【登場人物】
錦覓(きんべき)…楊紫(ヤン・ズー) 花女神の娘
旭鳳(きょくほう)…鄧倫(ダン・ルン) 天帝の息子
潤玉(じゅんぎょく)…羅云熙(レオ・ロー) 天帝の息子 旭鳳の兄
洛霖が錦覓の父親だと聞き、驚く彦佑。「水神殿、何か誤解されています」と海棠芳主が言い、彦佑を外に出す。
姿を消して隠れていた潤玉は、彦佑が去ると現れ、中の3人の会話を聞く。
錦覓の霊力の根源を調べた洛霖は「正直に話してくれ。錦覓は霜降に出生を?」と長芳主たちに聞く。頷く長芳主。洛霖は自分の子だと分かり、錦覓の手を握ると「この4千年の間、父親の責を負えておらぬ。梓芬は亡くなり合わせる顔がない」と悲しむ。その時、錦覓の意識が戻る。
「父が支えよう」と体を起こす錦覓を助ける洛霖。錦覓は人違いをしていると思うが、洛霖が「霊力の根源を調べたところ、私と梓芬の子に間違いない」と話し、花神様が母だと知ってさらに錦覓は驚く。
ぶどうの精霊として生きてきた錦覓は「本当は水か花なんですか?」と尋ねる。「君の元神は梓芬により封印されている。封印を解く方法を斗母元君に教えてもらい、君を真の姿に戻そう」と話す洛霖。錦覓は長芳主に今の話が本当か聞く。長芳主は「花神様の遺志を継ぎ秘密にしていた。でも天界に知られたし、隠す必要はないわ」と答える。
洛霖は錦覓を抱きしめ「一緒に帰ろう。もう二度と、お前を手放さない。寂しい思いもせぬ」と言う。私が一生お前のそばにいよう、と。
火陽の気が満ちていた錦覓に、洛霖は授けた者に霊力を返すように言う。錦覓は「昨夜、夢の中で天帝が5千年分の霊力をくれたんです。それが天帝も私の父親だと」と話す。
外に出た長芳主は「あんな厚かましい者が天帝とは笑いぐさだわ」と海棠芳主に言う。「花神様は天帝に恨みを持って死にました。錦覓にとって敵ですよ。父親なんて笑止千万です」と言う海棠芳主。家から出て来た洛霖が2人に近づき「今、何と?」と聞く。
梓芬の死因を尋ねる洛霖に、これまでずっと我慢して来た海棠は「花神様は己の全霊力を使い子を守りました。錦覓が生まれたのは4千年前で、花神様が失命したのは水神殿の婚礼の夜です」と話す。
「もしや…梓芬が死んだのは天元20万8612年の霜降であって、翌年の夏至ではない。なぜ1年近く梓芬の訃報を黙っていた」と言う洛霖。海棠芳主が「それは…」と言いかけるが、長芳主が止める。そこに「当時、芳主たちは花神様に誓ったのです。これ以上はご勘弁を」と言いながら老胡が歩いて来る。
老胡は長芳主たちを家の中へ戻らせると真相を話し始める。
当時、天帝は天界の第二殿下で花神様の心を計画的にとらえました、天帝は順調に即位するため鳥族と同盟を結び花神様を裏切って荼姚公主を娶りました、悲しんだ花神様を水神殿はその優しさで気長に接してくださり花神様は水神殿に情を抱いたのです、ですが天帝は即位後も花神様にしつこくつきまとい続けました、ですが花神様に拒まれ面子を潰され強引に花神様を襲ったのです、花神様は錦覓を身ごもったことを知らず怒りのままに忘川に行きました、と話す老胡。
梓芬は忘川まで追いかけて来た天帝に「私より権力を選んだあなたは赤の他人よ。しかも私は辱められ洛霖に顔向けできない。忘川に飛び込み、恥辱を洗い流すしかないの」と言って、忘川に飛び込み元神を破壊しようとする。しかし天帝が術で引き戻し「この天界は天帝である私のものだ。死なせぬし、私を忘れさせぬ」と言って阻止する。そして梓芬を栖梧宮に監禁してしまう天帝。さらに天帝は諦めさせるため、洛霖と臨秀を呼ぶと「今、六界は不安定だ。水神と風神の婚姻で兵の士気が上がる」と2人の婚姻をわざと梓芬に聞かせる。
