玉児は急いで父・寨桑の元へ行くが天幕の中に入れてもらえない。その父の天幕から賽達法師が出て来る。「なぜ海蘭珠姉さんを殉死させるの?」と聞く玉児。そこに兄・呉克善が来る。玉児は兄が助けてくれると思い「法師が姉さんを殺そうとするの。父上に訴えて」と頼む。しかし兄は父上が法師に一任され従わなくてはいけない、父上の体調も悪く、何者も通すなと言われてると言う。
自分の天幕に戻った玉児は、このままでは明日の日没には姉さんが殉死させられると、居ても立ってもいられない気持ちでいた。そんな玉児に侍女の蘇瑪は、密かに首長(寨桑)に会うしかないと話すが、兄も警戒している、法師を信頼している父上も聞き入れてくれないと玉児は返す。
父より力のある人に頼らなければいけないと思った玉児の目に、ホンタイジから授かった宝剣が目に入る。宝剣を手に持ち「ハンの命令なら、父上も逆らえないわ」と言う玉児。しかしハンはチャハル部へ出征中で、軍営との往復を考えても間に合わないと蘇瑪は言う。「今から出発すればいい」と玉児は夜通し馬を走らせることに。
海蘭珠の母・塔娜は賽琦雅の前にひざまずき「娘を助けてください」と頼む。娘が憎いのは分かるが、助けてくれたら何でもすると。しかし「同情を誘ったところで、私が許すとでも思う?姉妹同然だったのに、お前は私の妊娠中、夫を誘惑し海蘭珠をもうけた、そのせいで私は悲嘆にくれ2番目の息子を死産、一方でお前は阿古拉まで産んだのよ。大福晋の座を奪うためにね」と賽琦雅は言う。そして「私がいる限り、海蘭珠は救えないわ」と言い放つ賽琦雅。
以前にも顔を傷つけ謝罪しました、恨みが消えないなら殺してください、と塔娜は言う。しかし、死んだ息子の代償として、お前の娘の死を見届けさせる、生涯、生き地獄を味わわせてやると賽琦雅は返す。
陣営に着いた玉児は、何とかホンタイジと会う事が出来る。ひざまずき、姉さんを救ってほしいと頼む玉児。
寨桑は賽達法師と賽琦雅によって眠らされていた。起こそうとしなければ静かに眠られると賽達法師は話す。「明日、海蘭珠の死を知った夫に何と言うの?」と賽琦雅が聞くと「海蘭珠と卓林の仲は首長もご存知です。海蘭珠があとを追ったと信じるでしょう」と賽達法師は言う。
女子の願いのために戦を遅らせられん、と言うホンタイジ。ホンタイジが海蘭珠の件をドルゴンにまかせようとしたため「それでも男ですか?英雄なのですか?」と玉児は言う。先代から息子の中で誰が一番自分に似ているか尋ねられた、私はあなたと答えた、先代がハンの座を譲ったのも、あなたが自分のように有言実行の英雄だと信じたから、先代の期待に背き、約束を破るのかと。
「約束だと?」と聞き返すホンタイジに、玉児は持っていた剣を両手で持つと「約束してくれました。この剣を抜けばどんな願いもかなえてくれると。もうお忘れですか?」と言う。「いいのか?剣を抜けば返してもらう。願いは1つだけだぞ。後悔しないか?」と言うホンタイジ。玉児は剣を抜くと「もう剣を抜きました。約束をお守りください」と言う。側にいたドルゴンも「玉児の言うとおり、信頼を失ってはなりません。軍営のことは私に任せてください。命に代えても戦を制します」と後押し、ホンタイジは玉児の持っていた剣を受け取る。
玉児とホンタイジ達は、急いでホルチン部へ向かっていた。途中、玉児が落馬してしまい、姉のことばかりを心配する玉児をホンタイジは自分と一緒の馬に乗せる。ホンタイジの背にしがみつきながら「一生あなたに寄り添っていられたら、どんなに幸せか」と思う玉児。
