台湾ドラマ「ショコラ」第16話 あらすじ

「朝帰り」


酔った千恵は達人と一緒にホテルへ。笑いながら絶対私たちがどこへ行ったのか気になって、秦是吾は寝付けないはずだと言う千恵。千恵はベッドに寝転ぶと「私のそばを離れないで」と言い、葉達人を自分の隣に寝かせる。「そばについてあげるから、もし疲れたら目をつぶってもいいよ」と言う達人。

「あの時、私とデートした後いなくなっちゃったでしょ?どこに行ってたの?」と達人に千恵は聞く。少し困ったような顔をした達人は、ずっと伝えたかったと携帯を取り出し、ここ数年、自身の行って来た場所の画像を千恵に見せる。そして「何で僕がこんなに急いでるか分かる?」と言う達人。しかし千恵が眠ってしまったため、その理由は話せなかった。
達人は千恵の寝顔を携帯で撮る。


翌朝。厨房へ行った麦松奇は、ピカピカに磨かれていることに気づく。そしてルール10か条の"キス禁止"を目にし、溜め息をつく松奇。


目の覚めた千恵は、隣に達人が寝ていて驚く。千恵は達人とホテルに来た事を覚えていなかった。
朝食を持ってきた達人に、私たち昨日、何かあった?と聞く千恵。達人は「さあ、どうかな」とワザと返す。酔った自分が「嫌な奴だったでしょ?」と手を合わせて千恵は謝る。「でも、たいしたことない。ただ、僕の話を聞かずじまいで寝ちゃったのが、ちょっと残念かな」と言う達人。その話は「またいつか」と。


朝食になっても夜中まで起きていた是吾は起きて来なかった。千恵もまだ寝ていると思った松奇は、阿栗に起こすように言う。部屋にいないことを知っている阿栗が困っているところに、朝帰りをした千恵と達人が帰ってくる。
ゆうべはホテルに泊ったと話す達人。「何だと?2人でホテルに一晩?」と松奇は驚く。達人は領収書を松奇に差し出し、松奇は睨みつけながら乱暴に受け取る。


松奇たち全員が自分と達人のことを疑っていると思いながら庭を歩いていた千恵。そんな千恵の前に是吾が。是吾に怒ってほしい千恵だったが、是吾は「遅くなる時は誰かに電話しろ。皆を心配させんな」と優しく言い、千恵の頭をポンポンと軽く叩くと行ってしまう。


千恵と達人が車に乗っていると、不審な車がつけてくる。それに気づいた達人は、誰かに電話をかけ「今、北峰路あたり。つけられてるらしい」と伝える。千恵は「どうしたの?」と聞くが、達人は心配しなくていいと話さない。

つけてきた車の前後に、達人が電話をかけた者たちの車が止まり行く手をさえぎる。千恵が「あの人たち、私たちを尾行してたの?」と達人に言うと、達人は「あいつら…僕もよく分からないけど、僕の正体がバレたかも」と答える。「え?」と達人の言ってることが分からない千恵。その時、達人が苦しみ出す。薬を忘れた達人は車を止めて電話をかけようとするが、かけることができない。達人の携帯を手に取った千恵は、"謝沢"の名前を見て驚く。


達病院に駆けつけた松奇と是吾。
松奇と是吾は、達人を乗せた車椅子を押す千恵の後から、稲重会の組員たちがついてくるのを目にする。是吾が「説明しろ」と達人にすごんでると、会長と謝沢が現れる。
睨む松奇に「俺のせがれだ」と言う会長。会長は是吾に「俺に免じて、よそで話そう」と言う。


会長と家で話すことにした松奇たち。
息子は俺の意向で来たんじゃない、世話になっていることは数日前に初めて知った、7歳で心臓病だと分かり、何度、三途の川から救い上げられたか知れん、と話す会長。さらに会長は、18歳の卒業式の後、急に興奮して心拍が上がり緊急入院、医者には覚悟をと言われたが奇跡的に助かったと言う。やることが、まだまだあって死ねないそうだと。

明日をも知れぬ命と知っている達人は、やりたいことのリストを作っていた。1人、車の中にいた達人は、そのリストの中にある"千恵さんに告白する"という字を見つめる。

千恵を見ながら「あんただね?あいつが今、挑んでる目標は」と言う会長。そして、奴はあんたが好きだが、それでもいつか次の目標のために去るかもしれない、それを忘れんでくれと言う。
会長は松奇にも達人のことは我々の対立とは別の話、普通の人間として扱ってほしいと頼む。うなずき「分かった」と言う松奇。


会長が帰り、入院をしないといけない体なのに、なぜすぐに病院を出たのか達人に聞く千恵。僕は病院服というものが大嫌い、それに消毒のにおいも大嫌いだと、達人は皆を笑わせるように答える。しかし誰も笑う者はいなかった。仕方なく父の稲重会と敵対しているのは承知、正直な話、僕も連中とはそりが合わない、全員あんな服なんてダサすぎる、と言う達人。ようやく千恵が笑い、是吾が「それが素性を隠した理由?」と言う。達人は「違います。僕が会長の息子だと知って見方は変わってない?僕はただ、千恵さんと楽しく過ごしたいだけ」だと返す。他には何も望んでないと。

松奇は素性は問わない、安心してここにいろと達人に言う。「私の許可なく死んだら許さないわよ」と言う千恵。
千恵が他に一緒にかなえられる望みはないか聞くと、達人はプロポーズするように千恵の前で片膝をつく。しかし達人の口から出た言葉は「店中のまずいケーキを、残らず改良したい」だった。千恵が再び笑い、是吾もホッとする。


