冷血(れいけつ)…チャン・ハン
無情(むじょう)…ヤン・ヤン
追命(ついめい)…ウィリアム・チャン
鉄手(てつしゅ)…マオ・ズーシン
楚映雪(そ・えいせつ)/楚離陌(そ・りはく)…チャン・チュンニン
安世耿(あんせいこう)…ミッキー・ホー
姫総領/姫瑶花(き・ようか)…ジア・チン
九尾狐(きゅうびこ)…バイ・ビン
諸葛正我(しょかつ・せいが)…ホアン・ウェンハオ
于春童(う・しゅんどう)
燕趙(えん・ちょう)
唐仇(とう・きゅう)
屠晩(と・ばん)
趙好(ちょう・こう)
「死闘、四大凶徒」
三大凶徒が次々と子供をさらう。そして、ある子供をさらった時、“神侯府へ”と書かれた書状を残していく。
「一体、何事です?」と聞く無情に、三大凶徒からの宣戦布告を見せる諸葛正我。鉄手は「女性が神侯府に駆け込み“人相の悪い男に赤ん坊がさらわれた”と。現場には、その書状が」と話す。「他にも、怪しい女に赤ん坊を奪われ、抵抗した父親が殺される事件が起きてる。絶対に唐仇の仕業だ」と追命が言う。
諸葛は「まず赤ん坊を救うことが最優先だ。さあ、出動の準備を」と3人に告げる。
雪(九尾狐)の家を掃除する離陌。雪の夫は、離陌に「少し休んでくれ」と言う。「大丈夫、疲れてないから」と離陌が明るく返し、雪の夫は「雪はいい友人を持ったな」と話す。離陌が「“雪”って葉児のこと?名前が多いのね」と言う。「この“葉児”か?」と腰佩を見せながら雪の夫が尋ね、それを手に取って見た離陌が「ええ、葉児の腰牌ね」と答える。
目を伏せ「また同じ過ちを」と言う雪の夫。かつて雪は多くの罪を犯した、すべて人の命に関わる過ちだ、私の治療のため、また悪事に手を染めたのか、と。離陌が「葉児じゃないの?」と聞くと、雪の夫は「彼女の名は塗山雪、塗山駆狐派の継承者だ。師匠が大勢の養女を育て、特殊な術を仕込んだ。養女たちに悪人の手助けをさせ、正義の士を殺し、報酬を得ていたのだ」と言う。さらに雪の夫が「私は偶然、雪と出会い、雪を改心させようと試みて養母から遠ざけた。しかし雪の養母は彼女を手放そうとせず、私を殺そうとした。私の傷はその時のものだ。あれ以来、雪は私の治療のために良薬を探して各地を渡り歩いた。2人の蓄えもすっかり底をつき、お金のため、また罪を犯すのではと。その懸念が的中したようだ」と話し“そのために葉児に化けた?だとしたら、本物の葉児はどこに?早く師伯に報告しなきゃ”と思う離陌。
神侯府に戻った離陌は諸葛の名を呼びながら捜す。そんな離陌の前にニセ葉児が。どこへ行くのかニセ葉児に聞かれ「諸葛様のお使いよ」とごまかそうとする離陌。
出動の準備を終えた、無情、追命、鉄手に「お前たちは配下を率い、3方面から連中を包囲しろ」と命じる諸葛。用心を怠るな、赤ん坊の救出が優先だと。そこに麒麟司より「連中が潜伏する林を突き止めました」と報告が。
「ついてこないで」と言っても、離陌から離れないニセ葉児。ニセ葉児は離陌の腕をつかむと「何か隠してる?」と聞く。離陌は「いいえ」と返すが、ニセ葉児は騙されない。「あなたが人でも妖怪でも構わない。教えて、本物の葉児はどこ?」と言う離陌。ニセ葉児は「気づいてたのね。では芝居は終わり、葉児は私が監禁してる。捜そうとしても無駄よ。助けたいなら言うことを聞いて」と言う。離陌は「もう信じられないわ」と言い返し、行こうとする。ニセ葉児は九尾狐の姿になると、離陌の前へ行き「逃がさない」と立ちはだかる。
