「心は今も」
ジャンが来なかったのは、フォン姐さんの一言で逮捕されたからだと知ったシウシウ。シウシウは「何もかも運命なのね」と言う。しかし「違う。あの人の身勝手さが原因です」と言うジョンユー。シーシーはジョンユーを見ると「全部、母さんのせい?わざとじゃないし、謝ったでしょ」と言う。なのにあなたは別れ話まで切り出したと。「振ったのは君だ」とジョンユーは言い返す。
ジョンユーは「逆の立場なら受け入れられるか?」と言う。シーシーが目をそらし、さらにジョンユーは「僕はずっと家族のぬくもりを知らない。心から笑う父さんを見たことさえないんだ。君の母親のせいだ。教えてくれ、もし君なら相手を許せるか?」と泣きながら話す。「そう、すべて母さんのせいよ、母さんが悪いの。でも私のせいじゃない。分かったわよ。私が責任を取ってあげる。私が悪かった、これでいい?」と言うシーシー。2人が言い争いを始め、止めたシウシウは「あなたは怒りと恨みのすべてを私にぶつけたのね。考えてみれば、あなたも気の毒だわ。親同士の遺恨のために恋人と別れるなんて」とシーシーに言う。
「そうじゃない。あんたの名前が出るまではうまくいってた。私も気づいてた、父さんは母さんを愛してないと」と言うシーシー。だけど2人はケンカもせず穏やかに暮らしてた、あんたのせいだと。ジョンユーは「シウシウさんは悪くない。シウシウさんはみんなの心に住み着いていた。それが原因だ」と言う。また2人が言い合いになり「ケンカで解決できる?」とシウシウは言う。
シウシウはジョンユーに「親の遺恨のために別れて本当に後悔しない?」と聞く。そして「私の親は頑固でいつも考えを押しつけてきた。それで私とインシオンは…。同じ悲劇を2人に味わわせたくない。本当に好きなら簡単に別れてはダメ。何があっても悔いの残る決断はしないで」と涙を流すシウシウ。もう私は老いた、誰かのこと、過去のこと、愛、恨み、どれも重要ではなくなった、でも2人はまだ若い、心から愛し合う人と出会い添い遂げられるそんな幸せを得られない人間も多い、この意味が分かったら相手を大事にしなさいと。
シウシウの言葉を聞いたジョンユーは「あの日、初めて真相を聞いて混乱してしまった。分かってる、過去のことは君と関係ない。でも時間が必要だ、気持ちを整理したい。別れたい訳じゃない」とシーシーに謝る。「私も悪かった。あなたの気持ちを少しも思いやれなかった。ごめんなさい」とシーシーも言う。そしてジョンユーの手を取り「もう少し時間をあげるけど、あまり待たせないね」と言うシーシー。うなずきながら頬笑んだジョンユーは「でも今大事なのは僕たちのことじゃない。シウシウさんのことだ」と言う。
ジョンユーは「みんなが捜しています。何を言ってもムダかもしれませんが、数日後にコンサートがあります。必ず来てください。インシオンさんとティエンツァイさん、シャオホワさん、そして父のために」とシウシウを説得する。シウシウがジョンユーの顔を見ると「お二人が一緒に歌うことは父の願いなんです」と言うジョンユー。シウシウは「インシオンとはもう終わったの」と返すと行ってしまう。
ジョンユーはシウシウを付け回しているシーシーに「お願いだ、インシオンさんの気持ちも考えてくれ」と頼む。
シウシウが当時の真相も知り、仲立ちもしてくれたとジョンユーから聞いたインシオンは安心する。なぜ安心できるのか分からないティエンツァイ。そんなティエンツァイに「シーシーとジョンユーの仲立ちをしたってことは、シウシウの心は今も死んでない。希望がある」とシャオホワが話す。
病院。「明日シウシウはコンサートに来るだろうか。この前、あの子はこう言った“心の傷は癒せない”。この言葉を思い出すと胸が痛む」とアージョン先生に言うウー社長。アージョン先生は「心配するな。父親のくせに、まだ分からないのか。シウシウはインシオンを愛してる。必ず来るはずだ」と返す。しかしウー社長は「分かっとらんな。あの子は一度決めたら意地でも考えを変えない」と言う。一理あると思い「あとは神様に任せるしかない」と言うアージョン先生。
アージョン先生が「明日、外出許可をもらったから、コンサートを見に行こう」と話すと、ウー社長は「お前の付き添いがなくても私は絶対に行く。這ってでもな」と言う。
冗談を言い合っていたアージョン先生に「お前には心から感謝してる。インシオンは世界でただ1人、シウシウを幸せにできる男だからだ」と言うウー社長。
ホテル。シーシーは荷物を整理するシウシウに理由を聞く。「台湾を離れるからよ」と答えるシウシウ。シーシーが「明日のコンサートは?」と言うと「行ってほしいの?」とシウシウが聞き返す。シーシーが目を伏せ、シウシウは「明日の午後の便で日本に帰るわ」と話す。「またウソを?鹿児島行きの便は朝だけよ。一体どこへ?」と言うシーシー。シウシウは知らないほうがいい」と言う。
「きっかけが何であれ、数日間、一緒に過ごしたのは何かの縁ね」と言うシウシウ。幸い、あなたたちの仲立ちができた、おかげで台湾に戻ったことがムダにならずに済んだ、あなたも私に憎しみ以外の感情を持てると。シーシーは「質問に答えて。コンサートに行かない気?行かなければ父さんが悲しむ」と言う。「行けば、あなたのお母さんは?」とシウシウは返す。言葉に詰まりながらも「母さんを愛してるけど、父さんも愛してる。あの日、タクシーで父さんの告白を聞いて、すごくつらかった。あれほど、あなたを愛してたなんて。母さんを愛さないのに、父さんはあなたの訃報を聞いた日、切ない声であの歌を歌ってた。この前のあなたの歌い方とそっくり」と言うシーシー。
