「命の一部」
振り返りもせず去ったあの時と今も同じだと言う奈奈。極道のままの方がましだった、選んだ道だもの、と。秦是吾はバラの花束を捨て奈奈を抱き締める。抵抗する奈奈を強く抱き締め、7歳の時から俺にはお前しかいない、お前にも俺しかいない、俺を捨てるはずがない、5年半で忘れるはずもない、俺はムショで毎日お前を想ってた、と言う是吾。是吾は、俺を見ながら愛してないと言えたら行かせてやると言う。
是吾を見た奈奈は「手紙のことが知りたい?」と言うと、是吾から届いた手紙の入っている紙袋を手に持つ。「一通も読んでない。封も開けてない。届いたままよ、全部返すわ」と袋を差し出す奈奈。理由の分からない是吾に、奈奈は「初めに言ったわよ。行くなら私たちは終わりだと」と言う。奈奈は是吾の手紙を一文字も読むまいと、つらい気持ちで努力していた。「何もなかったような顔で今さら現れて"よりを戻せるか"なんて笑っちゃわない?もう手遅れなのよ」と言う奈奈。そして私たちはもう終わったと、もう一度紙袋を是吾の前へ。是吾は「その手紙はお前に書いた。いらないなら捨ててくれ」と言うと出て行く。
是吾と廊下ですれ違う千恵。千恵は話しかけるが、是吾は何も言わずに行ってしまう。
家に帰ってきた千恵は「是吾はまだ?」と阿栗たちに聞く。「ああ。スーツでキメてたから、もしや奈奈さんと?」と答える阿栗。きっと今頃ラブラブだと阿栗は言うが、生きる気力をなくしてた、違うと千恵は言う。そこに麦松奇が来る。何の話しをしていたのか聞く松奇に、たぶんフラれてどん底だと阿栗は話す。落ち着いて帰りを待つように言う松奇。
夜。奈奈は自分の部屋で「もう愛してないもの。読むくらい平気よ」と自分に言い聞かせ、是吾の手紙を読み始める。2人の思い出や、是吾の想い、謝罪や愛が詰まった手紙を読み、涙が止らなくなる奈奈。「私たちは、もう、やり直せないのよ。忘れて」と言いながら奈奈は手紙を閉じる。
同じ頃、是吾は酒を飲みながら歩いていた。ショーウインドーに飾られたドレスを目にし、足が止まった是吾は、昔のことを思い返す。ショーウインドーにあったドレスを着るよう、奈奈に言った是吾。嫌がって帰ろうとする奈奈を引き止め、是吾はキスをした。
「別れたくねえ。奈奈。別れたくねえんだ」と泣きながら是吾は座り込む。
夜通し酒を飲んでいた是吾は、それでも足りず家にある酒を捜していた。阿栗は、あれだけ尽くしたらもう十分、音楽はカネを食う、糸目をつけず何でも払ったあげく、こんな仕打ちなんてと是吾を止めようとする。そこに来た松奇は、酒でうさ晴らしをする是吾に、3日間だけは酒をどれだけ飲んでもいいが、その後はどんなにつらくても、きっぱりと酒を断つよう告げる。
是吾が心配で是吾について来た千恵。バーで酒に酔った是吾は、千恵を見ながら「奈奈。こんなに大切なのに」と言い泣き出す。
大学。待っていた千恵に「授業のことは授業中に質問を。それ以外なら勤務時間中にアポを取りなさい」と冷たく言うと歩き出す奈奈。千恵は奈奈に向かって「ヤクザなのは知ってたのに、今さら突き放すの?悪いのはそっちよ」と言う。振り返った奈奈は「それで全部?」と聞く。「もう愛してないのよ、違う?」と言う千恵。そんな千恵に「弦楽合奏のクラスは点数不足が3項目あれば落第。ひと学期、楽団に入れない。それでも授業と無関係の質問を?」と言うと、奈奈は再び背を向けて歩き出す。千恵は「私、証明しますから。彼の愛の深さを」と叫ぶ。
是吾が好きな千恵は、自分がどうかしていると思う。
松奇は家中のアルコールを修造に捨てるよう命じる。ワシの前で飲むことは誰にも許さん、と。しかし、すでに側で千恵がワインを飲んでいた。千恵に注意することが出来ない松奇は困ってしまう。「イラつくのよ、悪い?」と言う千恵。松奇は「荒れる是吾につられるな。いい加減にしろと言っておく」と穏やかに言う。「言っておく?自分に言えば?2人を引き離した元凶でしょ」と千恵は言い返す。
夜中。是吾は家で見つけた酒を庭で飲んでいた。千恵はそんな是吾にホースの水をかけ「目を覚ましなさい」と言う。自分の女を取り戻せば?酒に逃げて何になるの、ヘタレ極道と。千恵の元へ行きホースをつかんだ是吾は「やめろ」と止める。千恵は是吾の襟元を引っ張るとキスをし「彼女を取り戻したいんでしょ。彼女がいないと生きていけないんでしょ。いいわ、取り戻すのに協力してあげる」と言う。
夜が明ける。奈奈を取り戻すことに協力すると言った千恵の言葉を是吾は覚えていた。期待し機嫌がよくなった是吾に、自分で自分を追い詰めてどうするのよ、と思う千恵。
