宮中で歩いていた陸貞は「玲瓏」と沈嘉彦に呼び止められる。しかし自分のことだと分からずにそのまま行きそうに。二度目でようやく陸貞は自分が呼ばれていると気づく。
沈嘉彦は長広王との縁談が流れ、嘉敏を慰めに行くと言う。「その話は聞きました。陸殿も申し訳ないと思っておいでです」と返す陸貞。人を傷つけたくはない、なれど何ものにも譲れぬ想いなのでしょうと。そんな陸貞に「皇族にとって愛情は二の次。釣り合わない相手であるといずれ殿下も気がつくはずだ」と沈嘉彦は言う。
陸貞は沈将軍が庶民の娘を愛し、沈国公に反対されたら諦められるのかと聞く。沈嘉彦は「一つ、想い人は庶民ではない。二つ、妻は己で決める。三つ、沈将軍ではなく"沈兄さん"と呼ぶように」と答える。
二人の会話を沈碧が聞いていた。
「そんなの嘘よ。どうして私では駄目なの」と言う嘉敏の声が嘉福殿の外まで聞こえてくる。それを沈嘉彦の後から来た沈碧が耳にする。
「泣くでない。男の子の決心はそう簡単には変わらぬものだ」となだめる嘉彦。陸貞のせいだと怒る嘉敏に嘉彦は「分かっているはず。そなた一人ではどうにもならぬことだと」と言う。その言葉に「兄さん、何か術があるの?」と聞く嘉敏。「今は陸貞に夢中だとしても案ずることはない。手だてはある。殿下の決心を変えてみせよう」と嘉彦は言う。
湛が縁談を断ったと沈碧は青薔に報告する。陸貞に今までのツケを払ってもらう時がきたようだ、と言う青薔。沈嘉敏が陸貞を恨んでいると話す沈碧に青薔は耳打ちをする。沈碧は「そうですわ。陸貞が宮中から外へ出た時を狙えばよいのです。沈嘉敏には私が話をつけますので手配をお願いします」と言い、部屋を出て行く。
側にいた臘梅が「碧を信用してよいのですか」と青薔に聞く。青薔は「嫉妬の力はあなどれぬもの」と返す。そして皇太后が表に出ずとも内侍局には私の手の者も多い、沈家は破談で大いに恥をかかされた、陸貞に難点があれば長広王と沈国公の関係はより険悪になり、陸貞も長広王も破滅への道を歩むことになると言う。
沈碧と沈嘉敏は偶然、漁陽郡主と会う。挨拶をした沈嘉敏に、もう間もなく私と同じ位になる、そして、これから家族になると腕輪を渡す漁陽郡主。
漁陽郡主が行ってしまったあと意味の分からなかった沈嘉敏に、陛下が沈嘉敏の破談の埋め合わせとして漁陽郡主を沈将軍の妻に賜り、沈掌珍(嘉敏)には郡主の位を授けるつもりなのだと沈碧は言う。
「なれど兄上は長広王殿下を取り戻せると私に言ったのよ」と沈嘉敏は言うが、沈碧は后宮に手蔓がなければ無理だと返す。郡主なんかより皇太弟妃になりたいと言う嘉敏。それなら道は一つしかない、陸貞を始末するの、と沈碧は言う。命を取るのではなく、長広王殿下に嫁げないよう辱めを与えればいいと。
今日、陛下に婚礼の許しを頂いたと高湛は陸貞に話す。父親の三回忌が過ぎれば婚礼を挙げられると聞き、陸貞は「そんなに早く」と驚く。「私は今すぐにでも一緒になりたい」と言う湛。しかし陸貞は、湛とは一緒にいたいが、皇太弟妃にはなりたくないと言う。陸貞は楊宮女や杜司儀から、もし一緒になるのなら、あなたの側に別の女子が現れることを覚悟しろと忠告されていた。
皇族ではそれは普通のことで陛下にも幾人もの側室がいると話す湛。「なれど約束するよ。万が一そうなっても私と君の関係は、未来永劫、永久に変わることはない」と湛は言う。しかし、陛下の側室たちは、皆、空虚な日々を送っていると陸貞は返す。仕方ないと分かっているが、夫に愛されず孤独に暮らすのは気の毒だと。そして、もしも女子に己だけを愛し続けてほしいと望むのなら、当然、男の子だって女子に対しそうあるべきだと言う陸貞。湛はどうするべきか考えてみると言う。
湛は危険な立場にある陸貞に、密かに護衛をつけようと思っていることを話し、仁寿殿には決して一人で行っていいけない、青薔は遠ざけろと念を押す。