玉児たちが着いた時、海蘭珠は火あぶりにされているところだった。ホンタイジは火のついた薪を剣で飛ばし、縛られていた海蘭珠の縄を切る。ホンタイジの胸に倒れ込んだ海蘭珠は、意識が朦朧とし、卓林が「海蘭珠、大丈夫か?必ず助ける」と言ってくれたように感じる。ホンタイジの頬に手やり「卓林、ずっと待ってた。きっとあなたは戻ってくるって。私が死ねば、永遠に一緒にいられる」と海蘭珠は言う。その言葉に「死なせはしない。玉児との約束だからな」と言うホンタイジ。海蘭珠はそのまま意識を失ってしまう。
海蘭珠を助けた玉児を呼ぶ賽琦雅。玉児は腕にある蛇に噛まれた傷を見せ、姉さんが毒を吸ってくれた、落馬して骨折した私を連れ帰ってくれた、そんな姉さんを見殺しにはできないと言う。しかし賽琦雅は、海蘭珠が誘わなければ森で蛇に噛まれることもなく、驚いた馬からも落ちる事はなかった、いつも災いを及ぼす、あの娘はお前の宿敵だと言い返す。
法師はこの50年でホルチン部から"天下の母"が出現すると予言していた。それが寨桑の娘だと。その予言を塔娜も知っていると言う賽琦雅。海蘭珠を"天下の母"にするためにだから耐え忍んでいると海蘭珠は話す。しかし"天下の母"になるのは玉児で、誰にも邪魔はさせないと言う。「姉さんを陥れるのも私の邪魔になるから?」と玉児は聞く。「あなたは幸運の星。だからあなたの夫となる者は、必ずや天下人であるはず。ホンタイジは英雄よ。彼こそ天下を統一し、あなたの夫となる。だけどまさかホンタイジに自分の宿敵を救わせるとは」と言う賽琦雅。しかしホンタイジが玉児の訴えに応じたことが意外だった賽琦雅は「ホンタイジはあなたが好きなの?」と言う。
「何を言っているの?ハンは叔母上の夫なのよ」と言う玉児。そんな玉児に「あの縁談はホルチン部のためであり、あなたを嫁がせるための布石よ」と賽琦雅は言う。玉児は驚いて賽琦雅の顔を見る。「私に叔母上の夫を奪えというの?」と玉児が言うと「それが何?ずっとハンを好きだったのでしょう?」と賽琦雅は返す。欲しいものは奪ってこそこの私の娘だと。
塔娜は娘を助けてくれた玉児にひざまずいて礼を言う。母が姉さんをあんな目に遭わせた、私が謝らないと、と玉児は話す。塔娜は自分のせいで海蘭珠は試練続きなのに、何もしてやれないと嘆き「ハンに娘を連れて帰るよう、お願いしてください。ハンが帰れば娘は殺されます」と玉児に頼む。玉児は力になると言う。
夜。海蘭珠は天灯を飛ばす。「天よ、卓林の居場所をお示しください」と涙を流ながら海蘭珠は祈る。しかし、天灯は落ちてきてしまう。追いかけた海蘭珠は「そんな…そんなことって。天よ答えて。私は不幸の星なの?」と言う海蘭珠。悲しむ海蘭珠の姿をホンタイジが見ていた。
玉児は叔母が元気かホンタイジに聞く。順調だと書状が来たが、戦況が厳しく会いに行けないと答えるホンタイジ。玉児が「1人で盛京にいては寂しいでしょうね」と言うと、ホンタイジは「哲哲は君を可愛がっている。しばらく盛京に住め」と言う。「はい」と返した玉児は、1人で残しておくのは不安だと、海蘭珠も連れていきたいと話す。「構わん」とホンタイジは言う。
盛京へ行く話を玉児がするが、海蘭珠は嫌だと言う。卓林の帰りを待ちたいと。どうしても盛京へ行かせたい塔娜は、消息が分かれば阿古拉に伝えさせると説得する。そして、あなたに何かあれば私は耐えられないとひざまずいて頼む塔娜。仕方なく海蘭珠は盛京へ行くことにする。
五か月後。
前は嫌っていたのに今はよくドルゴン様と遊んでいる、いずれ誠意にほだされますよ、と玉児に言う蘇瑪。「友達になってやるだけで十分よ。それ以上の関係なんて無理ね」と言い返す玉児。
翌日。玉児はドルゴンと山へ遊びに行く。ふざけ合っているうちに、玉児を抱き上げるドルゴン。下ろして、と暴れる玉児にドルゴンは「口づけして」と頬を向ける。冗談じゃない、と言い返す玉児。真面目な顔になったドルゴンは、自らが玉児の頬に口づけをする。
