玉児が淳福晋と雪遊びをしていると海蘭珠が通りかかる。声をかけた玉児に「なぜ彼女が?」と言いながら淳福晋を見る海蘭珠。「連れ出してよいとハンが許可をくれたの」と玉児は答える。「ハンは心変わりされたの?」と聞く海蘭珠に「ハンの心変わりはよくあること。姉さんも知ってるはずよ」と言う玉児。
玉児のつけている耳飾りを見て「素敵な耳飾りね」と海蘭珠が言う。玉児がハンから頂いたと言うと、蘇瑪が「おそろいのかんざしもあったので1本を淳福晋に贈りました」と話す。「自分を陥れた人と友達になるなんて」と言う海蘭珠。玉児は「私は根に持つような性格じゃないし、簡単に陥れられたりしない。淳福晋に陥れる気がない以上、友達になれるわ」と返す。その時、淳福晋が雪玉を海蘭珠にぶつける。「いい気味ね。仙女さんに無礼だからよ」と笑う淳福晋。「彼女は病気だから気にしないわよね」と玉児が言い、海蘭珠は行ってしまう。
ドルゴンは小玉児に誘われ、馬に乗って雪を見に行く。途中、小玉児が落馬し、駆け寄ったドルゴンは思わず「玉児」と言ってしまう。
ドルゴンと一緒の馬に乗り、嬉しい小玉児。しかしドルゴンは玉児と一緒に乗った時のことを思い出していた。そんなドルゴンは鷲が2羽飛んでいるのを目にする。馬を止め、小玉児に先に戻るように言うと、その場を後にするドルゴン。
祈祷に来ていた玉児は、手を合わせながら、ホンタイジの誤解が解けた礼を言う。しかし玉児は温もりを感じるのは献策をした時だけ、一緒にいても以前の温もりを感じないと話す。そして「菩薩様、教えてください。彼は私を愛しているのですか?」と聞く玉児。気付かれないようにそっとそばまで来ていたドルゴンが「知ってどうなる。疑うのは真の愛ではないからだ」と言う。
ドルゴンに顔を向け「盗み聞きしないで」と怒る玉児。ドルゴンはふっと笑い「まったく君は相変わらずだな。私には手厳しい。言ってみろ、私への用件とは何だ」と言う。玉児は言いにくそうに「お礼を言いたかったの」と返す。珍しいな、と言うドルゴンに、あなたがいなかったら、あの日、身投げしていた、それに励ましてくれたと。ドルゴンは玉児の手を引き外へ連れて行く。その時、玉児は耳飾りを落としていたが気付かない。
外には雪だるまが作ってあった。ドルゴンは雪だるまが"玉児"という名だと言う。「おてんばなうえに傲慢で、いつも私に悪態をつき、私に話す時も挑むような目線でここを見る」と額を指すドルゴン。だけど悪態をつかれても、恨み言を吐かれても、私はそれが楽しいと。雪だるまを見ながら「翌日、太陽が昇れば消えてしまう。でも今日だけは彼女は私のものだ」とドルゴンは言う。
玉児は「もう1つ雪だるまを作ったら?"小玉児"よ。彼女なら悪態をつかないし、いつもそばにいてあなただけを見てる」と言い返す。雪を玉児にぶつけ「必要ない」と言うドルゴン。玉児も雪をぶつけ、2人はふざけ合う。
ドルゴンと玉児はもう1つ雪だるまを作る。「これは"ドルゴン"、あれは"玉児"だ。"ドルゴン"は"玉児"の手を握れないが、こうして見守ってやれる。翌日、太陽の光で消えるまで。それが彼の幸せなんだ」と玉児を見つめながらドルゴンは言う。
小さな咳をして玉児は帰って行く。
そんな2人を玉児の耳飾りを握りながら見ていた者がいた。
袁崇煥がハンの天敵だと知りながら夢を見たと言った玉児。烏雅はそんな玉児が賢いと海蘭珠に話す。「感心するけど、どんな完璧な策にもほころびはある。形勢を逆転できるわ。"幸運の星"ですって?一生、幸運に恵まれるのかこの目で見てみたいわ」と言う海蘭珠。そんな話をしていると、文のついた小刀が部屋の中に飛んで来る。
封の中には玉児の耳飾りと羽が入っていた。文を読んだ海蘭珠は頬笑む。
ホンタイジは家族と食事をすることに。ドルゴンは軍のことで忙しく、玉児は体調が悪くて来ていなかった。皆で席に着こうとした時、外で瓦の割れる音がする。阿納日が見に行くと割れた瓦の横で鷲が死んでいた。
鷲を中へ持って行く阿納日。それを見た小玉児が「ドルゴンの鷲かと」と言う。さりげなく「玉福晋(玉児)の所に飛ばしたのですよ」と言う烏雅。誰の鷲かは知らなかったが、よく玉福晋の寝宮へ飛んで行ってる、蘇瑪が脚にたぶん手紙を結びつけていたと。
置かれた鷲の脚に耳飾りと文がついていることに気づいたホンタイジ。文には"一緒にいる時は瞬く間に過ぎる"と書かれていた。ホンタイジはその文を丸めてしまう。食事は中止になり、哲哲は皆を帰らせる。