離陌は「ご主人を助けるために嘘を?冷血の血がいるなら、本人か諸葛様に事情を話して頼めばいい。葉児は関係ないわ」と言う。「おめでたい人ね。奴らから見たら、私は駆狐派の妖怪。即座に捕まるわよ」と言う九尾狐。人間と同じ感情があるなんて信じてくれない、私のような親に捨てられた駆狐人は拾われて生き延びただけで幸運、自ら望んだ生き方だと思う?夫は私を救うために重傷を負った、絶対に助ける、邪魔する者は殺してやるわ、と。
「でも人を殺すのは罪よ。葉児の監禁場所を教えて」と言う離陌。しかし九尾狐は冷血の血が手に入るまで絶対に教えないと言う。
「あなたは私にとって初めての、そして最後の友達よ。悲しいわ。夫を助けたいだけなのに、なぜ邪魔するの?夫が死ねばいいと思ってるの?」と言う九尾狐。その時、冷血が飛んでくる。
「九尾狐か」と言う冷血。冷血が襲いかかり、九尾狐は離陌を盾にする。そして離陌の首を片手でつかみ「生かすも殺すも私次第。少しでも動けば、この女は死ぬ」と九尾狐は言う。冷血が望みを聞くと、九尾狐は「お前の血がほんの少し欲しいだけ。血が手に入れば離陌を放す」と答える。「葉児が捕まってるわ、助けてあげて」と言う離陌。私に構わず、九尾狐を捕らえてと。
九尾狐が離陌の首をつかんでいる手に力を入れようとし、冷血は自分の血を採って九尾狐に渡す。「よかった、殺さずに済んだわ」と言い、離陌を冷血に向かって突き飛ばし、九尾狐は逃げて行く。
冷血に抱きとめられた離陌は、意識を失う。
無情たちは配下を連れて林へ。慎重に辺りの様子を伺っていた無情たちだったが、唐辛子の入った煙幕の筒が飛んできてしまう。配下たちはその煙で目がしみ、三大凶徒たちに次々と襲われていく。
「追命、赤ん坊を」と言う無情。追命が隠れ家へ向かい、唐仇が後を追う。そんな唐仇を追う鉄手。
九尾狐は冷血の血を持って安世耿の元へ行く。しかし安世耿に渡さず「夫が死にそうです、ご同行を」と言い、誘導する九尾狐。
唐仇は追いかけてきた鉄手と戦う。
一方、残っていた無情は燕趙と戦っていた。「燕趙、黒幕は誰か白状しろ」と言う無情。「言うか」と燕趙は返し、無情は致命傷を負わせる。
燕趙が戦いに破れたことが分かり「燕趙は助からん。赤ん坊は追命が救う。趙好に勝ち目はない、観念しろ」と言う鉄手。「兄さん、屠晩、趙好、置いてかないで。死ぬ時は一緒よ」と涙を流す唐仇。唐仇が鉄手に向かって行き、鉄手の技で唐仇は倒れる。
隠れ家で趙好と戦う追命。追命が勝ち、趙好は亡くなる。
座らせた燕趙の隣に、鉄手は唐仇を連れてくる。燕趙と手を握り合い「私たち義兄弟が、また4人そろうわ」と言う唐仇。燕趙が謝り、唐仇が「もし来世があれば、また兄妹に」と言う。
「約束してくれ。もし来世があれば、絶対に別の生き方を選べ」と言う燕趙。唐仇が「兄さん、約束する」と言い、その言葉を聞いてから燕趙は亡くなる。すぐ後を追うように、唐仇も息を引き取る。無情はそんな2人を見ながら「数々の悪事を重ねた四大凶徒も、本心では普通の幸せに飢えていたのかも」と言う。
家に戻ってきた雪は、急いで夫の元へ行き、冷血の血を見せながら「これで助かる」と言う。「もう罪は犯さないと誓ったのに」と言う夫。雪は「あなたは私のせいで養母の一撃を受けた。一生かかっても償いきれない。私は何を言われてもいい、あなたさえ助かれば」と言う。夫が「他人の命を引き換えにしてまで私が生きたいと?」と聞く。その時、安世耿が術で雪の手から冷血の血を奪ってしまう。
「すぐに薬を作って」と言う雪。安世耿は、この血でお前の夫は助からない、と真実を明かす。安世耿にずっとだまされ、利用されていたと知った雪は「その血が本物だとでも思ってるの?」と言う。安世耿から笑みが消える。「何だと?」と言う安世耿。雪は「殿下ならお分かりのはず。私があなたに嘘をつけるとお思いですか?今まで私は何度も失敗した。愛する夫を早く助けたくても血は手に入らなかった」と言う。安世耿は「偽物か?」と言うと、血の入った小瓶を雪めがけて投げつける。雪をかばい、その小瓶が背中にあたる夫。夫は吐血し、寝台に倒れ込む。
怒った雪は九尾狐となり外へ出た安世耿を追いかける。
九尾狐は安世耿を九尾の尾で締め付けるが、その尾をバラバラに切ってしまう安世耿。安世耿は九尾狐に一撃を与え去っていく。その直後に離陌と冷血が来る。
傷ついた九尾狐に「俺の血を誰にやった」と聞く冷血。九尾狐は「安世耿よ。冷血、あなたを傷つける気はなかった。安世耿にだまされたの」と話す。あなたの血を薬に混ぜれば夫が助かると、でも嘘だった、私は利用されたのよ、奴は私をだまして人殺しをさせてきた、と。冷血は「お前こそ離陌をだました。お前を信じることなどできない」と言う。しかし「「私は九尾狐を信じる」と言う離陌。九尾狐は離陌に謝り「葉児は都を出て東へ10里の林の中よ。廃屋にいるわ、すぐ助けに行って」と話す。
雪は夫のそばへ行き座らせる。「助けるどころか、逆に苦しめてしまった」と涙を流す雪。夫は「すべて私のためにしたことだ。もし私が死んでも、お前は生きていけ。いいな?」と言う。雪は「あなたが死んだら生きていけない」と話す。
夫の隣に雪が座り、夫は雪を抱き寄せる。雪は「私の人生で、一番、幸せな思い出は、あなたと暮らした日々。もう一度、あの日々に戻れたら、どんなに嬉しいか。あなたと一緒の毎日を慈しんで暮らすわ」と言う。
「今からでも遅くない。生きようが死のうが、どちらでもいい。2人で一緒にいられれば、それで私は満足だ」と言う夫。雪が「あなたと2人なら、私は…本当に…幸せよ」と言い、2人は同時に亡くなる。2人を見守っていた離陌が「九尾狐の罪は許せないけど、この夫婦愛には心から感動してしまうわ」と冷血に言う。
葉児は九尾狐が言った場所で発見される。「もう大丈夫、安心して」と葉児を抱きしめる離陌。
于春童が安世耿に、三大凶徒が全員死んだことを伝える。「神侯府は常に私に楯突く。すでに16年が過ぎたのに。諸葛正我め、しつこい男だな」と言う安世耿。春童が「ところで冷血の血は?」と聞く。怒った安世耿が、湯のみを春童に当てて飛ばすと「何の資格があって質問を?今のは警告だ。覚えておけ、次は許さぬ。聞かれた以上は答えてやろう」と言う。春童が詫び「手に入れたと思ったが、詰めが一歩甘かった」と安世耿は話す。そんな中、諸葛率いる神侯府の捕吏たちに包囲されたという知らせが届く。高笑いをし「待っていたぞ」と安世耿が言う。
諸葛たちの前に現れた安世耿が「どなたがお見えになったかと思えば、諸葛殿だったか。しかも四大名捕まで従えて」と言う安世耿。「四大凶徒が全滅したことは、お聞き及びであろう」と諸葛が言う。追命が「凶徒が死の間際に、黒幕はあなただと白状した」と話す。さらに無情も「九尾狐も死ぬ前に白状している。要人被害の黒幕はあなただと」と言う。安世耿が「諸葛殿にお尋ねしたい。死んだ者は証人になれまい?」と聞く。
「安殿下。九尾狐が死ぬ前、私は逃げる殿下の後ろ姿を見た」と冷血が言う。安世耿は「後ろ姿を見ただけで、私だと決めつけるのか?」と言って笑う。無情が「九尾狐はあなたの手駒だ。神侯府に侵入させた狙いは、冷血の血だな」と言う。「なぜ私が冷血の血など欲しがる?人を告発するなら、証拠を見せよ。子供でも分かる理屈だ」と言い返す安世耿。神侯府は腕利きぞろい、四大名捕の名は天下にとどろく、誰か分からぬ後ろ姿だの、死んだ凶徒や九尾狐の世迷い言を並べ立てるためここへ?安王府を何だと思っている?と。