その夜、陸貞の話を考える高湛と初めて要求をぶつけた陸貞は一睡もできない。
朝廷の釜のため、陸貞は交渉役をやらせる元禄と丹娘を連れ街へ行く。
用事が済んだ後、一口酥が食べたいと言いだす丹娘。陸貞は玉仏寺へ行くことにし、落ち合う時間を決め2人と別れる。
玉仏寺へで亡き父に七品の女官になったことを報告する陸貞。そこで陸貞は故人を供養するために来ていた沈嘉彦と会う。
街で一口酥を見つけた丹娘と元禄は、味見をさせてくれるという言葉に乗せられ店の中へ。しかし店の中で2人は襲われ、連れ去られてしまう。
沈嘉彦から今のままでは皇太弟妃は務まらないため、嘉敏を仕込んでもらっていると聞いた陸貞は「破談になったと聞いたのですが」と戸惑いながら聞く。陸貞を玲瓏だと思っている嘉彦は「陸貞は皇太弟妃になれぬからな」と言う。一介の女官が皇太弟妃になるなど論外、実家の財産も重要な財源となる、美貌と政治の腕前があるといって何になると。陸貞はつらい気持ちになる。
陸貞は嘉彦と一緒に、丹娘たちと落ち合う約束をした玉仏寺の前へ。しかし丹娘たちは見当たらない。そこに「陸さんでしょうか?」と男が声をかけて来る。男は丹娘から預かったという袋を手渡し、丹娘が具合が悪くなり、うちのお嬢様が屋敷にお連れしたと言う。それを信じた陸貞は嘉彦と一緒に案内してもらうことに。
「まさか夫を独占したいと言われるとは思ってもみませんでした」と演に陸貞から言われたことを話す湛。演は楽しそうに笑う。湛は貞の言うことも分かると言うが「されど帝位を継いだらそれは通らぬぞ」と演は返す。世継ぎは必ず必要で、臣下たちも黙っていないと。その時にまた考えると湛は言う。そこにまだ陸貞たちが宮中へ戻ってきていないと元福が知らせに来る。湛は陸貞を捜しに行くことにする。
ある屋敷へ連れてこられた陸貞と沈嘉彦は、出されたお茶を飲み倒れてしまう。その茶には痺れ薬が入っていた。
部屋に入ってきた男が陸貞の頬をさわり、上玉だと笑う。しかし体が痺れながらも、嘉彦は男を投げ飛ばし、陸貞の意識を戻す。
陸貞に「何者かの罠だ」と話す嘉彦。
その頃、陸貞の元へ向かおうとしていた沈嘉敏は「殺していないでしょうね」と沈碧に聞いていた。沈碧は「まさか。傷物にするだけです。救い出して何があったかを世間に広めるのです。そうすれば陸貞はもはや殿下に嫁げない体となり、その上、掌珍様は恩人として殿下に好感を持たれます」と答える。自分が偶然、陸貞を救うのはおかしいと嘉敏は思うが、沈碧は丹娘が運び込まれるのを見たと言えば心配ないと言う。露見したとしても王尚儀(王璇)のせいにすればいいと。
男は沈嘉彦から問い詰められ、ある方に頼まれたと白状する。その頼んだ者がもうすぐここに来ると知り、陸貞は動けない自分を置いて嘉彦だけ逃げるように言う。しかし沈嘉彦は陸貞を置いて逃げようとしない。目的が陸貞の名誉を汚すことだと気づいた嘉彦は「このことが世に広まれば、私が君を娶る」と告げる。
沈碧は自分が一緒だと怪しまれると外にいることに。
「女官を襲うとはいったいどういうつもりなの」と言いながら沈嘉敏は部屋に入って行く。その部屋の中に嘉彦がいたため驚く沈嘉敏。嘉彦から「何ゆえここに」と聞かれ、困った沈嘉敏は王璇から指示をされたと嘘をつく。中の様子を聞いていた沈碧は逃げてしまう。
陸貞に謝る沈嘉彦。陸貞も自分が本当は陸貞だと真実を話す。「君が陸貞なのか」と驚く沈嘉彦。
謝る陸貞に、嘉彦は初めて会った時から好きだったと打ち明ける。しかし長広王の想い人であることも理解している嘉彦は「先に帰ってくれ、一人になりたいのだ」と言う。
陸貞は丹娘たちを助け宮中へ戻る。青鏡殿では高湛が待っていた。恐い思いをした陸貞は「湛」と行って高湛に抱きつく。事情を知っている湛は陸貞を強く抱き締める。「じき私の屋敷ができる。そこで共に暮らそう」と言う湛。二度とかような目に遭わせないと言う湛の言葉に陸貞はうなずく。そして湛は「生涯妻は君一人だけだ。他の女子など目もくれぬ」と言う。
