傅九雲(ふ・きゅううん)…ジェン・イェチョン(鄭業成)
覃川(たん・せん)…チャオ・ルースー(趙露思)
左紫辰(さ・ししん)…リウ・イートン(劉怡潼)
玄珠(げんしゅ)…ワン・モンリー(王萌黎)
眉山(びざん)…リー・ルーチー
靂渊(れきえん)…ダイ・ユンファン(代云帆)
「祖国再建を目指して」
傅九雲は「霊灯は失ったが得た物もある」と覃川に言い、器に入った靂渊の魂を渡す。
翌日。秋華府から追い出される玄珠と秋華夫人。秋華夫人は「殿下の正妃を追い出すなどできないわ」と怒るが、玄珠は「天原国に用はないわ。紫辰にも靂渊にも。私は母上のお人形じゃない」と言う。
傅九雲は驪国人が集う香取山に覃川を連れて行く。「また来るなんてね」と言う覃川の手を握る傅九雲。そんな中、玄珠たちと紫辰の乗った馬車が来る。
覃川は左相国の姿を見て驚く。
左相国は驪国人たちに牢の中で驪国と驪国人の民がどうなったかずっと考えていたことを話す。そして「ここに皆がいることが驪国が滅びていない証しだ」と言う左相国。左相国が裏切ったと誤解していた驪国人たちは、左相国についていくと言う。左相国は残りの人生の全てをかけて驪国を再建すると告げる。祖国を取り戻そうと。
覃川はその場から離れ、嬉しい気持ちでいた紫辰や、演壇にいた左相国も気づく。
歩いていた覃川の前に左相国が現れる。何か心配事があるのか聞く左相国。覃川は首を横に振る。左相国は覃川に両親がいないことを知り「私は驪国の民は皆、家族だと思っている。安心して頼ってほしい」と話す。その様子を紫辰は陰から見ていた。
左相国と別れた覃川を追いかけてきた紫辰は「なぜ真実を言わなかった?復讐は?」と聞く。「したいけど私にできるの?」と言う覃川。紫辰は「父上ならきっと助けに」と言う。覃川は紫辰に謝る。「なぜ謝る?殺されたのは父ではなかった」と言う紫辰。覃川は謝りたいのは全ての驪国人へだと言う。
紫辰は燕燕からもらったかんざしを返し「過去は水に流し、前に進むべきだ」と話す。うなずいた覃川は「そうしたいわ」と言う。
遊んでいた子供が暗い顔で歩いていた覃川に折り紙をくれる。部屋に戻り座っていた覃川は、もらった折り紙を上へ投げる。小さい白虎が現れ白虎との思い出がよみがえってくる覃川。覃川が手を伸ばすと近づいてきた白虎が燃えてしまう。それを覃川に酥餅を持ってきた傅九雲が見る。
つらくて涙を流す覃川の手のひらに燃えた紙が落ちてくる。妖神像に消された白虎を思い出し、手のひらの燃えた紙を握りしめる覃川。その時、扉を叩く音がし、白公子が入ってくる。膝を抱えて泣いている覃川に、いつもの口調で近づいて隣に座った白公子。白公子は覃川の好物・酥餅を差し出す。覃川が泣きながら持ってきた酥餅を全部抱え、安心した白公子は外にいる傅九雲に目くばせする。
元気のない傅九雲に「言っただろ?しばらくはあいつに構うなと。少し距離を置いてやれ」と言う眉山。傅九雲は遠くから見ているだけだと言う。扉の外からな、と。眉山は「またその顔か。いつもそうだ。覃川が悲しむと、それ以上に悲しんでる」と言う。人間は悩みがあっても終わりがあるが、仙人は終わらない苦しみを抱えて何千年も生きると言う傅九雲。
眉山が「霊灯が妖王に渡れば、7つの力が集まり世界に危険が及ぶ。ここの結界だって耐えられない」と話す。傅九雲は「鎖霊釘の効力も長くはもたない。奴はじきに動くはず。霊灯を破壊したいなら私を捜すはず」と言う。さらに「もし師匠が清瑩石を見つけていたら霊灯を使う必要もなく師匠は死なずに済んだ。妖魔も人間に手を出さなかった」と言う傅九雲。
東屋にいた紫辰と傅九雲は酒を飲む。覃川を心配する紫辰に「よくなってる。彼女のことなら私のほうが詳しい」と傅九雲は言う。「幼なじみの私より知っていると?」と言う紫辰。傅九雲が「私は千年、見てきた」と言い、紫辰が傅九雲を見る。冗談だとごまかす傅九雲。
紫辰は「霊灯のことを聞いた。私が諦めさせるから安心しろ。霊灯のことで自分を責める姿を見ていたくない。驪国のことで私も自分を責めた、気持ちは分かる」と話す。傅九雲は「彼女が心配なのか国のことが気がかりなのか」と言う。この世には大それた望みを抱く者がいる、全ては自分の責任だと思い人々の願いを一身に背負おうとする、君たち驪国人にとって彼女は神も同然、国を救い妖魔を追い払ってくれる希望だ、と。