松奇の家を出た会長は、車内で「例の件はどうなってる?」と謝沢に聞く。「はい、進めています」と答える謝沢。会長は笑うと「天が見方した。お前は"カンパニー"にいた男。その経歴が、麦松奇の件で役立つことになるとはな」と言う。


翌日。千恵は松奇から預かった高麗人参の飲み物を、厨房にいた達人に渡す。普通の人間として扱ってほしいと言う達人。千恵が「あなたみたいな普通の人、見た事ないけど」と返すと、達人は「そうかな?勇気もって自分と向き合うのが、そんな特別なことかな」と言う。
千恵と達人が楽しそうに話しているところに是吾が来る。達人が「忙しいから、送りは是吾に」と言うと「イヤ、あなたがいい」と千恵は言い、行ってしまう。

是吾と厨房で2人きりになった達人は「千恵さんは、あなたのものだ」と話す。是吾は千恵は誰のものでもない、と言うが「分かってるくせに。今は僕に少し目が向いてるだけ。彼女の気持ちは全部あなたにある」と言う達人。あいつとの話は付いてると是吾が言っても「それが彼女の愛さ」と達人は言う。

達人は病院で是吾が自分を殴ろうとしたのは、極道の家族だからだと分かっていた。それを認め「千恵には最高の男が似合う。俺はヤクザだ」と言う是吾。そんな是吾に達人は「死が道連れのヤクザに愛する資格はない?僕は死神と賭けをし、あなたは人に命を預けてる。でも死神と向き合ってるのは同じ。僕でさえ欲しければつかみに行く。なぜできない?」と言う。なぜ恐れると。是吾は笑い「お見事だ。負けたよ」と言う。
この家で一番根性が据わってるのは、ヤクザ以上に命知らずの女、恋する女だと言う達人。


是吾は大学へ行き、そっとチェロを弾く千恵を見つめる。"たしかにお前は根性が据わってる。俺と違って決めたらやり抜く。お前が男ならいい兄弟になれたろう"と思う是吾。そんな是吾に気づき、千恵はチェロを置いて駆けて行く。しかし、もう是吾の姿はその場所にはなかった。「ヤクザさん、何で逃げるの。まだあなたのにおいが残ってるわよ」とつぶやく千恵。


厨房にいた達人は、また心臓が痛くなる。

晩ご飯の最中、達人は急に「お世話になりました」と皆に言い出す。驚いた千恵は、まだ、どこへ行くかも決めていない達人に「ダメよ。許さない」と言う。「他人が"許さない"なんて」と阿栗が言うと「私は彼女よ。口を出して当然」と言い返す千恵。どこで何をしたいのか千恵に話すよう松奇が言い、達人は少林寺に行って武術を習うと言う。ケーキの修行は刺激的だった、でも次の目標が必要だと。

達人は書き終えた店のケーキ全部のレシピを松奇に渡す。泣き出した千恵は部屋へ行ってしまい、達人は千恵を慰めて欲しいと是吾に頼む。

千恵の部屋に入った是吾は「奴が好きなら本人にそう言ってやれ。引き止めるから」と話す。泣きながら「結構よ」と言う千恵。自分の事くらい、自分で何とかできると。「そうか」と言って、部屋を出て行く是吾。千恵は溢れる涙が止らない。


千恵は達人のいる厨房へ行く。ちゃんと伝えなかったことを謝る達人。何を話すことがあるの?あなたも、是吾も同じ、と千恵は言う。私にはあなたたちを引き止める資格なんてないんでしょ?と。何も言えなくなった達人に「あなたは、あなたのやるべきことを、ちゃんと成し遂げたんでしょう?」と言う千恵。達人はうなずく。

千恵から頼み、2人は達人の歌でダンスを踊る。今を大切にすることを教えてくれた達人に、感謝する千恵。「今を大切にすることを覚えたんなら、次は自分の本当に愛してる人を全力で勝ち取ることだよ」と達人は言う。泣きながら千恵はうなずく。


翌朝。バイクの音で千恵は目を覚ます。急いで起きた千恵は、テラスからバイクに荷を乗せている達人の姿を見る。すぐに飛び出した千恵だったが、バイクは走り出していた。追いかけるように道路まで駆けてて行く千恵。千恵は何も言わず、達人を見送る。


合丘再開発のプランを陶という男に見せた会長。陶は「地上げも済まんのに、もう建設の話か」と言う。会長が用地買収は着々と進めているが、ちょっとした交渉の難所があって…と返すと「麦松奇の残光に勝てんのか」と言い返す陶。そして陶は、これなら初めから麦に話を持ち込めばよかったと言うと帰ってしまう。
一緒にいた謝沢に「命じた件はどうなってる。結論を急げ」と言う会長。謝沢は大変な金額になると答えるが、会長は「構わん。いくらでも払う」と言う。時が来たら、すべて麦松奇から取り立ててやると。


ーつづくー


千恵と達人がまさかの朝帰り!!
あれだけ気にしていたのに、是吾ったら強がっちゃって(*´艸｀*)

達人が今度は千恵に何の約束もせずに去ったことが心配。
出て行く事を決めたのは病気せいだよね?
きちんとレシピを完成させてから行ってしまうなんて(；_；)
是吾や千恵に達人の言ったことが伝わってるといいな。

会長の息子だと分かっても、受け入れたコアラ…じゃない、松奇は素敵でした(*´ー｀*)

会長はまたよからぬ事を企んでるみたいヾ(・ω・`;)ノ
息子があれだけ松奇たちと親しくしているのに!!
謝沢は会長のやり方が気に入らないように見えるのだけど…気のせいかな?



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