シウシウは「あの歌の後半の歌詞は、結婚する前夜インシオンに書いたの」と言う。あの歌は私たち2人の夢だった、と。シーシーは「あなたがいなきゃ父さんの夢はかなわない」と言う。「お母さんの愛を犠牲にしてもいいの?」と言うシウシウ。シーシーはシウシウの手を取り「伝えたいことがある。私は実の娘じゃない」と言って涙を流す。そして「母さんは臨月の時、事故に遭った。手術には家族の同意が必要だった。父さんは私たちを救うために父親になってくれたの。実の父親は誰なのか私はいまだに知らない。父さんは母さんと一緒に寝たこともない」と話すシーシー。
驚きながら、数歩、歩くシウシウ。その背に向かい、シーシーは「あなたのために母さんを拒み続けた。父さんは同情から私たちをそばに置いてくれただけ。だから…私は小さい頃から、母さんに八つ当たりされた。それであなたが嫌いだったの」と泣きながら言う。「フォン姐さんとインシオンは…」とシウシウが聞くと「結婚してない」と答えるシーシー。
待ち望んだ幸せを父さんにつかんでほしいとシーシーは言うが、シウシウは涙を流しながら「終わったことよ。すべて過ぎたこと」と言ってその場を離れる。
インシオンとティエンツァイは美川閣へ行き掃除をする。なぜ掃除をするのか分からないティエンツァイに「明日、歌い終えたシウシウが、ここへ来るかもしれない」と話すインシオン。
インシオンは、もし明日シウシウが来なくても、歌を愛する心だけは取り戻せた、だから取り乱したりしないとティエンツァイに言う。そして、シウシウが白原に嫁ぐと決め、人生で最もつらい時に寄り添ってくれたこと、鹿児島へ行く時に“過去から逃げず向き合え”と言って招待状を開く勇気をくれたことを感謝する。
目頭を熱くし「俺の助けなんかお前から受けた恩に及ばない」と台風の日、不動明王の前でインシオンがたたいてくれた時の話しをするティエンツァイ。あの1発で俺にはシャオホワしかいないと分かったと。
シウシウのために玄関にスリッパを2足置いて、インシオンたちは帰って行く。
翌日。荷物をまとめるシウシウに何も言えず、シーシーはテレビをつける。テレビでは北投公園で行なわれる“春風恋歌 流しコンサート”のもようを中継していた。「大勢の人が北投公園に集まっています。インシオンとシウシウの愛を見届けようとしています」というリポーターの言葉に、一瞬手が止るシウシウ。
荷物をまとめ終わり、シウシウが部屋を出ようとする。止めたシーシーが「本当に行かないの?」と聞く。「昔の人間は、決めたら守るのよ」と答えるシウシウ。シーシーは「父さんのこと、どうする気?」と言う。シーシーをソファに座らせ、その隣に座ったシウシウは「このコンサートでインシオンは歌への情熱を取り戻したはず。それだけでうれしいわ。彼の未来には歌が寄り添ってくれる。私にとっては十分に満足よ」と話す。
「心残りはないって本気で言えるの?」と言うシーシー。穏やかな顔でうなずいたシウシウは「北投を離れる前に懐かしい場所に行きたい」と言う。あなたは、そろそろ家に帰ったほうがいい、インシオンやお母さんが待ってると。「私…」と言いかけるシーシーに、さらに「私も実の父親に会ったことがないの。でも人は縁でつながっているわ。血縁だけが家族ではない」と言うシウシウ。シウシウが「約束して。今後もジョンユーと仲良くしてね」と話し、シーシーは首を縦に振る。
北投公園に集まった人の中にはウー社長やジャン・ジアホンの姿もあった。
控えてる場所で「シウシウさんが来るか心配ですか?」とインシオンに聞くジョンユー。インシオンは「心配していない。必ず現れる」と答える。
タクシーに乗ろうとしていたフォン姐さんは、バイクに乗って走り抜けていくシーシーを見かける。
流しコンサートが始まり、春風バンドのメンバーが1人ずつステージに呼ばれる。
ーつづくー
シーシーが本当のことを話してくれて良かった(;△;)
それを罪滅ぼしだと言ってくれたことも。
シウシウの、コンサートへは行かない、インシオンとは終わった、という気持ちは動いていないように見えるけど、きっと何か変わってくるはず!!
インシオンがティエンツァイに感謝したところもよくて。
ずっとインシオンのそばにティエンツァイがいてくれて良かったと思う。
いよいよ残り1話となりました。
どんな結末が待っているのかすごく気になります。
インシオンとシウシウには幸せになってもらいたい!!
2人が結ばれることで、後悔しているみんなも救われると思う。
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0057.gif)
![にほんブログ村 テレビブログ 華流・アジアドラマ(韓国以外)へ](http://tv.blogmura.com/tv_asiandrama/img/tv_asiandrama88_31_pink_1.gif)
にほんブログ村
いつもポチッをありがとうございます(*´ー`*)
残り1回でどのような結末が待っているのか
ドキドキです。
秀秀の詩詩たち説得の言葉は重く、
あの言葉をかけられる秀秀の優しさを感じました。
二人のためには
本当に帰国してよかったとおもいますが、
自分のためにはどうなのでしょう。。。
姐姐仰るように
秀秀自身に何か変化がありますように。