寝宮へ戻る途中、わざと後ろに歩いていた小玉児に聞こえるよう「玉児と十四親王のことを噂することはハンに禁じられたはずよ」と烏雅を叱る海蘭珠。そして海蘭珠は後ろへ振り向くと「玉児とドルゴンの件が気になるのよね。でもハンもお許しになったわ。終わったことよ」と小玉児に言う。何も知らない小玉児は、慌てて「ハンを怒らせるようなことをした?」と海蘭珠に聞く。「玉児が夜、軍営に行ったの。知らなかった?てっきり…」と申し訳なさそうに海蘭珠は答える。そこに「いい加減にしろ」とドドが来る。
「海蘭珠、あまり調子に乗るな」と言うドド。海蘭珠は「私はあなたの義理の姉よ。呼び捨てに出来るのは、唯一、ハンお一人だけ。それと忠告しておくわ。義姉に邪な考えは持たないことね。ドルゴンのように」と言い返すと行ってしまう。
倒れそうになる小玉児。心配しドドが駆け寄るが、ハンがなぜ不機嫌だったのかが分かった小玉児は、知っていたドドに怒り行ってしまう。
寝台に座っていた酔ったホンタイジは「どうしてくれる。君が余計な献策をするから奴らは今も続いている。あの痛みが今も私の心を突き刺す。一生、消えることはないのだぞ。分かるか?」と哲哲に怒りをぶつける。哲哲は「分かります」と言うが「笑わせるな。君に何が分かる」と言うとホンタイジは出て行ってしまう。その後ろ姿を見ながら「伴侶を他の者に渡す痛み…分かるわ。ハンこそ分かってない」と哲哲は涙を流す。
蘇瑪は宴席に出ず、ハンがお怒りにならないかと心配する。「とにかく誰にも会いたくないの」と玉児が返しているところに「私にもか?」とホンタイジが来る。
髪を梳こう、と言い、玉児の髪を乱暴にとくホンタイジ。痛さで顔を歪めるが声を出さない玉児に「痛いなら声を上げろ。遠慮するなど君らしくない。いつから装うようになった。どうして装うのか理由を話せ。昔の玉児ではない」と言う。
玉児に贈った耳飾りが片方ないことを目で確認し「片方の耳飾りは?」とホンタイジは聞く。玉児は「捜してきます」と言うが、ホンタイジは自分に引寄せると「私が見つける。私のものは必ず取り返す」と言う。
降る雪を見つめるドルゴン。小玉児は泣きながらドルゴンに抱きつき「母は早く死に、父には愛されなかった。だから私にはあなたしかいない。あなただけを愛しているのに、あなたに愛されなかったら私は独りよ」と言う。私のことを愛してちょうだい、捨てたりしないで、と。
玉児はホンタイジが横で寝ている寝台から抜け出す。"もし最初に出会っていたのがドルゴンだったら、私たちの運命は変わっていたの?"と思う玉児。
袁崇煥の死後、後金は明に連戦連勝する。もう1人の強敵、北元の皇帝リンダン・ハーンも病死し、ホンタイジは念願の覇業に近付く。
リンダン・ハーンには後継者がおらず、遺族もがオルドスに戻ったことが分かる。遺族に戦意なくば傘下に収める好機だとホンタイジに話すドルゴン。索尼は財産も遺族が持っているはず、傘下に収めれば、まるまる財宝も手に入ると言う。ホンタイジは阿古拉と呉克善を合流させ、宝をもらいに行くことを決める。
ホンタイジはもう一度、阿古拉と呉克善のどちらが優秀か哲哲に聞く。「呉克善は古傷のせいで振るいません。一方、阿古拉は手柄を立てています。一長一短あれど、一番大切なのはハンへの忠誠です」と答える哲哲。
ドルゴンが出発する直前、小玉児が見送りに来る。小玉児と話していたドルゴンが戻ってくると「義姉上はどうした」とつらい気持ちを隠して聞くドド。ドルゴンは「身ごもった」とだけ答える。
オルドス。
合流した阿古拉と呉克善は、ホンタイジの前でも啀み合う。「仲間割れするな」と叱ったホンタイジは、リンダン・ハーンの遺族を先に見つけたほうをホルチン部の新首長と認めると告げる。
馬に乗っていたドルゴンとホンタイジは、通りかかった道で倒れ込んでいる女に助けを求められる。手を貸したホンタイジは、その女に短剣で襲われそうに。その短剣を矢ではじき飛ばしたのは阿古拉だった。阿古拉は女に短剣を投げられ、右腕を軽く負傷する。
夜。ホンタイジを襲った女が仲間と天幕に夜襲をかけて来る。女はホンタイジの天幕に忍び込むが、そこにはホンタイジの代わりにドルゴンが待ち構えていた。逃げた女を追いかけるドルゴン。
ひと気のない森で女を見失ったドルゴンは、ある一軒家を見つける。扉を開けると、女が湯浴みしている最中だった。「失敬」と言い、扉を閉めて出て行くドルゴン。しかし、その女がドルゴンの追いかけていた女だった。