帰る洛霖を追いかけていた梓芬だったが、天帝が梓芬を側室にと考えているのを知った天后に邪魔されてしまう。天后に追い詰められ、臨淵台から飛び降りるしかなかった梓芬。傷ついた梓芬を長芳主たちが見つける。
婚姻を断ってから何度か梓芬を訪ねたが、情を持ったことはないと言われたうえ「私の心にあるのは天帝一人のみ。臨秀と夫婦になって」と言われてしまった洛霖。臓腑を激しく毒火に焼かれていた梓芬は、自分のことを諦めさせ、洛霖の末長い幸せを願い冷たい言葉をわざと放っていた。
話を聞いた洛霖は「この身が滅びようとも、あの毒婦を殺し、梓芬の敵を討つ」と言う。しかし老胡は「復讐したところで花神様は生き返りません。それに花神様の願いは花界が太平であることです」と止める。そして「花神様ご自身のように錦覓までも男女の情で苦しまぬよう、厳しくかん口令を敷きました。錦覓には男装をさせ、1万年、水鏡から出られぬようにし、私に監視をさせたのです。錦覓は何の悩みもなく人生を送れると思っていました。でも、まさか天意にもてあそばれるとは」と言う老胡。
窓の外から錦覓を見ていた潤玉は「君が私の…」とつぶやく。
復讐に錦覓を利用され、鼠仙に怒る玉蘭芳主。玉蘭芳主が降りると言うと、鼠仙は「長芳主は掟を厳格に守る。そなたと私の結託を知ったら、そなたの処遇はどうなると思う」と脅す。
璇璣宮に戻って来た潤玉は、錦覓は水神の子だと鄺露に話す。「4千年前の約束により、あの者が私の許婚に」と嬉しそうに言う潤玉。しかし、父上と花神の間に男女の情があり水神は義母上に恨みを持っている、私の婚姻に影響するやも、と気がかりを口にする。「過去に何があろうと婚姻は決まっています。天帝と水神が天地に誓ったことなのです」と言う鄺露。潤玉は「だが旭鳳も錦覓を想っている。他人の目はごまかせても私には分かるのだ。傷つけたくない」と言う。
鄺露は「錦覓殿を諦められますか?火神は幼少より、天帝、天后に寵愛され、嫡子ゆえ何でも与えられています。ですが殿下は一人寂しく魘獣と夜長を過ごし、何も求めません。妻まで他の人に譲ってしまったら…」と話す。“旭鳳、今回だけだ。一度だけ許してくれ。借りは長年かけて返す。私を責めるか?”と思う潤玉。
天帝は長芳主に「錦覓は私の娘なのか?」と尋ねる。長芳主は花神様に誓って陛下の娘ではありませんと答える。「梓芬は天元20万8613年夏至に出産して亡くなった。時間から逆算して錦覓は私の娘に違いない」と言う天帝。長芳主は「間違っています。錦覓が生まれたのは、その1年前の霜降です」と話す。しかし芳主たちが自分を恨んでいることを知っている天帝は信じようとせず「錦覓を天涯孤独の身にする気か?」と言う。
「数日前、天后は花界を訪れ花神様の塚を壊し、錦覓の命を奪おうとしたのですよ。かつての情があるのなら、花神様のひとり娘を危険にさらさぬよう」と言う長芳主。天帝は「天后のことは心配無用だ。天界が錦覓を受け入れるよう私が手を回す」と話す。しかし上神である花神様ですら陰謀に遭い天界は錦覓には向かない、花界にいればその身を守れるゆえ諦めてくださいと長芳主は断る。長い目で考えることにし、天帝は「いつの日か錦覓は私の娘だと公表し、正々堂々と天界に連れ戻す」と言う。長芳主は「では期待してお待ちしています」と返す。
錦覓は梓芬が好きだったという花入りのお焼きを持って塚へ行く。「これからは“母上”とお呼びしてもいいですか?」と言う錦覓。