紫辰は「彼女自身が望み、決めたことだ。私に何ができる」と尋ねる。「そのとおりだ。だが君たちの前では神でも、彼女には普通の女子としての幸せはないのか?彼女が自分の負けを認め諦めない限り、君たちにとって彼女は希望の神だ。だが、私にとっては違う。彼女の幸せは誰にも奪わせはしない」と言う傅九雲。紫辰はだから覃川から霊灯を遠ざけようとしたのかと思う。
傅九雲は「守ることが愛だと思っていたが、やっと分かった。受け入れるのが愛だ」と言う。
万宝閣へ行き、わずかに残っていた壷を見つける山主。しかし驪国人によって壷は漬け物用に使われていた。山主は怒りがこみ上げてくる。
傅九雲と会った山主は、力を回復してほしいと頼む。傅九雲はわざと咳き込み、この体では何もできないと言う。「もし霊灯があれば自分で力を取り戻せるんだが」と言う山主。傅九雲は、今の山主では霊灯の力に耐えられない、それに霊灯はなくしてしまって…、と話す。驚いた山主だったが、私を騙すつもりか?霊灯をなくして冷静でいられるはずがない、と言う。しかし「ないものはない。信じてくれ」と言う傅九雲。
玄珠を呼び止めた紫辰。しかし玄珠はどこかよそよそしく「左相国は生きていたし、燕燕との間に壁はない。私の居場所はないわ」と言う。ここにはいられないと。紫辰は「燕燕とは何でもない。君はずっと私のそばにいてくれた。でも今度は私のためじゃなくていい」と話す。玄珠がどういう意味か聞くが、紫辰はうまく答えられず、これは運命だと思う、私たちは驪国滅亡を一緒に乗り越えるんだ、だからそばにいてくれ、と言う。玄珠が何か言う前に左相国が来る。左相国が紫辰に用があると思い、玄珠はその場を後にする。
妖魔の力は計り知れず「くれぐれも気を抜かぬようにな」と紫辰に話す左相国。
左相国は紫辰を追いかける少女だった玄珠が立派な公主になり頼もしく感じる。紫辰は「玄珠は本当に立派だが苦労も多い」と話す。だが左相国は「大したことではない。生きていることが何よりの幸せだ。皇女は若くして命を落としたのだ」と言う。そして皇女と幼い頃から一緒だった紫辰を気にかける。
紫辰は「私の願いは父上と驪国を再建することです」と言う。左相国は必ず復活を遂げてみせると改めて思うが「老いた私ではできぬこともあるはず。お前に父の願いを託す。頼んだぞ」と話す。ひざまずき「ご安心を。この命を懸けて成し遂げます」と紫辰は誓う。
玄珠が蛇を捕まえ投げつけると、蛇は山主に変わる。力を失い蛇の姿でいるしかない、九雲が霊灯を渡せば私は力を取り戻せる、その時は驪国人どもを追い出してやる、と言う山主。玄珠は「霊灯で天原の妖魔を倒すの」と言っていた覃川の言葉を思い出す。「霊灯にそんな力が?」と聞く玄珠。山主は「当然だ。だから白河龍王もお前に盗めと命じた。霊灯には龍が宿り無限の力を手にできる」と話す。
玄珠は「以前、あなたが霊灯を使うのを見たわ」と言う。「それだけじゃない。霊灯の真の力は別にある。霊灯をともせば妖魔を封じることができる。世界中、あの世の妖魔も全てだ」と言う山主。霊灯をともすのがそんなに難しいのか玄珠が聞く。山主が答えようとせず、玄珠は山主の首を強くつかむ。そして山主は血の契約が必要だと話してしまう。
ーつづくー
覃川がすごくつらそう。
そして傅九雲も(;д;)
覃川の好物って「酥餅」っていうのね。
食べてみたい(*´艸`*)
紫辰、もっとはっきり自分の気持ちを玄珠に言ってあげたらいいのに。
そしたら玄珠も苦しまないし、安心もするよね。
それは燕燕も同じだと思う。
左相国はいつか覃川が燕燕だと分かるのかな?
皇女の死については左相国も心を痛めていると思うから…。
玄珠が強い(✽ ゚д゚ ✽)
そして山主、弱すぎる。
力がなくて弱いと言う意味ではなくて、気持ちというか意思というか。
強かったら弟子を見捨てて白河龍王から逃げたりしてないとは思うけど(;´д`)ノ
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします。
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます