烈如歌(れつじょか)/歌児(かじ)…ディリラバ
玉自寒(玉時間)/静淵王(せいえん)…リウ・ルイリン 烈火山荘の二番弟子 静淵王
戦楓(せんほう)…チャン・ビンビン
雷驚鴻(らいけいこう)…チャン・ホー 江南霹靂門の若君
鐘離無涙(しょうりぶるい)…リー・ドンホン 青龍堂の堂主
「潜伏の時」
裔浪の攻撃でけがを負った姫驚雷は、その場を後にする。
烈火山荘の前で笛を吹いていた鐘離無涙。蝶衣はそれを聞いて烈火山荘から出てくる。
どこへ行くのか決めていない鐘離無涙に、私のことは?と蝶衣が尋ねる。好きじゃないのかと。鐘離無涙が何も言えず、私が好きなら山荘にいて、山荘にいればお嬢様の役に立てるし私を助けることにもなる、と蝶衣は話す。分かった、と言った鐘離無涙は、梅院でかまど番をすることに。
松院の門をくぐると姫驚雷は吐血する。すぐに駆けて来た碧児は、裔浪に傷つけられたと聞く。姫驚雷の脈を診る碧児。厄介なけがだと分かり、碧児は治療のため松院を閉鎖することにする。
治療を始めた碧児は、裔浪は腕が立つのか尋ねる。いや、以前は私に遠く及ばなかった、と答える姫驚雷。しかし今は姫驚雷よりはるかに上だった。碧児は、達人に伝授されたかと、と言う。
今、歌児の唯一の味方である姫驚雷が傷を負ったと知られれば、さらに権力を削がれてしまう。碧児は半月かかる治療の間、武術を使わず松院で静養するよう話す。
目覚めない歌児を心配した薫衣は松院へ行く。しかし松院は閉鎖されているうえ姫驚雷が裔浪と戦ったと侍女から聞く薫衣。
薫衣が扉を叩くと姫驚雷が部屋の中へ入れてくれる。
薫衣は歌児が寝込んだままで、医者は悪い風邪としか言わないと姫驚雷に話す。お嬢様に背かないわよね?と聞く薫衣に、師匠は親のない俺を育ててくれた方だ、師匠の念願は必ずかなえたい、と答える姫驚雷。しかし姫驚雷は薫衣に何もしないように言う。相手は計画的に事を進めこちらが不利、相手が布石を終えるのを待ち打つ手を考えよう、と。
姫驚雷が裔浪と戦ったと聞き、戦楓が松院に禁足を命じる。許しがなければ松院から一歩も出られなくなってしまう姫驚雷。
姫驚雷に禁足を命じたのは、情に流され実際は身を守るためだと考える裔浪。裔浪が、手を下せないなら私がやろう、と言い、戦楓は松院と梅院の者には手出しするなと告げる。俺が荘主になっても松院と梅院の者はこのまま残すと。
寝込んでいた歌児に、青龍堂が戦楓に奪われたと言う蝶衣。薫衣も鐘離無涙が評議に出るのを拒んだため罷免されたと話す。さらに蝶衣は裔浪が堂主の代理をし、鐘離無涙は梅院でかまど番をしていると言う。
鐘離無涙に会いに行くことにした歌児。歌児が部屋から出ると戦楓が来る。戦楓が病だという歌児に具合を聞く。答えない歌児の額に手を伸ばす戦楓。歌児はその手を払い、心配は無用だと言う。歌児が咳き込み、軽く散歩したら部屋に戻りましょう、と話す蝶衣。それを聞いて戦楓は帰って行く。そのやりとりを鐘離無涙が見ていた。
歌児に何か考えがあるなら私も手助けをと言う鐘離無涙。鐘離無涙が医術に精通していると聞いたことがある歌児は、私の病が治るのを遅らせてほしいと頼む。今、私は実権もなく山荘に味方もいない、病だと思わせつつ相手を観察し巻き返しを図りたいと。
天幕にいた玉自寒に黄琮が、先代の死後、堂主たちが評議を続けていること、山荘を仕切る裔浪が戦楓に反抗的な者を厳しく罰しているため戦楓を批判する者が誰もいなくなった事を報告する。さらに如歌様は体調が悪いため山荘の運営に関わっていないと話す黄琮。歌児が病だと聞き、玉自寒は驚く。
戦楓の独断的なやり方により、烈火山荘の武術界での影響力は烈明鏡の頃より強まっていた。
評議で裔浪は武道場で爆発した火器が霹靂門の物だったと話す。雷驚鴻は父親より陰湿で腹黒いと。いつ侵入し火器を置いたか不明なら決めつけられぬと言う慕容堂主。しかし裔浪は副荘主の婚礼の日、荘主と玉殿が雷驚鴻を連れて戻って来たと言う。その時、雷驚鴻は朝廷の敵として追われる身だった。裔浪はなぜ玉様は皇子でありながら朝敵を連れ戻ったのです?と言う。
婚礼からすぐ霹靂門は赦免されたため、玉殿はもう無罪と知っていたのだ、勝手な憶測はいかんと言う慕容堂主。それでも裔浪は滞在中に仕込んだと考えられると言う。
霹靂門を追われた舵主たちを青龍堂に捜させ証言させることにする戦楓。
歌児が心配な玉自寒は、山荘へ戻る準備をするよう玄璜と黄琮に告げる。ここには監軍がいて勝手に軍営を出れば軍紀違反で密告されてしまう。玄璜は考え直すよう話すが、倭寇は惨敗し次に攻めてくるには間がある、今なら行けると言う玉自寒。
戦楓が梅院へ行くと部屋から薫衣が出てくる。竹院にいる歌児に上着を届けると言う薫衣。戦楓はその上着を自分が持って行くことにする。
咳をする歌児に上着をかけた戦楓。戦楓は師匠を殺したのは霹靂門だと話す。確証を得たと。歌児は本気で霹靂門がやったと?と聞く。戦楓が、俺を疑うのか?、と言う。しばらく戦楓を見つめ、何を言うの、疑うわけがない、と言う歌児。そして、あなたが父上を殺したと疑ってるとでも?、霹靂門の犯行と言うならどうする気なの、と言う。戦楓は徹底的に滅ぼすと答える。分かった、と返した歌児は、覚えておいて、父を殺した者を許さない、それが誰であっても、と言う。
梅院に戻った歌児は、鐘離無涙から霹靂門を追放された舵主は私腹を肥やし罰せられた者ばかりだと聞く。追放されたものに証言させれば雷殿にとって不利なだけだと言う蝶衣。歌児は舵主たちを捜し出すのに何日かかるか鐘離無涙に聞く。青龍堂なら3日で可能だと鐘離無涙は答える。己の悪事を人のせいにする気?とつぶやく歌児。
捕らえた風舵主は火器を見せられるが先代の門主には恩があると何も言わない。しかし、あとから連れてこられた舵主2人は、銭500両欲しさに霹靂門の火器で“麒麟火雷”だと話してしまう。当時、風舵主が9個作ったと。2人が下がり、先代の荘主が火器で死んだと聞かされた風舵主は、罪を着せられる事を恐れ、火器は全て亡き門主に渡した、私の手元には1つも残っていない、と言う。そこに歌児が来る。
歌児は風舵主に霹靂門を追放された理由を聞く。ささいなことで、と言う風舵主に、私腹を肥やしたからでは?、と言う歌児。風舵主が認め、歌児は皆に霹靂門を追放された者の話が信用できるか問う。しかも、この者は暗河宮と通じて追放されたと。戦楓がいつ火器を作ったのか、何が目的だったのか聞く。去年で亡き門主に江湖を制覇させるためだと答える風舵主。さらに風舵主は雷驚鴻にも火器を捧げたと話す。歌児が他に疑問がないと言い、戦楓は雷驚鴻を捜索して捕縛すると告げる。
雷驚鴻を捕らえると聞いた刀冽香。証人も物証もあると知り、断雷荘の一件と同じだと思う。
馬車に乗っていた玉自寒は、“霹靂門の雷驚鴻が烈明鏡を暗殺したため、各門派にも要請し霹靂門を始末する。霹靂門と信仰のある門派は敵と見なす”、と告示された事を知る。
戦楓は霹靂門の火器を脅威と見て、己の権威を守るため滅ぼす気だと考える玉自寒。
無刀城からも300人の精鋭を調達すると戦楓に話す刀無暇。何も言わない戦楓に代わって、裔浪が感謝する。
雷驚鴻に何かあれば霹靂門は暗河宮の手中に落ちてしまうと気になる歌児。薫衣は、雷驚鴻の仕業なのでは?、と疑わないのか尋ねる。歌児が、あり得ない、と答え、では私も雷驚鴻を信じると言う薫衣。
駆けて来た蝶衣が、玉自寒が戻った事を歌児に知らせる。歌児は急いで竹院へ向かう。
遅くなってすまないと言う玉自寒。座り込んだ歌児は、玉自寒の膝にもたれ涙を流す。玉自寒が、つらかったのだな、と優しく歌児の頭を撫でる。首を横に振り、一番つらかったのは父上に会えなかったことよ、灰になっていたの、と言う歌児。
ーつづくー
鐘離無涙がまだいてくれてよかったー。
かまど番、は面白かった(≧▽≦)
そして早々に歌児の手助けをしてくれている。
蝶衣も良かったよね(*´艸`*)
何もしていないと分かってて雷驚鴻に罪を着せるなんてひどすぎる(∩˃o˂∩)
裔浪はともかく、戦楓はそれでいいの?
親の敵とはまったく別の話になってるんだけど…。
歌児もずっと我慢していたのね(;д;)
ようやく玉自寒の前で泣くことができて。
でも危険を冒して来ている玉自寒が少し心配ヾ(・ω・`;)ノ
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