海蘭珠は死んだと思われ運ばれて行く宮女が生きていると分かり助ける。息も絶え絶えに「助けてもらった恩に、どう報えばいいか」と言う宮女。助けていただいたご縁で、引き続き宮殿にいさせてほしいと宮女は言う。自分では決められない海蘭珠は、方法を考えてみると話す。
移動中の馬車の中。
海蘭珠は助けた宮女・烏雅を残してくれた哲哲に感謝する。哲哲は「今回は玉児の顔を立てただけよ」と言う。「ありがとう」と哲哲に礼を言う玉児。そんな中、カラスの群れが飛んでいることに蘇瑪が気づく。前方に何かあるかもしれないと思った玉児は、哲哲を海蘭珠に頼み、蘇瑪と見に行く事に。
「なぜかしら。すごく気分が悪いの」と言い出す哲哲。海蘭珠は「梅の汁を飲みます?」と渡す。それを飲んだ後、哲哲は突然産気づいてしまう。
海蘭珠が助け、馬車の中で子供を産んだ哲哲。しかし3人目となる子も女の子だった。「そんな…そんなことって。侍医も言ってた、男の子だと。なぜ女の子なの」と哲哲は涙を流す。
カラスが群れていた場所にはたくさんの動物の死骸が。「戻りましょう」と蘇瑪が言い、うなずいた玉児だったが、何かの気配を感じ追いかけてしまう。
黒い影が背後を横切り、倒れる玉児。
ーつづくー
海蘭珠が火あぶりにならなくてよかった(;△;)
賽琦雅はやりすぎだと思うけど、慎ましくしている塔娜が本当に慎ましいのか、実は違うのかがまだ分からない…。
おとなしそうな人だけど、子供が二人もいることがやっぱり気になっちゃう。
十四爺ったらちゃっかりほっぺにキスしちゃって(≧∇≦)ノ彡
すごく嬉しそう。
そして髪を後ろにやるところが今日のツボ(///∇//)
哲哲はまた女の子でした…。
まさか取り上げたのが海蘭珠だったから、不幸の星のお前が取り上げたからーとか言わないよね?ってドキドキしちゃうヾ(・ω・`;)ノ
え?考えすぎ?
ちょっと分からなかったのだけど…玉児は何かに襲われたの?
襲ったのは、熊なの?
あぁぁ、明日が気になるぅぅぅぅぅ。
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ホンタイジさん、運命の女性に出会ってしまった!!
(またまたワイヤーアクション発動!!(゜ロ゜屮)屮
・・というような回だったと思います。
殺されそうになっていた女性を助ければ
普通に考えたって、自分が助けた女性が
どのような女性か気になると思います。
そこから恋心が芽生えたって不思議ではないはず。。
ユアルやりすぎちゃったね∑(`□´/)/
ユアルのお母さんにしたって
「天下の母」=ユアル ということを早めに本人に言い聞かせて
もう少し自覚ある行動を取らせれば良かったものを。。。
うささんのおっしゃるとおり
私も海蘭珠のお母さん塔娜さんに???です。
「海蘭珠を"天下の母"にするためにだから耐え忍んでいる」
と言うユアルのお母さんの言葉通り
塔娜さん、何か思惑がありそうな感じがします
でも、やっぱり自分の娘には幸せになってほしいと思うのは当たり前だから~
運命なら仕方が無いけど~罠に(玉児を罠にはめることだけはして欲しくない)だけは嫌ーーーー
ホンタイジは海蘭珠が気になりましたよね~
これは仕方が無いのかな~
toriaさん、ホンタイジ好きかも~(⌒▽⌒)
あの、ワイヤーアクション(≧∇≦)(≧∇≦)ですね~
かっこ良くは見えなかった(^_^;)
哲哲、又女の子~でも無事に生まれて良かった~死産とかだったら海蘭珠のせいにさせられそう~
さて~微妙に海蘭珠と玉児の間がおかしくなるのかな~
うささん、ありがとうございます(^-^)/
でもその傍らで、皇太極が見守っていましたね。
何か縁があるのでしょうか???
十四爺は相変わらずはしゃいでいますね。
それがかわいいですよね。
玉兒は四爺が好きなのでしょうけれど、
十四爺とも楽しそう。
思わせぶりは十四爺のためにやめてほしいですね(笑)