沈嘉彦は酒を飲みながら花瓶に挿してあるくちなしの花を手にとる。陸貞のことが思い浮かんで来る嘉彦。嘉彦はくちなしの花を花瓶に戻す。
湛の話を聞いた演は、含光殿へ向かう。蕭喚雲の弾いていた琴にあわせ、笛を吹きながら含光殿の中へ入る演。演奏が終わり、演はみんなを下がらせ蕭喚雲と二人きりになる。
「私を思っているなら素直にそう言えばよいではないか」と演が言うと「誤解しないで。先ほど出塞曲を弾いたのは無意識のこと」と蕭喚雲は言う。しかし無意識こそまことの心と演は返す。
演は湛が陸貞を娶り、側室も置かぬそうだと話す。私には女子を幾人置こうと関係ないと言う蕭喚雲。湛から"女子が男の子を愛せば、他の女子の存在は許せぬはず"と聞いた演は、喚雲が自分から側室を遠ざけたのもそのせいなのかと聞く。蕭喚雲は「まさか」と否定するが「それは噓だ。そなたの心の中には私の場所もあるはずだ」と演は言う。私の誠意が少しも伝わっていないはずはないと。
この先、母上に悪行を許さぬことで過去は忘れると湛は言ってくれた、そなたも夫婦のよしみで過去のことは忘れてほしいと言う演。「あなたのような親思いに母親を裁けるの」と蕭喚雲は聞く。「もちろんだ。行いで示す。ゆえにそなたも…」と演が答えていると「取り引きはしないわ」と蕭喚雲はさえぎってしまう。取り引きではなく、そなたを想えばこそ、初めからやり直そうと言う演。そして「たとえ今は私を好きでなくてもかまわない。いつまでも待つ、私への愛に目覚めてくれるその日まで」と言う。演は側室たちも暇に出すと決めていた。
演が帰り、残った蕭喚雲は涙を流す。
陸貞に青薔が会いに来る。青薔は陸貞たちの味方だというフリをするため「長広王殿下こそ、尊敬に値する君主だ」と言う。そして王璇に恨みを晴らすよい方法があると、薬を差し出す。これを飲むと間もなくひどい腹痛を起こす、数日後の内侍局の宴に出す王璇の膳に仕込めば恥をかくと。
ーつづくー
お買い物をいっぱいしていた丹娘が楽しそう(*´∇`*)
でも、せっかくの一口酥が食べれなくて残念。
お店の中で手にしたお菓子も美味しそだったけど、やっぱり一口酥じゃなくちゃダメなのね(*´ー`*)
元禄のおヒゲさん姿も面白かったです。
沈嘉彦が陸貞を助けてくれてよかった(;´д`)ノ"
青薔も沈碧もひどすぎる(*`ω´*)
湛が陸貞に妻はただ一人だと言ってくれてよかった(*´ー`*人)
演もよかった。
ただ、婁昭君は黙っていないと思う。それが心配(o´д`o)=3
陸貞は王璇にいろいろされてきたけど、仕返しみたいなことはしないと思うな…。
それ以前に青薔の言葉に乗ったりしないはず!!
続きが楽しみです~(*⌒ー⌒*)
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うんうん、妻は一人U+203CU+FE0E
演も簫喚雲もいい感じ~この二人もお似合いですよね~
ラブラブしそうにはないけれど…(o^^o)でも見たいかも~
沈嘉彦がいてよかった!陸貞って分かったけれど…諦めない感じかな?
沈碧が!酷すぎるよ~
丹娘と元禄が可笑しかったね!
と思ったら…危ない目に…助かってよかった!
丹娘が食い意地を張ってるから…あんな罠だったのよね?有名なんですね(≧∇≦)
私も、陸貞は王璇に仕返しなんかしないと思います!
うささん、関西は凄い雪なの~懐かしいです(o^^o)
もともとは阿湛目当てで見ていたのですが、
高演の受け入れる力、包み込む度量の広さに
株がどんどん上がっています。
そして、嘉彦も。
阿貞のことが明るみに出ても、
自分なりに受け止める姿に心を打たれてしまいます。
ステキな女人が現れるといいのですが。。。
Appleさんにちょっとだけ、
こちらもすっかり雪です。
また降るなんて驚きでした。