが、嘉沅は涙を流しながら、もう無理よ、結婚するのと言う。
徐恨は生きている、婚儀を早めるようにと天羽に話す学敏。しかし嘉沅が徐恨を愛していると知っている天羽は、まず、嘉沅にそのことを知らせようと言う。嘉沅を騙して娶るなど言語道断、彼女が徐恨を選んでも、私はその意思を尊重したいと。そこに帰ってきた嘉沅は、天羽の言葉を聞き「徐恨に会ったわ。もう彼とは縁を切ったわ。叔母様の言うとおり、婚儀を早めましょう」と言う。天羽が今ならまだ君にも選ぶ権利があると言うが、嘉沅の意志は変わらない。
嘉沅は父さんと会った、生きていたと泣きながら念粗に話す。でも、あなたを彼に会わせなかったと。突然、泣き出す念粗。
徐恨と会った時のことを思い返す嘉沅。嘉沅は念粗のために天羽に嫁ぐと徐恨に話す。徐恨は君たちに必要なのは俺だと説得しようとしたが、嘉沅は失った愛は戻らないと言い、徐恨の前から去っていた。
念粗に泣きながら謝る嘉沅を天羽は目にする。
徐恨を捜しに行った苗玉鳳と苗青が宿に戻ってくる。部屋に入ると徐恨は刺繍をしていた。苗玉鳳が嘉沅が生きていたことを伝えると、沈んだ声で「もう会った」と返す徐恨。しかし、それ以上徐恨は何も語らず、嘉沅の姿絵の刺繍だけをし続ける。
徐恨の姿を見ているのがつらい苗玉鳳は、天羽に会いに行き、嘉沅に会わせてほしいと頼む。
ーつづくー
えぇぇぇ(;△;)
徐恨が生きていたと分かっても駄目なの?
でもね、私は嘉沅の両親のお墓で再会できたのは、両親が徐恨を許しているからだと思ったの。
それに徐恨が生きていたと念粗に離した時に、念粗が泣き出したことにも意味があると思ったの(;_;)
このまま天羽と一緒になっても、誰も幸せにならないような気がする。
天羽だってそれを分かっているよね。
とにかく天羽はさすが!!
嘉沅のことを大事にしてて、嘉沅を尊重してくれて優しい。
それに比べて景風は…。
どうしても母と妹に言い含められちゃうのね(o´д`o)=3
続きが気になるけど、今日は傾城の雪はお休み。
嘉沅に会いに来た苗玉鳳のことも気になる!!
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念粗が泣いたのも両親のお墓で再会出来たのも、二人が一緒になって欲しいと願っているように思いましたね!
天羽も気がついてると思うよね~このまま結婚しても切ないだけって…
天羽はやっぱり素敵!相手を想う気持ちがありますよね!
そう、まだ景風は白玉琴や景珍に言い含められてる…
情けない!!もう~杭家の人達って変!
学敏や寧王のラブが出て来なかったね~