千恵は是吾と奈奈のことで頭がいっぱいになり、授業に身が入らない。そんな千恵に気づき、奈奈は悩みごとがあるなら外で悩むように言う。追い出されるように出て行く千恵。
千恵は授業の終わった奈奈に声をかける。「謝罪は必要ないわよ」と奈奈が言うと「謝罪はしまん」と返す千恵。そして千恵は、是吾とどうしたらよりを戻せるか聞く。千恵の態度に、千恵が是吾を好きだと悟る奈奈。そこに副学長が。奈奈はワザと副学長の腕に手をかけると「食事に誘ってくれたわよね」と言い行ってしまう。
奈奈と副学長のことは嬉しいが、迎えにきた是吾になかなか言うことが出来ない千恵。
家に帰ってきた千恵は、阿栗や修造たちのいる前で「彼氏がいたの」と是吾に言う。そして副学長が文武両道で家は財閥、分が悪いと日本語で話し、修造に「通訳してあげて」と言うと行ってしまう。
修造は副学長のことを話す前に、酒の入った小瓶を差し出す。しかし現れた松奇がそれを飲むのを許さない。
松奇は奈奈に会っていた。「やり直したらいい。昔のようなことは、もう二度とない」と言う松奇に、組長のことは信じるが、彼を信じるのはもうムリ、私の一部だった是吾を切り捨てるのは身を切られるようだったがやりとげた、私たちの来た道を組長はよくご存じ、だからもう何も言わないで、と返してきた奈奈。
「副会長がいなくても、よりは戻らん。5年来の想いは、ここで幕引きだ」と松奇は是吾に言う。松奇からハッキリと言われた是吾を、陰から見ていた千恵は心配する。
是吾が厨房に戻り、ダイニングテーブルを拳で殴る是吾。
翌日。大学へ送ってもらう車内。千恵はテーブルを殴った是吾の痛々しい手を見つめながら、可哀想だと思っていた。そんな千恵に「あとで副学長の顔を教えろ」と是吾は言う。驚いて「何をする気よ」と千恵が聞くと「別に」と答える是吾。
大学の駐車場で是吾が車を停める。その目の前に車を停めた奈奈。車から降りた奈奈は、是吾たちに気づく。しばらくして副学長が来る。奈奈と副学長を見ながら「あれがそうか。副学長」と怖い顔で言う是吾。「ねえ…大丈夫?」と千恵が言と「たしかに俺より好条件だ」と是吾はつぶやくように言う。天と地の差だと。千恵は何も言えなくなり、車から降りる。是吾は千恵がチェロを下ろす前に、車を走らせて行ってしまう。
ーつづくー
奈奈もまだ揺れているような気がするけど…。
同じようにまた傷つくのが怖いのかな(;_;)
2人とも互いへの想いはあるのに、見ててつらいです。
そんな2人を見ている千恵もつらそう。
是吾は"協力する"と言った千恵の言葉は覚えているのに、キスをしたことは覚えていないのかな?
千恵がキスをした時は驚いている感じだったんだけどなぁ(*´艸`*)
コロッと機嫌がよくなった是吾は可愛かったけど。
千恵も「自分自分」だったのが変わってきたよね?
ところで、マーチくんの目がチョコみたいだったーo(≧∇≦o)
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色といい、あの形といい。
本物をぜひ見てみたいです。
今回は是吾の奈奈への純粋な想いが痛いほど分かりました。
そんな中で、千恵のキスが飛び出しましたし、
千恵の言動・行動から奈奈にはすぐに分かったみたいですね、千恵の本心。
奈奈はまだ揺れているように思います、私も。
どうなるのでしょう、この3人。。。
今回の印象に残った台詞は、松奇の
「気持ちを整理しろ。いらん悩みにとらわれるな」。
是吾、平常心、平常心!と言いたくなりました。
奈奈は本当に是吾の事、もう過去の事なんでしょうか?
手紙を読んでも心は揺るがなかったのでしょうか?
千恵の事を思うと是吾にはもうそろそろ気持ちを切り替えて、と言いたいけれど。奈奈の事を本当に愛している様子を見ると胸が苦しくなります。
そんな中で、阿栗と修造のシーンはいつも笑えるので次はどんな事をやっちゃってくれるかと楽しみです。
私も実物を触ってみたいです~。
是吾と奈奈先生がお似合いに見えちゃって、知恵を応援したいのに、複雑な心境になってきました。
二人とも傷ついてますよね。ああ~~!
timeさん、豚の血餅の説明ありがとうございます~。
ソースで味をごまかし・・じゃなくて美味しくいただけるように、ですね^^;
どんなお味なのか気になりますね~。
それと、千恵がチェロを練習している時のメロディー、このドラマのための曲なんですね。
口ずさみたくなるような印象的なメロディーですね♪
それにしてもダイニングテーブル、しょっちゅう壊されてますせんか?
手作りテーブルだったりして?すぐ壊れてすぐ直ってるようでですし(笑)
それにしても千恵のいきなりキスはビックリしました。