【登場人物】
錦覓(きんべき)…楊紫(ヤン・ズー) 花女神の娘
旭鳳(きょくほう)…鄧倫(ダン・ルン) 天帝の息子
潤玉(じゅんぎょく)…羅云熙(レオ・ロー) 天帝の息子 旭鳳の兄
穂禾(すいか)…王一菲(ワン・イーフェイ) 鳥族王女
鎏英(りゅうえい)…陳钰琪(チェン・ユーチー) 魔界の王女
旭鳳の成長を幼い頃から見守って来た月下仙人は、穂禾を娶ることを知り説教をするため魔界へ向かう。
萬魔殿を出た旭鳳に助けを求める鎏英。忘川で“幽冥の怒り”が起きたと。旭鳳が「幽冥の怒り?」と聞く。鎏英は「暮辞が滅霊箭を。誰かに命令されたのよ。そして狙いはあなたやも」と話す。「固城王か」と言う旭鳳。そこに月下仙人が。
「穂禾を娶るというのは誠なのか?」という月下仙人。旭鳳は「ぜひ婚儀の主宰をお願いします」と頼む。月下仙人は「魔尊となり乱心しておるのか。ならず者を娶るなど。そなたを救ったのは錦覓だ」と言う。「ご冗談を。命の恩人は穂禾です」と言う旭鳳。月下仙人は「穂禾はそなたの魄を守ったのみ。錦覓が九転金丹で救ったのだ。“玄穹の光”を得るために危険を冒して蛇山へ行った。命を懸けてな。知っておったか?」と話す。
旭鳳は信じようとせず「水神(錦覓)は見事だ。叔父上までたらし込むとは。あの女は潤玉と組み、私を陥れた。私が刺されるのを見たはずなのに、叔父上はかくもあの女に惑わされたので?」と言う。「私を信じられぬのか?錦覓は過ちを犯した。かばい立てはせぬ。だが償おうと九転金丹を求めた。命さえ顧みぬ姿を私はこの目で見たのだ」と話す月下仙人。旭鳳は「私に会いに来たのではなく水神の口利きに?それなら無駄足を運ばせました。水神が何をしたかはどうでもいい。私を刺した瞬間から関係のない女なのです。穂禾が私の妃になります。今後、他の女子に目はくれません」と告げる。
月下仙人は「目を覚まさぬか。洛霖と臨秀を殺めたのはあの女で…」と言いかける。それを止め「これから政務があります。婚姻のことはもう決めたことです。婚儀の主宰は無理にお願いしません」と言うと、鎏英と行ってしまう。
旭鳳は兵たちに「捜せ」と命じる。2人だけになると「錦覓のことで何かわだかまりでも?」と尋ねる鎏英。旭鳳は「私と穂禾を裂くため、伯父上まで利用するとは。万策尽きたな」と言う。鎏英は「月下仙人は思慮深い方のはずよ。利用などされないかと」と話す。「叔父上の話は誠だと?」と聞く旭鳳。鎏英は「言いにくいけど、私も穂禾が元凶じゃないかと思う。錦覓が恩人であることを恐れているのでは?」と言う。
「錦覓の話が本当であってほしくないのだ」と言う旭鳳。鎏英は、どんな話?、と言う。旭鳳は「先の水神と風神を殺めたのは穂禾だと」と答える。「穂禾が琉璃浄火を?」と鎏英が聞く。旭鳳は「分からぬが私が目を覚ました時、霊力を消耗しており、今も体調が優れぬのは事実だ」と話す。その時、兵が戻ってくる。「見つかりません」と言う兵。旭鳳は鎏英と手分けして捜すことにする。
暮辞は滅霊箭を作り上げる。そこに鎏英が来る。鎏英は「固城王がここへ行けと」と言う。そして滅霊箭を渡さないと私は殺されるの、と手を差し出す。暮辞は滅霊箭を渡そうとするが、鎏英の表情に違和感を感じ「6月6日に」と聞く。それに答えず「滅霊箭を。ここから出ましょう」と言う鎏英。
手分けをしていた旭鳳と鎏英が合流する。手がかりすら見つからなかったが、旭鳳は地面に結界の痕跡があることに気づく。そして隠してあった入り口を見つける旭鳳。旭鳳と鎏英は一緒に中へ入る。
2人が奥へ進むと固城王が消え始めていた。壁に6月6日の日付が削られているのを見た鎏英は、暮辞がここにいたことを確信する。まだ近くにいると思い、2人は捜しに行く。
鎏英が偽物だと気づいた暮辞は、滅霊箭で偽の鎏英に傷をつけたあと飛ばされ壁にぶつかる。幻術で鎏英の姿にっなっていた固城王は元の姿に戻り、動けずにいる暮辞に「そのザマで私を殺そうと?」と言う。「王のくせに知らぬのですか。滅霊箭はわずかな傷でも元神ごと滅ぼせると」と言い返す暮辞。
暮辞はふらつく足で約束の場所へ向かう。
ぼんやりとしながら庭の椅子に座っていた錦覓に「旭鳳は結婚する。諦められぬのか?」と言う潤玉。錦覓は「そうよ。もうすぐ新郎になるのにね」と返す。潤玉は春華秋実で傷ついた錦覓の手を取り温かい息をかけ「手が冷えている。帰ろう」と言う。うつむきながら「あなたは私が冷えきっている時に温もりをくれる」と言う錦覓。潤玉は「心の冷えは怖い。だが冷えきった者同士で寄り添えば、暖を取れるし傷つけ合わずに済む。そして冬と夏は相いれぬ定めなのだ」と言う。
錦覓は潤玉の手から自分の手を離す。「人間界の雪は解けた。来月の15日には春の花が満開になる。婚儀にふさわしい日だ」と言う潤玉。錦覓が「では結婚を」と言い、潤玉は驚く。「来月が婚儀にふさわしいなら、行いましょう」と言う錦覓。喜んだ潤玉は錦覓を抱きしめる。潤玉は“深くなくてもいい、長い愛が欲しい。君を守れるだけで私は幸せだ”と思い、錦覓は“結婚すれば陛下と鳳凰は満足よね。それも悪くないわ”と思う。
喜びが隠せない潤玉は、錦覓と婚姻を結ぶと鄺露に話す。来月の15日だと聞き、平静を装いながら「では、私が支度を」と言う鄺露。私もうれしいですし、幸せにあやかりたいと。
七政殿から出た鄺露は涙を流しながら、これまでの潤玉との出来事を思い返す。
約束の場所で花嫁衣装を着た鎏英は、暮辞が来るのを待っていた。そんな中、旭鳳と卞城王が来る。暮辞の消息がまだ分からないと知った鎏英は、それでも「約束したもの。絶対に来るわ」と言う。
ずっと待ち続けていた鎏英。そんな鎏英の前に暮辞の姿が見える。暮辞が倒れこみ、鎏英たちが駆け寄る。鎏英が「来ると信じてたわ」と暮辞に言う。「手当をしよう」と旭鳳は言うが、暮辞は断る。
2人は験心石の儀を済ませ、卞城王に拝礼する。「これからは私を義父と呼べ」と言う卞城王。嬉しそうに暮辞は「義父上」と言う。「私は何度も過ちを犯しました。ですが公主と再会してから気づいたのです。己のあるべき姿に。私は公主にふさわしい男ではありません。この結婚は私の身勝手だと承知しています。どうか、お許しください」と話す暮辞。
卞城王は「私は鎏英の父だ。分かっている。この婚姻は娘が望んだことだと。暮辞よ、私はそなたを誇りに思っている」と言う。
暮辞は旭鳳に謝ろうとする。しかし旭鳳は「過去のことは水に流そう。謝るべきは私の方だ」と話す。
暮辞が吐血し「鎏英は暮辞と2人にして」と旭鳳たちに頼む。
2人で座り、暮辞が「私たちには、この青天洞が思い出の場所だ」と言う。そして「あの時、ここで公主から私に口づけをした」と言う暮辞。鎏英は「積極的なのは、いつも私。でも、今後はあなたから思いを示して」と言う。暮辞は鎏英に口づけし「愛している」と言う。
鎏英は「考えがあるの。明日、人間界へ向かい、世のわずらいを忘れ自由に暮らしましょ」と話す。頷いた暮辞は「そうだな」と返す。
暮辞が鎏英に倒れこむ。人間界で小舟に乗ったあと、花界を訪れて珍しい花を愛でると鎏英が話し、涙を流す暮辞。暮辞が亡くなっても鎏英は泣きながら「花界を出たら一度、魔界へ戻りましょう」と話を続ける。なぜなら、その頃に子供が生まれるからよ、父上に名づけを頼んで魔尊には後ろ盾になってもらう、子供が安泰に暮らせるようにね、と。暮辞が消え、さらに「子供が育ったら教えるわ。私たちの物語を」と言う鎏英。
天界。穂禾のような悪女を娶ろうとする旭鳳に納得できない月下仙人。こじれた縁が耐え難いと、月下仙人は「我々が誤りを正すか?」と彦佑に持ちかける。元のさやに戻すのだ、ぶどうをカラスにな、と。「錦覓は譲らない」と言う彦佑。
以前、花界の芳主たちは婚儀に参列しなかった。今回はお越しいただきたいと、潤玉は自ら招待状を書くことに。そして鄺露に上等な台紙を選んでおいてくれと頼む。
台紙を前に上の空の鄺露。そんな鄺露に父・太巳仙人が声をかける。「陛下の婚儀が近いせいで、憂いておるのか?」と言う太巳仙人。鄺露は「違うわ。陛下が待ち望んでいたことよ。よろこばしいわ」と明るく言う。しかし太巳仙人は娘の気持ちを分かっていた。「先帝は気の多い方であったが、陛下は一途に想い続ける方だ。陛下の心には水神殿しかおらぬ。他の女子が入る隙はないのに、なぜ、かくも尽くそうとする?」と太巳仙人は言う。さらに見返りは得られぬかもしれないと太巳仙人に言われ「私は平気よ」と返す鄺露。鄺露は台紙をもって、その場を後にする。
太巳仙人は鄺露について潤玉に、陛下のおそばを離れ別の場所へ行きさらに修練すべき時だと、それに鄺露も年頃となりました、父親としてよい縁を見つけてやらねぱ、と話す。「婚儀のあと、私が鄺露の相手を見繕いましょう。去就については本人に選択させます」と言う潤玉。太巳仙人が感謝しているところに鄺露が駆けて来る。
鄺露は跪き「ここに誓いを。上元仙女・鄺露、一生陛下にお仕えします。この命の限り」と言う。
魔界で旭鳳に言われたことを思い返した錦覓。錦覓は掛けてある花嫁衣装のところまで歩いて行く。
ーつづくー
蛇山へ一緒に行った月下仙人をたらし込めるわけないのに(;´д`)ノ
旭鳳は錦覓の話が誠であって欲しくないのね…。
それでも真実には向き合わないと。
自分を陥れた本当の犯人を知らない方がもっと怖いヾ(・ω・`;)ノ
鎏英が「私も穂禾が元凶じゃないかと思う」と言ってくれてよかった。
今、自分の信じられる人が言ってくれたら、旭鳳も考えてくれそう。
暮辞が(;д;)
本当にいいカップルだったのに。
もっと生きられたのに固城王のせいで(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
そしたら生まれて来る子供にも会えたし、子供だってパパに会えたのに!!!
暮辞の最後の涙がつらくて悲しくて(;д;)
彦佑は錦覓のことがやっぱり好きなのかな?
ずっと口説いていた(?)のも冗談じゃなくて、本気だったのかな(*´ー`*)
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