扶揺(フーヤオ)…ヤン・ミー
軒轅旻(けんえんびん)…イーサン・ルアン 偽者の世子
斉震(せいしん)…リウ・イージュン 太淵国公
江楓(こうふう)…ガオ・ハンユー
裴瑗(はいえん)…リー・イーシャオ 玄元派の弟子/郡主
燕驚塵(えんきょうじん)…ホアン・ヨウミン 掌門の息子
宗越(そうえつ)…ライ・イー
「一瞬の素顔」
唐芷蓉は見たことをすべて話しなさいと歓児に言う。「私は貴夫人の耳飾りをなくし阿秀に捜してくれと頼みました。しかし毒を盛るなど、していません。ただ…あの…」と途中で言葉を詰まらせる歓児。軒轅旻が「言え」と命じ、歓児は「耳飾りを捜している時、淑夫人がいらっしゃって酒に何かを入れました」と嘘をつく。あきれながら「私が毒を?」と聞く扶揺。しかし歓児は何も言わない。
「無実の側室や女官を罪に落とした者は死罪となる」と歓児に言う軒轅旻。唐芷蓉は涙を流し、すがりながら「全ては私が悪いのです。罰するなら私を」と言う。「私はこの目で見たことを話しただけです。淑婦人の衣には酒の染みがあるはず。本当です」と言う歓児。扶揺は「確かに私は徳利を倒し、その徳利に触れました。衣に染みがあるかもしれません。でも毒を盛るなんてことは決して」と話す。
高普若が「2人が手を組んでやったんです」と言う。「それはいい結論ね。2人に非があれば賢夫人が妃の座につける」と言う簡雪。2人にかけられた疑いは、あなたにもかけられるのよと。高普若は「私が自分に毒を?」と聞く。簡雪は「理由は今、私が言ったわ」と返す。章鶴年も「徳夫人の話は一理ある。これは手がかりもなく難しい事件ですな」と言う。
「真相を明らかにする方法があります。水霊鏡です」と言う高普若。「水霊鏡は過去を映す。12の季節、12の年齢、12の刻。12本の線香が燃える時、好きな時を参照できる。しかし書物には1刻という短い時を映す方法は書かれていない」と話す章鶴年。高普若は「子午虫です。古い書物を調べたところ、子午虫は6刻しか生きられないそう。6刻を12枚の鏡に刻み、時間を遡って確かめるのです」と軒轅旻に言う。
「それはいい案だが、子午虫はどうする?すぐに見つかるのか?そんな虫は初めて聞いたぞ」と言う軒轅旻。その時、大臣の1人が「私が持っています」と言う。虫を飼うのが好きで子午虫は鳴き声が軽快、毎日、下僕に頼み林で捕まえて来てもらい持ち歩いていると。
子午虫を使って真相を暴くことになる。鏡が囲む真ん中に子午虫が置かれると、下僕たちが子午虫を捜している様子や捕まえた時の様子が鏡に映し出される。
「まずは私が潔白を証明します」と言う高普若。高普若が鏡に囲まれた中に入ると、恥ずかしい姿が映し出され、みんなに失笑されてしまう。
簡雪が貴夫人が証明するより歓児に証明させた方がいいのでは?と提案する。慌てた唐芷蓉が「身分の順から言えば、淑夫人が先では?淑夫人に疑いがなければ歓児に」と言う。鏡には正体が映し出されてしまうため焦る扶揺。しかし扶揺が目で訴えても軒轅旻は助けてくれない。仕方なく、扶揺は鏡に囲まれた中心に向かって歩き出す。
扶揺が鏡に映し出される前に、軒轅旻が袖から元宝を放す。大声で「元宝、待て」と言う軒轅旻。元宝は逃げ回り、子午虫を置いていた台も倒してしまう。子午虫の入っていたガラスが壊れ「誰か捕まえてくれ」と軒轅旻が言う。その場にいた兵や宮女、大臣たちが元宝を捕まえようとし、騒動の中、鏡が倒れ割れる。
「やめろ」と叫ぶ軒轅旻。軒轅旻は扶揺を「捕まえろ」と命じる。扶揺は「なぜ私を?」と聞く。「元宝を驚かせたから水霊鏡が割れた。毒のことは無実だとしても、宮中の宝物を壊した責任がある」と軒轅旻は言い放つ。扶揺は萃梁殿に閉じ込められることになる。
兵に連れて行かれる扶揺。その時、割れた鏡に扶揺の正体が映し出され、それを斉震と裴瑗に見られてしまう。驚いた裴瑗が立とうとするが「そうはさせん」と燕驚塵が止める。