錦覓は、連翹を妬んでいたと話す。食事の時間になると、お母上が蝶を使って呼び戻すと。そして「母親ができた今はもっと羨ましいです。こんな母親がいます?私を産んで亡くなり、4千年も水鏡に監禁を。天涯孤独のぶどうの精霊だとだまし、真の属性も隠し霊力を弱くした。私と父上が何をしたのです?」と錦覓は言う。そんな錦覓の元に花びらが落ちて来る。
錦覓が梓芬の塚にいる間に、洛霖は「錦覓の真の姿を探っている時、体内に伽藍の印の他にも封印があった。老胡は頑として答えぬ。あれは何なのだ」と長芳主に尋ねる。長芳主は「花神様が自ら施されたもので、1万年に1度錦覓に起こる災いを防ぐものです」と答える。梓芬が施したと聞き、納得して洛霖はその場を後にする。
海棠が長芳主に「水神は父親なのに、なぜ隕丹のことを隠すのです?」と聞く。長芳主は「水神殿はすべて自然の流れに任せる主義よ。隕丹が情や愛を抑えていると知れば、きっと錦覓から取り出してしまうわ。花神様の予言どおり1万年以内に情で苦しんだら、花神様に申し訳ない」と言う。
天界に来た錦覓は、洛霖から「九霄雲殿では、勝手に話してはならぬ」と言われる。
声をかけて来た鼠仙と洛霖が話している間に、術を使って錦覓をおびき寄せる潤玉。隠れていた潤玉は出てくると、偶然を装い錦覓と話を始める。そして洛霖が近づいてくるの目で確認し「この間の言葉だが、好意を持ってくれてくれて嬉しいよ。錦覓殿の力になれたら光栄だ。とはいえ私は許婚がいる身ゆえ、錦覓殿の気持ちに応えられぬやも」と潤玉は聞かせる。錦覓が「私たちは友達でしょ。魚さんに許婚がいても、あなたを好きよ」と話し、潤玉は「私も好きだ」と言う。
洛霖が咳払いをし、気づかずに失礼しました、と潤玉は詫びる。
ーつづくー
鼠仙をつい“ねずみ男”と言いたくなっちゃう私(* ̄∇ ̄*)
昨日の謎があっという間に解けた( ̄▼ ̄|||)
梓芬と天帝は恋人同士だったのね。
だけど裏切って別の人(天后ね)を娶って天帝に。
そのあと梓芬は洛霖と深い仲になり、錦覓ができた。
でも、梓芬を諦められない天帝が無理やり梓芬を(∩˃o˂∩)
天帝!天帝!天帝!!!!
ひどすぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
2人を引き裂くやり方も最低。
錦覓が塚で梓芬に話しかけていたことが悲しかった(;д;)
父親がいることが分かったのは良かったけど。
錦覓が自分の子だと思っている天帝はどう思うかな?
鄺露は旭鳳が何でも与えられていると言うけれど、望んでいない物を与えられたら幸せだとは言えないと思う。
旭鳳は旭鳳なりの孤独を抱えているというか。
自由もないし。
それに、どうして錦覓が許婚になるのかな?
洛霖と臨秀の婚儀が行われ時、天帝は「2人の間に男児が生まれたら我が息子と義兄弟の契りを、もし女児が生まれたなら息子に娶らせよう」と言ったけど、錦覓は臨秀との子じゃないよねヾ(・ω・`;)ノ
あと錦覓は物ではないんだから、譲るとか譲らないとかじゃないはず。
自分の気持ちを優先して無理に錦覓を手に入れるなら、父親の天帝と同じ(;´д`)ノ
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魔界まで行く舟の上で船頭が言ってた女子は、なんとなくそんな気がしたけど、やっぱり花神である錦覓母のことだったのね。こんな酷い経緯があったとは・・・。
全て天帝のせいだったのですね( ̄д ̄)
お魚さんのアップのお顔、いいですね~
水神様が蘭陵王のフォンさんに見えるときがあります(^O^)