呉克善は刺客の体には北元の刺青があったとホンタイジに報告する。ホンタイジが自分を襲った女の似顔絵を見せると、リンダン・ハーンの大福晋だと言う呉克善。呉克善は大福晋が寵愛を受けたのは、美しいだけではなく戦場での鬼気迫る気勢が勇士に勝るほどだったからだと話す。
阿古拉はリンダン・ハーンの大福晋に会いに行く。阿古拉を裏切り者呼ばわりし「ホンタイジを襲わせておいて、なぜ邪魔をしたの」と言う大福晋。昨夜も皆死んで、私まで命を落とす所だったと。「裏切るものか。ホンタイジを襲うのは芝居だろ。なぜ夜襲なんてかけた。本気で殺すつもりだったのか?」と返す阿古拉。「私の問題よ」と言われ、阿古拉は「ならば俺も関係ある」と言う。
大福晋を後ろから抱き締め「俺がホルチン部の首長になれば君は以前より安泰だ」と阿古拉は言う。何を根拠にあなたを信じろと?と言う大福晋に、ドルゴンに警戒するよう伝えに来た、誠意があるだろ?と言う阿古拉。阿古拉は昨夜、夜襲を見抜きホンタイジに扮していたのがドルゴンだと話す。今の後金があるのも奴のおかげ、ホンタイジも一目置いていると。大福晋もドルゴンが後金の後継者になるべき器だとリンダン・ハーンから聞いていた。
阿古拉はドルゴンがいればホンタイジは安泰、侮らないようにと話す。そして大福晋の手を取り「俺たちは一蓮托生だ。全力で君を守るが、俺に約束してくれないか、無茶はしないと。俺でも守れなくなる」と言う阿古拉。大福晋は「怖くなったの?大丈夫よ。私には天下に号令を出せる宝がある」と阿古拉の頬を手で触れる。それを手に入れた者が天下の主だと。阿古拉はまだ見た事のないその宝を見せてくれと言うが、疲れたから帰ってほしいと大福晋にはぐらかされてしまう。そして「いつも想ってる」と言うと行ってしまう大福晋。
ダイシャンと鼇拜が明軍5万を破ったという吉報が届き、ホンタイジはドルゴンとドドに話す。ホンタイジは明日、帰還することになり、ドルゴンとドドが残って遺族を捜す事に。
翌日。出発前、必ず大福晋や遺族を生け捕りにするよう兵たちに命じるホンタイジ。それを陰から見ていた大福晋は「どうやら私たちの将来は安泰のようね」と笑みを浮かべながらその場を後にする。
ーつづくー
あの鷲、本当にドルゴンたちの鷲なの!?
いつも鷲も2羽で飛んでいたから、もしそうだとしたら残ったほうが可哀想"(ノ_・、)"
それにしても、また玉児が疑いを持たれちゃったΣ(T▽T;)
ドルゴンだってつらい気持ちで小玉児を娶ったというのに。
小玉児も可哀想だった(;△;)
海蘭珠に巻き込まれてしまって…。
玉児と小玉児は姉妹のように仲がよかったけど、今後の2人の関係が心配。
阿古拉と大福晋が一緒にいると、大福晋がすごく年上に見えたのヾ(・ω・`;)ノ
「天下に号令を出せる宝」って何だろう?
それも気になる。
ホンタイジが「私のものは必ず取り返す」って玉児に言ってたね。
でも、心は取り返せないよね…(o´д`o)=3
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15爺が、たくさん出てくるから嬉しいです。
ドルゴンのかっこよさには、負けてますが、15爺の切ない思いが、感じられる回だと思います。
心と、言うものは、しばれないから、
皆の思いがままならず切ないですが、引き込まれる。ドラマです。
最後に成りましたが、うささんあらすじありがとうございます。最後まで、うささん皆様と楽しく視聴したいです。よろしくお願いいたします。
それで、また海蘭珠がユアルを…悲しいですね!ドロドロだ~
靖子さんと同じで、雪だるまのシーンとてもよかった!
でも、誰かに、ホンタイジに見つかるとまた!!って思って心配だったな~アクラかな?見ていたのは~?
でも、このシーン小ユアルも知ったらショックよね( ; ; )
この回、小ユアルが切なくて、可哀想!海蘭珠も知っていてあんな事言うんだもんね( ; ; )
ドドも可哀想!ドルゴンを裏切らないよね~
海蘭珠がやっぱり酷い!ユアルも本気で海蘭珠を嫌いになってきてる?でも陥れたりはしなさそう~
でも、やっぱり酷いのはホンタイジかな!!
哲哲も可哀想( ; ; )
玉兒は複雑そうでしたけれど、
十四爺はそんな束の間でも嬉しかったのでしょうね。
切なすぎます。。。
それにしても、大福晋こと娜木鐘が
女傑っぽいですね。
どう絡んでくるのでしょう???
阿古拉には憧れの人にして、
掌の上で転がされないようにしてほしい
と願うばかりです。