章鶴年が「王妃のことは…」と軒轅旻に言う。「王妃?こんなことが起きたんだぞ。誰を王妃にしろと言うんだ」と声を荒らげる軒轅旻。斉震は「ごもっとも。これは重大なことであり、急ぐのはよくない。明日、長淵へ行き、滞在中によくお考えになり、戻ってから決定されてもいいのでは?」と話す。「いい提案だ」と言って、軒轅旻はその場を後にする。
宴の席を出た軒轅旻は、立ち止まると「命令に背き勝手をすれば罪になるよな?」と江楓に言う。「処罰願います」と言う江楓。ふっと笑った軒轅旻は「お前を重い罪にしてやりたかったが、扶揺の顔を見たらそれも忘れた。今回は貸しにする」と言う。そして長淵の祭祀に行く3日間、扶揺のことを頼む軒轅旻。江楓が「萃梁殿に入れるのは、扶揺さんを守るため?」と尋ねる。軒轅旻は「斉震を煽り、あの娘を王妃にさせる」と言う。
裴瑗が勝手をしないようにしながら歩いていた燕驚塵。燕驚塵の汗を裴瑗が手巾で拭くと、燕驚塵は次第に意識が朦朧としてくる。そして、とうとう倒れてしまう。裴瑗は扶揺に使えるよう、いつもその手巾を備えていた。
扶揺を追いかけてきた江楓は「王から淑夫人に仰せがある」と言って兵たちを扶揺から離す。
「元宝を放すのが遅れたら危なかった」と感謝する扶揺。江楓は殿下が長淵へ行き、数日不在になるためつらい思いをさせると詫びる。扶揺は「なぜ萃梁殿に?」と聞く。「殿下がこれをあなたに」と言って江楓は巾着を取り出し「これがあれば萃梁殿は安全だと」と言って渡す。
兵たちに連れられ扶揺は萃梁殿へ。「私たちは萃梁殿には入れません」と兵が言い、扶揺だけが開かれた門から中へ入る。扶揺は殿に向かって歩き出すが、しばらくして気絶させられてしまう。
目覚めた燕驚塵は縛られていた。そして目の前には刀を持った裴瑗が。
裴瑗は阿烈に裂魂散を持って来させ、それを見せながら「これが何か分かるわよね。私を殺すために使えと掌門があなたに渡した物」と言う。「知ってたのか。でも私は使わなかった」と言う燕驚塵。裴瑗は「それでよかったわ。裂魂散を使わないのは私を愛してるからだと思った。でもそれは違った。あのが生きてる限り、あなたは私を一途に愛することはできない」と言う。
裴瑗が柱に縛られている意識のない扶揺の元へ歩いていく。驚いた燕驚塵が「何をする気だ」と叫ぶ。
斉震は鏡に映った扶揺を思い返し“1人の娘がなぜ2つの顔を持つ?普通の換顔術ではない。あの顔はどこかで見たことがある”と考える。執事の魏川を呼び「長寧府の宇文紫の家にまだ誰か?」と聞く斉震。魏川は「宇文紫が入宮してから、国公の指示どおり長寧府の者は皆、内密に死罪にしました。もう家族はいないはずです」と答える。斉震は魏川に「頼みたいことがある」と言う。
「やめろ、悪いのは私だ」と大声で言う燕驚塵。その声で扶揺は意識を取り戻す。しかし失魂散を飲まされていた扶揺は力が出ない。「正々堂々と私と勝負する気はないの?」と言う扶揺。裴瑗が「正々堂々?あなたが言うことかしら?この刀を覚えてる?あなたがこの刀を使って、私と夫を壊したのよ」と言う。私は復讐したいのよ、簡単には死なせない、と。そして裴瑗は自分の顔にある傷を扶揺に見せる。
裴瑗から「私のように惨めにしてやる。いえ、私よりもっと惨めに」と言われ、扶揺は「誰が自分の顔を傷つけたのか、まだ分からないの?」と返す。
裴瑗は燕驚塵か扶揺のどちらかが裂魂散を飲むように迫る。燕驚塵は大切にしなかったことを謝り、もう悲しませたりしないと裴瑗を説得する。「じゃあ、今あの娘を殺して」と言って裂魂散を見せる裴瑗。燕驚塵は涙を流しながら「分かった。殺すよ」と言う。
裴瑗は燕驚塵の縄を切り、裂魂散を渡す。燕驚塵は扶揺の近くへ行き「なぜ、こんなことになったのか」と謝る。そして扶揺の縄を切ると、扶揺に逃げるように言う燕驚塵。
燕驚塵は「1人が死ぬのなら、私が」と裴瑗に言い裂魂散を飲んでしまう。苦しみながら裴瑗の両足をつかみ、燕驚塵は「早く逃げろ」と扶揺に言う。しかし扶揺は思うように体が動かない。「どうしたらあなたは私を愛してくれるの」と泣き叫ぶ裴瑗。
燕驚塵は恨みを手放すよう裴瑗に言う。それはできないと、裴瑗は燕驚塵を突き放す。