諸葛は「意地を張り続けるなら、証拠を捜し陛下に報告する」と告げる。そして「今日のところは引き上げる。だが、この次は簡単には引き下がりませんぞ」と言い、諸葛は配下たちを連れて出て行く。
明月楼。「まさか奴に追い返されるとは」と言う鉄手。冷血が「安王府へ行った目的は2つ」と言うと「“手を引け”という勧告」と無情が続ける。さらに「そして“朝廷は見ている”という警告」と言う冷血。追命は「だが九尾狐も四大凶徒も死んでしまった」と言う。「証人がいないと安世耿の陰謀を証明できない」と言う無情。冷血は「今は決め手がないが、捜査を続ければ何かをつかめるはずだ。安世耿は屋敷に籠っている。見張りは容易だ、必ずボロを出すだろう」と話す。今の状況では、時機を待つしかないだろうと。
「安世耿の件でお悩みですか?」と冷血が諸葛に声をかける。それが私の仕事だからな、と冷血を座らせる諸葛。そして諸葛は「安世耿の野心がはっきりしてきた。次の一手をどう打つか考えている」と話す。「私の血を狙い、九尾狐を潜入させたが、一体何のために私の血を?」と冷血が聞く。諸葛は「私にも分からん。狼族と何か関係が?」と言う。「夫を救う薬だと九尾狐は言ったが、どうやら安世耿の嘘だったようです」と言う冷血。
冷血は安王府に潜入したいと相談する。「ダメだ。それは許可できん。今日、踏み込んだのも逆効果だった。奴がますます警戒を強めた今、潜入など危険すぎる」と言う諸葛。武芸の腕も相当だ、万一、気づかれたら大勢が巻き添えになる、お前だけでなく神侯府も窮地に陥る、何か狙いがあるなら必ず行動を起こす、今は奴が動くのを待つのだ、と。冷血は「その通りですね。承知しました」と返す。
ーつづくー
四大凶徒が全員亡くなりました…。
悪事を重ねてきた四大凶徒だけど、無情の言うように普通の幸せに飢えていたと思うと切ない気持ちに…(;_;)
九尾狐と夫も亡くなってしまいました(∩˃o˂∩)
この夫婦は助かってほしかった!!
でも、九尾狐も安世耿にだまされていたとはいえ、やっぱり罪を犯しすぎてしまってたから…。
神侯府も見逃すことはできないと思うので、2人で亡くなったことが救いなのかもしれないとも思ったり。
あと、安世耿に冷血の血が渡らなくてよかったヾ(・ω・`;)ノ
安世耿が手に入れてたら、大変なことになっていたよね。
もう1つ、葉児も見つかってよかったヽ(´▽`)/
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四大凶徒が全員亡くなるとは思っていなかったので意外でしたし、九尾狐と夫は・・気に入っていたキャラでしたのでとても残念Σ(゚д゚lll)ガーン
でもうささんもいうように、大切な仲間や夫と一緒だったのが大きな救いでしたよね。
登場人物が減ってしまったのが残念でしたが、これからの展開が楽しみだしこのドラマ面白いです!
冷血のキリリとした凛々しい表情も素敵~
九尾狐と旦那さん夫婦が亡くなりました。
くるみさんも書かれているように、登場人物が減って悲しいです。
幸せに旅立てたと思いたいシーンでした。
韓棟さんご出演のドラマをぜひBSにも!
と願っています。
ところで、安王府のシーンは調度品がゴールドで
それをバックに安世耿の正装と初髪がバランスいい感じでした。
世叔だけダークな制服系ではなかったと思いますが、
あの柔らかい衣装が世叔の正装なのでしょうか???