「殺してやる」と言って、裴瑗が扶揺に向かって剣を振り上げる。そんな裴瑗を背後から刺してしまう阿烈。阿烈は「あなたの顔は私がやったのよ」と裴瑗に言う。私はあなたと一緒に育ち、一途に世話をした、でもあなたは私を犬以下に扱ったと。そして阿烈は皆殺してやると、まず扶揺を殺そうとする。急いで扶揺にかぶさり、かばう燕驚塵。しかし阿烈が剣を振り下ろす前に、今度は裴瑗が阿烈を刺してしまう。
「大師兄、あなたを恨むわ」と言うと阿烈のそばで裴瑗も亡くなる。燕驚塵は「この酔海棠の毒は特別なものなんだ。この毒は人の心を凍らせて死なせる。今日、私は君の隣で死ねる。今ここで私の心が凍りつくなら、私はずっと君のことだけを思い出す。扶揺、もう一度聞きたい、君が私を大師兄と呼ぶ声を。私の人生は間違いばかりだった。でも一つだけ正しかったと言えること、それは君を愛したことだ。君を愛してる。もし私たちがまた玄元山に戻れたら、どんなに嬉しいか」と話す。2人には玄元山に幼い頃からの思い出がたくさんあった。扶揺は燕驚塵を看取った後、意識を失う。
国公府。斉韻は雲痕に勝負を仕掛けるが負けてしまう。泣きながら「先の見えない日々に耐えられず国公府を出たの。ここにいたら何をするにも父上の指示に従う。すべてて父上の好みに従い、暮らすなんて嫌よ」と言う斉韻。外の世の楽しさを知らなければそれで済んだ、でも今は庶民の家に生まれた子がうらやましい、すべて自分で決め自分の望む暮らしをしていると。そこに「お前が粗野だからだ。親の気持ちがわからぬか」と言いながら斉震が来る。
「義父上、韻は…」と言いかける雲痕を払う斉震。斉震は「お前は昔から体が弱く、長く生きられないと思った。学びに出してやったら恨みを抱いて帰ってきた。下級の者たちのように炊事をしていたとは」と言う。「下級だなんてひどい」と言い返す斉韻。斉震は「汚れた炊事場なんて、名家の娘が立つ所じゃない」と言う。それでも斉韻が口答えをし、斉震はぶとうとする。斉韻は「ぶちたいならぶてば?いつだって私を縛るばかりで何もさせてくれないなんて、私は父上の犬?これじゃ生きてる意味がない。病気で死ねばよかった」と言う。そんな斉韻が倒れ、斉震はすぐ雲痕に宗越を呼びに行かせる。
寝台で横になっている斉韻を見ながら涙を拭く斉震。宗越が来ると「助けてください。一人娘なんです」と頼む。
斉韻の脈を診た宗越は「お嬢様は幼い時、重い病になり何度もこのような危険が」と尋ねる宗越、斉震が頷くと、宗越は「生きてこられたのは人ではなく、何かの加護のおかげです。しかし、それは命を保てても病原は取り除けない。今回、持病が再発し、ますます危険が」と話す。
「治療に集中するので外に出てください」と宗越が言い、斉震が部屋を出て行く。雲痕も「韻はいい娘なんです。どうかお願いします」と頼んで外に出る。
斉韻に鍼を打つ宗越。
ーつづくー
鏡が割れて一番安心していた唐芷蓉(ㅎωㅎ*)
でも歓児の証言には矛盾があるよね。
扶揺が徳利に何かを入れたのなら誰かに言わなかったのはおかしいし、毒を入れただけの扶揺の衣に酒の染みができるのも変。
阿秀もどうして自分がぶつかって徳利が倒れたことを言わなかったのかな?
高普若の潔白が証明されるなら無実の人が犯人でもいいということ?
今回も元宝が大活躍(*´艸`*)
子午虫の入っていた入れ物は割っちゃうし、ちょろちょろして鏡も割らせちゃうし、可愛い姿を見せてくれたし(え?)
最高ー(* ˃ ᵕ ˂ )b
元宝、頑張ったよね!!
そして裴瑗と燕驚塵が(✽ ゚д゚ ✽)
この2人は斉震に殺されるのかなと思っていたんだけど違ったのねヾ(・ω・`;)ノ
ずっとガッカリしっぱなしだった燕驚塵だけど、最期は玄元山にいた時の優しく頼りになる大師兄だったと思う。
だからやっぱり悲しかった(;д;)
扶揺、意識を失ったけど大丈夫かな?
斉震も扶揺の正体を知ってしまって。
裴瑗より斉震に知られる方が怖いよね(;´д`)ノ
何か魏川に頼んでいたし。
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